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本当に火災保険が必要なのか(2)


■ このページは 本当に火災保険が必要なのか の続きです


前のページに書いたことを一言で振り返ると、掛け捨ての保険は非常に割高だという事です。

さて、それでは、そんな割高な火災保険に入るのが望ましいのはどんな場合なのでしょうか。それは、何かの事故が起こったときに、家計が立ち行かなくなるかどうかで判断できるでしょう。

火災に限らず、保険事故が原因で、例えば自己破産しないといけなくなるなら、保険で備える必要があります。自己破産しないまでも、生活が相当苦しくなるのなら、保険に入ってもいいかもしれません。

家計が立ち行かなくなるケースで保険に入るのは合理的です

例えば、車を運転する人は任意の自動車保険に入るべきです。なぜなら、間違って人を死なせてしまったときに、賠償額が億単位になる可能性があるからです。

当然ですが、一般家庭ではそんな額の賠償は払えません。ですからこういうケースでは、保険に頼るしかないのです。

逆に言うと、手持ちの金融資産で何とかなる確率が高いのなら、保険はいりません。

例えば、大手のタクシー会社は、自動車保険の任意保険に入っていないケースがあります。なぜなら、保険に入る代わりに事故に備え社内でお金を積立てたほうが、メリットが大きいからです。

預貯金で何とかなるのなら保険に頼らないというのは、企業では実践されています。個人でも同じように考える方が合理的でしょう。

火災保険はどうだろう

それでは火災保険はどうでしょうか?先ほどと同じような観点で考えるなら、火災が起こってしまった時の影響で判断すべきでしょう。

すなわち、保険がない場合でも生活への影響が限定的なら、保険は避けてもいいでしょう。逆に保険が無いと生活が破綻するというような場合は、保険に入るべきです。

何となく不安だから入るとか、何となく大丈夫そうだからやめると判断するよりは、この方がかなり合理的です。

住宅ローンの返済が済んでいない場合

まず、住宅ローンの返済が済んでいない人なら、判断は比較的簡単です。火災保険には入った方がいいと思います。

住宅ローンを組んでいる人は、火災によりかなりの打撃を受けるのはまちがいありません。火災保険に入っていない場合、家屋という資産を失った上に住宅ローンだけが残るからです。

大きな火災の後には、新たに賃貸住宅を借りるか、家を建て直す必要があります。賃貸住宅に入ったとすると、家賃とローン返済が2重にかかります。

家賃と住宅ローンは大体似たような額でしょうから、火事に合った人は2軒分の家賃相当額を払う必要があります。

あるいは家を建て直すにしても、2軒分の住宅ローンが残ります。どちらにしても、一般の家庭にはそこまでの余裕はないはずですよね。

こういう事態はぜひとも避けるべきでしょう。そのために、火災保険には入ったほうがいいということになります。

ただ多くの場合、保険に入るかどうかを検討する必要はありません。住宅ローンを借りる人は、その段階で火災保険に入っている事がおおいからです。

なぜなら、火災保険に入る事が、住宅ローンを借りる条件なっていることも多いからです。それでも、全ての住宅ローンで火災保険が必須というわけではないようですけどね。

住宅ローンの返済が済んでいる場合

それでは、住宅ローンの返済が終わっている場合はどうでしょうか。私の場合はこちらのケースです。

この場合でも、火災により資産を失うという意味では、大きなマイナスです。しかし、ローン返済と家賃の支払が2重にかかってくるようなことはありません。

保険の必要性という意味では、ローン返済が終わっていない場合よりは小さくなります。また、個人的な事情ですが、住宅の資産価値が小さくなっているという意味でも、保険の重要性は小さくなります。

私に限らず、ローン返済後なら物件もかなり古くなっているでしょう。火災により失う資産も少なくなるのです。

あとは、預貯金の状況などとも含めて、総合的に考えればいいでしょう。預貯金が多い人なら、保険なしでも大丈夫です。

まあ、ケースバイケースだとは思います。

今回の私の場合は、とっくにローンの返済は済んでいます。
不動産の資産価値もそうとう小さくなっているはずです。

そう考えると、火災保険は必ずしも必要ではありません。

新価方式が主流になり保険金額も保険料も大きくなる

ところで、最近の火災保険は、新価方式という形が主流になっています。これは、同じ物件を再調達するときの価格を保険金額とする火災保険です。要するに、新築で似たような物件を買った場合の価格ですね。

ただ、損害保険の基本は、実際の損害を補償するというものです。その考え方からすると、本来的には、時価で評価する形にすべきでしょう。時価で評価するというのは、事故が起きた時点で、マンションが時価でどの程度の価値なのかで保険金額がきまるというものです。

以前は時価方式が主流でした。そして、時価方式の方が、当然ですが、保険料が安いのです。建物の価値は、時間の経過と共に減っていきますからね。

つまり、昔使われていた時価方式は、保険料は安いけど、補償は小さくなるという事です。逆に現在主流の新価方式だと、保険金額も保険料も高くなる傾向があるんです。

ネットでの火災保険の情報を読んでいると、補償が手厚くなったと新価方式を評価するコメントが目立ちます。でも、補償が手厚くなった分だけ保険料が上がるわけです。特別有利かというと、そんなことも無いわけですね。

さらに言うと、保険料に占める手数料の割合は大差が無いはずなので、むしろ保険会社に有利な契約という言い方すらできるのです。時価方式と新価方式の両方があったら、保険会社が売りたいのは保険料が高い新価方式の方です。

そこまで考えると、「やっぱり火災保険って要る?」という話になってきます。なんだか、保険会社を儲けさせているだけのような気分になってくるんですよねえ。

特に、築年数が経った中古マンションの場合は、必要性が小さいだろうなあと。ローンは残っていないでしょうしね。金額的に考えると、自動車保険で車両保険が必要かという話と近いものがありますね。

という事で、ローンの残高と築年数で判断することになりそうですね。

次ページへ続く


■ 次ページ 仮に入るなら、どのような補償が必要なのか

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