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投資信託という手段は得か損か?

投資信託は個人が資産運用をしようと思うときに、まず思い浮かぶ金融商品の一つです。【得なの?損じゃないの?】でも、投資信託で運用するのって有利なのでしょうか。もしかしたら、何か問題があったりするのでしょうか。チェックしてみましょう。

投資信託という投資手段は得か?

最近では銀行などでも購入できるようになった投資信託。手軽に出来る投資として、人気もあるようです。

銀行では預金の一部を解約させてまで、投資信託を売ろうとしているようですからね。本業が何なのか分からないくらい、投資信託に力をいれいているわけです。

投資信託が人気だというのはよく分かります。でも、本当に良い投資手段といえるのでしょうか?もっと単純に言ってしまうと「投資信託って得なの?」という事です。

投資信託のメリット

投資信託のメリットは次の4つを挙げられることが多いでしょう。

  1. 少額から投資できる
  2. プロによって運用されるので高いパフォーマンスが期待できる
  3. 多くの株式や債券、REIT などを購入するので分散投資が出来る
  4. 積み立てができるので貯蓄にも使える

「プロによって」云々というのは、ちょっと微妙

この4つのうちの3つは、大体同意できるんですけどね。2つ目の「プロによって運用されるので高いパフォーマンスが期待できる」はちょっと微妙かな。

というのも、投資信託の運用成績を見ると、株価指数などに負けている事が多いのです。例えば、日本株に投資する投資信託だと、日経平均やTOPIX にかなわない事が多いわけです。

これは後述する手数料が高いというデメリットがあるためです。ということで、これに関してはかなり微妙なんですね。

私だった、これの代わりに、「指数に連動するインデックス運用ができる」というのを入れたいですね。インデックス運用というのは、機械的に日経平均やTOPIX と連動させる運用です。

これだと人が選んで売買するよりもパフォーマンスが良いようです。また、3番目の分散投資もしやすいというメリットもあります。

ちなみに、インデックス運用する投資信託の事をインデックスファンドといいます。

分散投資ができるのは本当にありがたい

また、個人だと多くの会社の株式や債券を買うのは、資金の問題で難しいでしょう。

株式に関して言うと、最近は、だいぶ安く単元株を買えるようになってきました。ただ、それでも、配分を考えながら複数の株に投資にはある程度の資金力が要ります。

しかし、投資信託だと結果的にたくさんの会社の株を買うのと同じ状態になります。つまり、投資信託を買うこと自体が分散投資になるんですね。

積み立てができるので手元資金が無くても始められる

積み立てができるというのも大きいですね。

積立ができるということは、手元資金が無くても始められるという事です。つまり、安定した収入さえあれば、誰でも今すぐに始められるという事です。

最近は、つみたてNISA という、税制上有利な仕組みもあります。これでますます、投資信託の積立は注目されるでしょう。

こういう部分がある商品なので、かなり得な点が多い金融商品だと思います。個人の資産運用だと、軸として考えるのは、投資信託でしょう。

投資信託のデメリット

投資信託には、いくつかのデメリットもあります。

平均に負けるプロってどうよ

実は、投資信託にはメリットだけでなくデメリットも数多くあります。最も気になるのが、パフォーマンス(運用成績)の問題です。

上に書いたように、株式市場に投資する投資信託の運用成績の多くは市場の平均に勝てないのです。例えば、日本の株に投資する投資信託が10あったとします。この10のうち6つか7つは日経平均に負けるというのです。

プロが平均に負けるなよとは思いますけどね。紛れもない事実です。もっとも、株式市場や債券市場に参加しているのはプロが中心ですからね。プロ通しの争いですから、負けたところで不思議は無いのですが。

それにしも、平均に負けるようなプロに、手数料を払って任せるのが懸命な選択といえるかどうか、という話になるわけです。

ちなみに、これに関しては、既に解決方法も書いていますね。インデックスファンドを使えば、市場平均くらいのパフォーマンスは得られるので、大きな問題はありません。

手数料が高い投資信託が多い

もう一大きな問題が手数料の高さです。

投資信託の主な手数料は、販売手数料と信託報酬の2つです。この2つが高いものが多いのです。

販売手数料というのは投資信託を購入するときに支払う手数料です。この販売手数料は、投資信託を販売する証券会社や銀行の儲けになります。

信託報酬というのは、投資信託を運用に対する手数料です。実際に運用しているお金の中から引かれるので、一度投資信託を購入してしまった後は、特に意識する必要はありません。

でも、預けているお金の中から引かれるということは、最終的なあなたの取り分が減るということです。

この手数料があるので、プロが運用する投資信託でもパフォーマンスが悪くなるわけですね。

実は、手数料の問題も、解決のカギはインデックスファンドです。インデックスファンドは手数料が安いものが多いのです。

販売手数料は基本的にかかりませんし、信託報酬も平均の数分の1という感じです。

投資信託にするならインデックスファンドかETF にしよう

とういことで、個人的には、インデックスファンドに投資する事をおすすめします。インデックスファンドに投資をするなら、投資信託は得だと思って良いでしょう。積立も出来て便利ですし。

また、ETF と呼ばれる上場型の投資信託を使ってもいいかもしれません。このETF はインデックスファンド以上に手数料が安いのです。ただ、積立には向かないという欠点もあります。

最近では、eMAXIS という非常に手数料の安い投資信託も販売されています。投資の初心者にはETF よりも投資しやすいかもしれません。手数料が安い上に、積立で使えますからね。

ということで、基本的に投資信託はお勧めですが、あくまで選択を間違わなければという事です。



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