保険会社が潰れたら掛けた保険は無駄になるのか?
しばらく前に、リーマンブラザーズに続き、AIGの破産があるのではないかというのが話題になりました。
このときは、米政府がAIGに公的資金を入れ、実質的に国有化するという手が打たれています。
そのため、実際には大きな問題にはなっていません。
それに、基本的にはアメリカの話ですしね。
でも、本当に破綻したら、どんなことが起こるのでしょうか?
本当に保険会社の破綻ということになった場合、私達のかけていた保険料はどうなってしまうのでしょうか?
実際に、バブル崩壊後の混乱の中で、いくつかの保険会社は潰れています。
このときは、どうだったでしょう。
保険に入っている誰もが気になる点ですよね。
部分的には保護される…でも条件は悪くなる
バブル後の倒産時は、倒産した会社を別の保険会社が買い取るという方法で、大きな混乱を避けています。
倒産した会社との保険契約は新しい会社に引き継がれることになり、大きな混乱は回避されたわけです。
ただし、全く同じ条件で保険が引き継がれたわけではありません。
新しい会社とのあいだの契約は、以前の契約より条件が悪くなっていることがほとんどだったようです。
さて、倒産した保険会社を引き受けてくれる会社が見つかれば、支払った保険料は完全に無駄にはなりません。
でも、仮に見つからなかったらどうなるでしょう。
銀行だったらペイオフの制度により元本一千万円とその保険料までは安全ですよね。
保険の場合は、そんな制度があるのでしょうか?
実は、保険にもそれに似た仕組みがあります。
契約が100%補償されるわけではありませんが、ある程度の部分はこの仕組みで守られるようです。
ただ、契約内容によっては、保護されないものもあるようなので注意が必要です。
特に、貯蓄性の高い保険に関しては、かなり条件が悪くなることがあります。
ですから、守られているといえば守られていますが、完璧には程遠いと言う認識を持ちましょう。
潰れない保険会社の探し方
保険会社が倒産してしまったからといって、私達が払ってきた保険料が全く無駄になるということではないようです。
しかし、上でも言及したように、保険会社が倒産すると契約条件が悪くなってしまうということもまた事実です。
簡単に言うと、損をするわけですね。
そんなことが無いようにするためには、潰れない保険会社と契約する必要があります。
少なくとも、潰れにくい会社との契約が必要です。
潰れない保険会社を探すには、いったいどうしたら良いでしょうか?
主に2つの方法で、保険会社の経営の健全性をチェックするほう方があるようです。
一つはソルベンシー・マージン比率と呼ばれるもので、予想を超えるような大事故がおきた時の保険会社の支払能力を表します。
「支払余力」などとも訳されるようです。
一般に200%を越えれば安全と言われていますが、大きいに越したことはありません。
ソルベンシー・マージン比率は、このサイトで一覧表示されています。
もう一つが格付け会社による格付けをみることです。
保険などの金融商品は、格付け会社と呼ばれる会社が、安全性を調べ公表しています。
スタンダード & プアーズやムーディーズなどが代表的な格付け会社です。
名前くらいは聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。
この格付け機関の情報をもとに安全な保険会社を選ぶというのが、保険会社の安全性を見るもうひとつの方法です。
ただし、格付け会社に対する批判的な意見も多いので、完全に鵜呑みにするのは危険かもしれません。
格付け会社は複数あるので、各社の情報を総合して検討すると良いでしょう。
以上のように、「ソルベンシー・マージン比率」と「格付け会社による格付け情報」をもとに、安全な保険会社を選んでいくというのが潰れない保険会社を選ぶこつです。
20年、30年先まで見通せるのか?
とは言え、保険の契約は数十年単位の長期に及ぶことが多いです。
そんな先まで、経営が大丈夫かどうかチェックできるわけではありません。
ですから、貯蓄性の保険で10年を超える期間運用すると言うのは注意が必要です。
一つの保険会社と運命を共にするのですから、ちょっと怖いです。
掛け捨ての保険だったら、かなりの部分まで守られるので、心配しすぎる必要は無いんですけどね。
