リスクって何だろう?

これだけ誤解されている言葉も珍しい

金融関係の用語で誤解されているものの一つが「リスク」という単語です。
一般的な意味では、「危険」ということになるのでしょう。

「株はリスクが大きいからやらない」とか「リスクが小さい定期預金にする」などという風に使われます。

この言葉を正確に理解して使っているかどうか正直疑問を感じています。
実際、お金をテーマにしたテレビ番組を見ていて混乱して使われているなぁと感じることが良くあります。

あなたは、「リスク」のことを本当に理解していますか?

損する投資がリスクが小さいということも

とりあえず具体例から考えてみましょう。

あなたは、金融商品を一万円で購入し一年間運用しようとしています。
現在、A・B 二つの候補があってどちらに使用か迷っているとしましょう。

A・Bそれぞれの特徴は次のようになっているとしましょう。

A: 一年後50%の確率で20,000円になり、50%の確率で11,000円になる。
B: 一年後90%の確率で11,000円になり、10%の確率で9,000円になる。

さて、AとBの金融商品でリスクが高いのはどちらでしょう?

一般的な感覚でリスクという言葉を捉えれば、Bの方がリスクが高いことになりますよね。
Aを買っても損する可能性は全くありませんが、Bを買うとお金を損する可能性があります。

しかも、うまくいったときの儲けはAの方が圧倒的に大きいです。
どう考えても危険な投資はBということになります。

でも、金融の言葉として「リスク」という言葉を捉えたとき、実はBの方がリスクが高いことになってしまいます。
というのも、ある金融商品の価格変動を議論するときに、リスクという言葉は「不確実性」という意味で使われるからです。

実際に、野村證券の用語解説集というところでは次のように定義されています。

預貯金や証券投資などの資金運用に際してのリスクとは、「将来、損をするのか、少しだけ得をするのか、あるいは予想以上に得をするのか」等が決定されていないことを指す。
損をするという意味だけではなく、予想通りにいかない可能性のこと。現代のポートフォリオ理論において「リスク」とは、投資証券のボラティリティのことをさす。

ボラティリティというのは価格変動のことです。
つまりこの説明だと、価格変動が大きく将来の価格が決定しづらい物をリスクがあると呼ぶわけです。

今回の例だと、20,000円から11,000までの幅の大きいAの方がリスクが大きくなるんですね。
Aの商品を買っても絶対に損をしないから、どう考えても私だったらAを買いますけどね。

リスクをとるのが嫌な人は損をするかもしれないBを買うことになってしまいます。

まとめ

このページの最初に書いた、「株はリスクが大きいからやらない」とか「リスクが小さい定期預金にする」ということばを「リスク」という単語を使わないで書き直すと次のようになります。

  • 株は将来の価格に幅があって良くわからないからやらない
  • 将来いくらまで増えるかわかっている定期預金にする

にわかには信じられないかもしれませんが本当の話です。
損をする可能性が大きいのに投資がリスクが低いということはよくある話です。

言葉を正確に理解しないと、情報を正確に受け取ることが出来ません。
このページを見たのをきっかけに正確に覚えてくださいね。

ちなみに、リスクが無い商品に投資したければ、次のページをご覧ください。

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