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日銀短観の業況判断DIは株式投資で使えるのだろうか?

このページでは、業況判断DIが株式投資に使えるのか考えてみましょう。業況判断DIは、日銀短観で発表されます。景気に関する重要な指標の一つですね。

ちなみに、グラフにするとこんな感じ(↓)です。大企業・製造業・実績のものです。

日銀短観 業況判断DIの推移(大企業・製造業・実績)

業況判断DIとは何か?

景気に関する指標と言うと、景気動向指数と日銀短観の業況判断DIでしょう。今回は、業況判断DIが株式投資に利用できないか考えてみましょう。
なにか株式投資の参考になるのなら、ぜひとも利用したいところですよね。

業況判断DIの求め方

日銀短観は、企業に対するアンケート調査をまとめたものです。企業が景気などに対してどう認識しているかがわかる調査だと考えて良いでしょう。

その調査項目の一つに、「業況」というのがあります。これを数値化したのが、業況判断DIです。

企業に配られるアンケートでは、業況について「良い」「さほど良くない」「悪い」の3つから1つを答えます。この結果で、良いの割合から悪いの割合を引いたのが業況判断DIです。

業況判断DI = 良いの割合 - 悪いの割合

例えば、良いが30%、さほど良くないが50%、悪いが20%だとすると、「30-20」で10ポイントということになります。

ということは、この業況判断DIが大きければ、景気が良いと感じている企業が多いことになります。逆に、数字がマイナスだと、不景気ということですね。リーマンショックのときには、大きなマイナスでした。

株価との比較グラフ

それでは、実際のグラフを見てみましょう。

ただ、業況判断DI(上のグラフ)だけをみても、あまり良く分かりません。そこで、株価と業況判断DI(大企業・製造業・実績)を、一枚のグラフにしてみました。

これを見るとわかるように、株価と業況判断DIには、それなりの関係がありそうですね。株価が上がるタイミングでは、業況判断DIが上がっていつケースが多そうです。

逆に、株価が下がるタイミングでは、業況判断DIが下がっている事が
いです。ある程度、連動していると思って良さそうです。

もちろん、同じような割合で上げ下げするわけではありません。例えば、2008年のリーマンショックのときには、業況判断DIは一気に大きなマイナスになりました。しかし、株価は、そこまで大きく下げてはいません。

ただ、こうしてみると、株価というのは、景気と深い関係があることが分かります。

株式投資に利用するのは難しいか

しかしながら、株式投資に利用しようと思うと、ちょっと使い勝手はわるいかもしれません。というのも、業況判断DIよりも株価のほうが、先に動いているように見えるからです。

株式市場というのは、新しいニュースは全て織り込んで形成されているなどと言う人もいます。景気が良くなる要因も、ニュースになった段階で、株価におりこまれるということでしょう。

業況判断は、あくまで企業の景気に対する実感です。ということは、業況判断DIが株価に少し遅れるのは、自然なことなのでしょう。

業況判断DIには予測もある

ちなみに、業況判断DIには、「実績」だけでなく「予測」もあります。3か月後の業況を予測して答えてもらっているわけです。

これをもとに、業況判断DI(予測)と日経平均株価のグラフを作ってみました。

さて、一つ留意する点があります。

日銀短観では、予測に関しては、3か月の数値として発表されます。例えば、2019年3月に調査した予測の結果は、2019年6月の数値として発表されるのです。

3か月の景気予測なので、このような発表の仕方になっているのでしょう。でも、これだと、ちょっと分かりづらいですよね。

そこで、グラフでは、調査月の数値としてプロットしました。つまり、2019年3月に調査した数値は、2019年3月にプロットしたわけです。

業況判断DI(大企業・製造業・予測) vs 日経平均

やっぱり何かを読み取るのは難しそう

さて、このグラフからなにか読み取れるでしょうか。率直に言って、やっぱり、株価の予想に使うのは難しそうという印象です。

感覚的には、だいたい同じくらいのタイミングで変動しているという感じでしょうか。株価も3か月位先を見て動いているのかもしれませんね。

まあ、何にしても、株式投資に使うというアイディアは、実用的ではないようです。


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