景気動向指数CIの先行指数で将来の株価は分かる?
景気の動向を知りたい場合、内閣府がやっている、景気動向指数が役に立ちます。どんな指数か一言で言うと、景気がいい方向に向かっているのか、悪い方向に向かっているのかを示す指数です。
基準年月の数値を100として、そこからの変動を毎月発表しています。そこから数字が増えれば、景気は改善傾向という読み方をします。
先行指数で株価予想ができる?
そして、この景気動向指数には、先行指数、遅行指数、一致指数という3つの指数があります。
一致指数というのは、実際の景気とほぼ同時に動く指数ですね。調査時点で、景気がいい方向に向かっているのか、悪い方向に向かっているのか判断できる指数です。
そして、先行指数と言うのは、景気に対し先行して動く先行指数です。遅行指数とういのは、実際の景気から遅れて動きます。
ということは、先行指数を使えば、今後の景気の動向が予想できるわけです。今後の景気の動向を予想できるとなれば、株式投資にも使えるかもしれません。
株価と景気には、それなりに関係があるでしょうからね。
過去5年の先行指数と日経平均のグラフ
そんなわけで、過去5年分の、日経平均株価指数と景気動向指数のCIの先行指数のグラフを重ねてみました。日経平均は毎月の終値をプロットしています。

やっぱり、ダメかな
こうしてみても、率直に言って、良く分かりません。残念ながら。面白いアイディアだと思ったんですけどね。
動きが似ている部分もありますが、全然関係ない動きをしている部分もあります。このグラフで言うと、明らかに景気動向指数が悪化しているのに、株価が上がっている部分がありますよね。
さらに、動きが似ている部分でも、先行指数の方が先に動いているケースばかりではありません。これでは、株価予想には使えそうにありませんね。
株価と言うのも景気の先行指標の一つですからね。株価の方が景気動向指数の先行指標より、さらに早いのかもしれません。
まあ、何にしても、これを株価変動の予想に使うというのは無理そうですね。というか、使えるのなら、すでに誰かが利用しているでしょうし。情報は簡単に入手できますから。





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