ドル・コスト平均法は安いときにたくさん買う方法

ドル・コスト平均法とは

毎月一定額を同じ金融商品に投資する投資法を、ドル・コスト平均法といいます。
たとえば、株式るいとうのような商品です。

この方法は投資法として大変有効な方法だと考えられています。
毎月一定額購入するという投資法なので、結果的に安いときにたくさん買い、高いときに少ししか買わないことになるためです。

具体的なケースで考えてみましょう

たとえば、ある会社の株を毎月10,000円購入したとしましょう。

一月は株価が100円だったら100株購入できますね。

二月は株価が値下がりして、50円になったとします。
このとき200株購入できます。

三月は株価が値上がりして、200円になったとします。
このときは、50株購入できます。

四月には株価は、また100円になったとしましょう。
この月は100株購入することになりますね。

この結果を見ていただくとわかると思いますが、価格の安い二月は200株とたくさん買い、価格の高い三月は50株しか買っていません。
つまり、安いときにたくさん買い、高いときはあまり買わない結果になっているのです。
毎月一定額投資すると決めるだけで、結果的に高いときにたくさん買わないようになっているのですね。

こういうケースをもとに、合理的な方法だと説明する専門家もいるようです。

株価は元に戻っても、利益が出ることも

もう少し具体的に計算してみましょう。

今回の場合は、4万円で450株を買いました。
ということは、1株当たり約89円で購入したわけです。

株価自体は4ヶ月たって最初の株価100円に戻っていますが、結果的にちょっと得していることがわかりますね。
投資額が4万円で、今売却すると四万五千円になりますから、投資としては五千円の含み益がある状態です。

もう一度繰り返しますが、ドル・コスト平均法では安いときにたくさん買い、高いときに少ししか買わないことになります。
ですから、期間がたって最初の投資額に戻ったような上のような場合でも、儲けが出るわけです。

投資を始めた時の価格に戻っただけで利益がでるので、何となく良い方法のような気がします。

批判的な意見も

その一方で、否定的な意見もあります。
簡単に言うと、「ドルコスト平均法」を使うと投資期間が短くなるので、期待されるリターンは小さくなると言うものです。

確かに、金融工学的な考え方からすると、ドルコスト平均法は理屈に合いません。
自分で収益機会を小さくしているだけに過ぎないのです。

また、リスクに関しても、ドルコスト平均法をとることで減らせるわけではありません。
同じ金融商品を追加で購入するわけですから、ポートフォリオ理論の分散投資のような効果は期待できないのです。

まあ、結果的に投資期間が短くなりますから、その分リスクは小さくなりますけどね。
でも、それは、上であげたように、収益の機会を自ら見送っているに過ぎないのです。

リスクを取っていないからリスクが下がっているに過ぎません。

もちろん、上で示したように、ドルコスト平均法が結果的に有利に働く場合も存在します。
しかし、確率的に見れば、別段有利には働かないということです。

投資を習慣にできるのが大きい

上記のような批判的な意見もありますが、個人的には積立すると言う考え方は、個人投資家にとっては意味があることだと考えます。
趣味で株式投資をするような人を別にすれば、投資のことなんてそんなに頻繁に考えるわけではありません。

放っておくとお金が貯まっているという状態になるのが望ましいのです。
そして、その仕組みとして、ドルコスト平均法というか積立は理にかなっています。

個人投資家が投資を習慣にするというのは、とても意味のあることだと思います。

リスク低減には分散投資を

ちなみに、リスクを小さくするという点でいうと、ドルコスト平均法よりは分散投資を取り入れる方が合理的です。
分散投資は、公的年金の運用などでも取り入れられている、しっかりした理論に基づく投資方法です。

しかも、分散投資でリスクが小さくなっても、必ずしもリターンが小さくなるわけではありません。
期待リターン下げずに、リスクを小さくするという、すばらしい方法でもあるのです。

ドル・コスト平均法が使える金融商品

毎月一定額を投資するような金融商品を購入すると、結果的にドル・コスト平均法のメリットが活かせます。
従来は株式に対して行うことが多かったのですが、現在では投資信託の積立で利用価値が高いでしょう。

投資信託は、投資経験が浅い人も買いやすいからです。
また、分散投資がしやすいという点からも理にかなっています。

さらには、貴金属の積立などもあります。
詳しくは「リスク商品の積立て」をご覧ください。

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