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【基礎の基礎】どうすると株式投資で儲けられる?

お金を増やすことを考えた時に、まず最初に思い浮かぶのが株式投資です。でも、株式投資って、どうやったら儲かるのでしょうか。

知っている人には当たり前のことでしょうが、今一度確認してみましょう。意外と新しい発見があるかもしれませんよ。

安く買って高く売る

このページでは、株式投資でお金を増やす方法について、確認していきましょう。基礎の基礎という感じの話が中心です。

株式投資で儲けるというと、まず思いつくのが安く買って高く売るという方法ですね。株価が安い時に買って、高くなったら売ります。そうすると、差額の分だけ儲かるわけですね。

例えば、一株500円で取引されている○○自動車の株を1,000株買って、600円になった所で全部売ります。50万円で買ったものを60万円で売ることになるので、差し引き10万円の利益になります。

実際には、売買に手数料がかかったり、利益に対して税金を払わないといけません。ですから、10万円すべてがあなたの儲けとなるわけではありませんけど。

ちなみに、最近は、10万円未満で買える株もだいぶ増えました。また、売買手数料も、格段に安くなっています。

20年前とか30年前に比べ、個人にとって株式の売買はしやすいものになっています。

ちなみに、売買の差額での儲けの事を、キャピタルゲインと言ったりします。

配当収入を得る

もう一つの方法が、配当金を得るという方法です。配当金というのは、会社の利益の株主への分配と考えるとわかりやすいでしょう。

例えば、年間10億円の利益がでたから、半分の5億円は株主で分け合いましょうという感じで配られます。

配当金の額は株数に比例します。発行されている株の総数が100万株だったら、一株あたり1,000円の配当が支払われるといった感じです。

ちなみに、配当金や利息などによる儲けの事を、インカムゲインと言います。

さて、配当で投資すべきかを判断する場合は2つの株式指標が使えます。この2つの指標をチェックしてみましょう。

配当性向とは

実は、最近、日本企業は利益の中の配当にまわす比率が高くなっているそうです。ちなみに、当期純利益の中の配当に回す額の事を配当性向と言います。とりあえず、次の式で覚えておくと良いでしょう。

配当性向(%) = 1株当たり配当額 ÷ 1株当たり当期純利益 × 100

例えば、1株当たりの純利益が100円の企業があったとします。この企業が1株当たり60円の配当金を払えば、配当性向は60%といった具合です。

ちなみに、当期純利益というのは、税引き後の利益のことですね。企業の場合だと、法人税などを納めた後に残った最終的な利益が当期純利益です。

配当性向が高い企業は株主の利益を大事にしている?

式を見ると分かるように、配当性向というのは、当期純利益のうちの何パーセントが配当金として支払われるかという指標なのです。配当性向が高いということは、利益の大部分を株主に還元しているということになります。

ということは、配当性向が高い企業は、株主の利益を重要視している企業だと思えるかもしれません。実際、株主を儲けさせているわけですからね。

でも、実は、そんなに簡単な話でも無いのです。

現在成長している企業というのは、将来の投資のためにお金が必要です。その場合は、税引後利益を株主に配らないで、内部留保という形で企業内に残し、将来のための投資をする事があります。

将来的に会社が大きくなり利益が増えると、結果的に株価が上がります。そうなれば、配当金をもらうより、株主にとってもメリットが大きいかもしれません。

逆に言うと、配当性向が高い企業というのは、成長が止まった企業だと言うことも可能でしょう。成長のためにお金を使うより、株主に配ったほうが良いという判断をしているからです。

成長が止まっているということは、株価の上昇は期待しづらいわけです。

マイクロソフトの例がわかりやすい

わかり易い例がマイクロソフトという会社です。マイクロソフトは当初は、配当金を全く払っていませんでした。

しかし、そのことに不満を持つ投資家は、あまり多くはなかったでしょう。なぜなら、株価が何倍にもなり、投資家を儲けさせたからです。

最近のマイクロソフトは、配当金を払うようになっています。その代り、以前のようなペースで成長はしていません。ですから、株価の上昇という意味では、それほどおおきくありません。

もっとも、それでも、ちゃんと株価も上昇していますけどね。1990年台のとんでもないペースでの株価のアップと比べると、かなりおとなしくなっているのです。

このように、配当性向が高いからいい会社だということは、単純には言えないわけです。単に数字を追うのではなく、その意味を考えてみる必要が有るでしょう。

上場企業の配当性向は3割台

ちなみに、日経新聞電子版の「配当性向 株主還元の積極性示す」(2017/2/20 0:02)という記事によると、2016年度の上場企業の配当性向は、35%程度になるようです。

これは、株式投資の判断をする上で、一つの判断材料になるでしょう。投資しょうとする企業の配当性向が35%より大きいか否かをチェックするわけです。

もっとも日本の場合は、年間の配当金の額を、利益に関係なく決めているケースも多いようです。利益が大きくても小さくでも、例年通り決まった金額を出す企業があります。

こういうケースでは、配当性向はあまり意味がありません。儲かったときには配当性向は小さくなりますし、業績が大きいときには配当性向が大きくなります。

この点は、ちょっと注意が必要でしょう。

配当利回りとは

配当に関しては、もう一つ、配当利回りという指標に関しても覚えておく必要があるでしょう。おそらく配当性向より、こちらの方が馴染みがある人が多いでしょう。

配当利回りは、株価に対する年間の1株当たりの配当金の比率です。

例えば、現在の株価が1,000円で年間の配当が50円というような企業があるわけです。この場合、株価に対して5%の配当利回りとなります。

銀行預金と利回りの関係に近いですね。もっとも最近は、こんな利回りの高い預金はありませんが。

もちろん、株式の場合は株価自体が下がることもあります。ですから、単純に比較は出来ませんけどね。それでも、かなり有利だと思いませんか?

この、配当性向と配当利回りを使えば、配当金に関する基本的な分析はできるはずです。

先に高く売って安く買う

さて、株式投資でどうやって儲けるかについては、上に挙げた2つが基本です。つまり、売買益か配当で儲けるわけですね。

しかし、もうちょっと特殊な方法が無いわけではありません。先に売っておいて、あとで買い戻すという方法です。

これは少し難しい話なので詳しくは書きませんが、簡単に触れておきましょう。

株式の投資の場合、持っていない株を売って将来その株を買い戻すという少し変わったことが出来ます。例えば、A社の株を一株500円で1,000株売って、それを将来一株400円で買うといったことが出来るわけです。

あ、もちろん、400円で買い戻せるかどうかは、相場次第です。やってみないと分かりませんけどね。

この場合、結果的には40万円で買ったものを50万円で売ったのと同じですから、10万円の利益です。この方法を使うと、株式市場が下がっているときでもお金を増やすことが出来ます。

これは、空売りと呼ばれる取引です。一部の個人投資家は、好んでこの方法を使います。ただ、リスクが大きいので、初心者向きではありません。


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