【問題】
借入当初から一定期間までが固定金利である「固定金利選択型」の住宅ローンでは,他の条件が同一であれば,固定期間が長期のものほど,固定期間が短期のものに比べ,当初に適用される金利水準は低くなる傾向がある。
○か×か?
借入期間と金利の関係を問うた問題です。
2011年5月の3級で出題されました。
時間と金利の考え方は金融の基本です。
ですから、しっかり見につけておきたいものです。
定期預金の金利で考えてみましょう
この問題で聞いているのは、私達がお金を借りたときに、借りてる期間の長さによってどう金利が変わるかです。
実はこの問題は、一般常識で正解にたどりつく事が可能です。
なぜかというと、自分が預金している事を考えれば良いのです。
まずは、私達が定期預金をする事を考えましょう。
1ヶ月の定期預金と5年の定期預金で金利が高いのはどちらでしょうか?
答えは簡単で、5年定期の方が金利が高いですよね。
これはご存知の方も多いと思います。
さて、定期預金をするというのは、私達が銀行にお金を貸すということです。
預金期間と定期預金の金利の違いは、お金を貸すときには時間が長くなれば金利が高くなるということを表しています。
これは立場が逆になっても同じことです。
ということは、借入期間が長くなると、金利は高くなります。
金利と時間の関係
金利と時間の関係は、上に述べたとおり、時間が長くなれば金利が上がるという関係にあります。
これは、時間が長くなると、リスクが大きくなると考えると分かりやすいでしょう。
例えば、あなたが友人に10万円貸すとします。
友人は有名企業に勤務していて、人柄も信頼でき、健康状態も良さそうです。
さて、この人をお金を貸すときに、1年間お金を貸すのと10年間お金を貸すのとどっちが心配でしょうか?
一般論からすると、10年間お金を貸す方が心配ですよね。
なぜなら10年もたつと友人は失業しているかもしれませんし、体調を崩す事だって無いとは言えません。
期間が長くなれば、心配も大きくなるわけです。
心配が大きくなれば、当然、その分見返りを求めます。
お金を貸す場合の見返りは、当然金利です。
ですから、期間が長くなれば金利が高くなるわけです。
固定金利選択型でも同じ事
固定金利選択型というのは、最初の数年は固定金利で、その後の数年は変動金利に移行する住宅ローの事を指します。
問題文にあるとおりです。
図で書くと、次のような感じですね。
│→→固定金利→→│→→変動金利→→
この問題では固定金利の期間の長短と、金利の関係を聞いています。
固定金利の期間が長ければ長いほど、お金を貸している金融機関がリスクを取ることになります。
これは例えば、固定期間が1ヶ月の場合と、10年の場合を比べると考えやすいでしょう。
この場合、明らかに10年間固定にする方が金融機関のリスクは大きくなります。
ということは、固定金利の期間が長ければ、当然金利は高くなるのです。
ですから、問題の記述は間違いです。
ということで、正解は×です。
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