お金に関する教育を義務教育ですべきなのでは│円天事件に思う
まともな知識があれば騙されない事件
「円天事件」と「関西の女相場氏事件」が世間の注目を集めています。
この二つの事件の共通点は、あり得ないような高配当に騙されているという点。
「円天事件」は10万円以上出資すると、一年ごとに出資額と同額の円天がもらえる。
そして、もらった円天は円天市場内のみで利用できるという仕組みでした。
簡単に言うと、年利100%の投資ということですね。
さらには、元本保証もしていたのだと記憶しています。
「関西の女相場氏」の場合は、元本を保証した上で月2~5%の配当を約束しています。
月2%としたって、年利換算で10%を越えるわけです。
5%なら単純に12倍しても年利60%。
元本保証と考えたなら、かなりの高配当と考えて良いでしょう。
同じく元本保証の長期国債の場合、ここ数年は良くて年利2%です。
この二つの事件とも、運用のシステムとして破綻していることは一目瞭然です。
出資した人たちが、お金に関して最低限の知識さえ持っていれば、防げた事件なのではないかと思わずにいられません。
少なくとも、ここまで犯罪は広がらなかったでしょう。
最低限のお金に関する知識を
日本ではお金の事を語るのはタブーとされるような風潮があります。
でも、消費者は、お金に関して最低限の知識を持っている事は不可欠なはずです。
銀行や国以外の金融商品が元本保証といっている時点で、おかしいと感じる常識を持っていないといけません。
しかも、元本保証した商品が年利10%を超えている時点で、何かがおかしいと気づかなければなりません。
そんなに利回りが良い商品が元本保証されているのなら、お金が自然に集まってくるはずです。
そうすると、利回りは下がっていって、国債価格程度に収れんして行くのです。
リスクとリターンは相関関係があり、ローリスク・ハイリターンはあり得ない。
経済学の初歩の初歩です。
国民が今回の二つの事件のような単純な手口で騙されないように、最低限の知識だけは国が責任をもって教えるべきだと思うんだけどなあ。
社会の時間に地図記号を覚えるより、よっぽど重要だと思います。
少なくとも、今回のような犯罪の抑止効果はありそうな気がします。
2009年2月7日
