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おすすめの資産運用を教えて│知恵袋って怖いところです

Yahoo! を使って検索していたら、知恵袋に「おすすめの資産運用を教えて」という問いを見つけました。
彼あるいは彼女の質問のポイントは、次のような感じです。

  • 10万円くらいから始めたい
  • 5年から10年の運用いくらか増やしたい
  • ローリスク・ローリターンを希望する
  • 銀行に預けておくのももったいないと感じる

本来は、引用してリンクを貼ろうと思ったのですが、これから否定的なことを書くので止めておきます。

さて、正直に言って、この質問に答えるのは一寸難しいです。
というのも、質問者が考えるローリスク・ローリターンがどの程度のものなのかわからないからです。

質問をした人は、元本保証に近い商品という意味でローリスクという言葉を使っているのかもしれません。
しかし、株式投資に比べてローリスクという意味で使っている可能性だってあります。

どちらのケースかによって、おすすめする金融商品はぜんぜん違うでしょう。

ですから、リスクをどの程度許容できるのかを聞かないと、まともな答えが出せないのです。
ちなみい、元本保証という意味だったら、10年物の個人向け国債あたりをすすめるとおもいます。

この質問に対する回答は…

ただ、個人的に興味があったのは、この質問に対する回答です。
この回答を読んで、正直に言ってちょっと怖くなりました。

今回の質問に対する問いとしては、あまりに不適切だからです。

どの程度不適切だったかお示しするために、実際の回答の中で出された金融商品を挙げてみましょう。

●個人向け国債
●国債
●定期預金
●ドル預金
●投資信託の積み立て

回答として許容できるのは次の3つ

この中なら、個人向け国債が一番おすすめできます。
金利や解約のしやすさを考えると、安全に運用したい個人投資家におすすめしやすい商品といえます。

次に国債という答えですが、これは個人向け以外の国債を指しているようです。

国債は事実上元本割れが無い商品です。
ですから個人向け以外の国債も、まあ、今回の回答しては適切なものでしょう。

インフレや金利上昇の可能性を考えると、個人向け以外の国債だけを買うのが適切かどうか難しいところでは有りますけどね。
回答としては許容は出来ます。

定期預金も、元本1,000万円とその利息までは保証される商品です。
ですから、ローリスクという希望には合っています。

ただ、銀行に預けておくのはもったいないという、質問者の意図にはちょっと反するかもしれませんけどね。

それでも、ネット銀行などの金利が高いところを選べば、メガバンクの金利よりははるかに高い金利で運用が出来ます。
そう考えると、それ程悪い選択肢ではありません。

と、この3つは、まあ許せる回答だと思います。

残りの2つは滅茶苦茶

でも、ほかの2つは、大きな疑問があります。

まずドル預金ですが、為替のリスクを考えると、すすめられる商品ではありません。
例えば、1996年8月から2011年9月までのチャートは次のように成っています。

これを見て、ローリスクだとは思わないですよね。
ちなみに、チャート作成はインフォシークを使わせていただきました。

それに、そもそも、外貨預金は有利な商品ではありません。
細かくは話しませんが、どちらかと言うと投資家に不利な商品です。

ですから、このアドバイスは「ちょっとね…」と言う感じです。

余談ですが、銀行に行って話を聞くと、外貨預金はとても有利な商品だと説得される事があるようです。
しかし実際に有利なのは、法外な手数料収入を取っている銀行の側です。

自分達が儲かる商品だから、何とかして売ろうとしているだけなのです。
大事なことなので、覚えておいてください。

最後のひとつが.、投資信託の積立です。

そもそも、質問者が元本保証を考えている場合は、最初に除外すべき商品ですよね。
元本保証の投資信託は、存在していませんから。

しかも投資信託がおすすめと答えた人は、具体的にはインデックスファンドを長期保有することをすすめていました。
はっきり言って、株式や外債などのインデックスファンドは、ドル預金以上にハイリスクな商品です。

これも同じく、チャートを見てみましょう。
2001年8月から2011年7月までのTOPIX のチャートです。

投資期間5年で2001年の段階で回答者のアドバイスどおり行動していたら、資産を半分近く減らしていたでしょう。
10年でもマイナスです。

ローリスク・ローリターンと言うのは、どこに行ってしまったのでしょうか?

インデックスファンドも、投信の積立も、金融商品としては否定しません。
でも、ローリスクという希望には全く合っていません。

何を根拠にすすめようと思ったのでしょうか?
正直、これをすすめた回答者には、怒りすら感じました。

質問サイトのアドバイスに従うのは怖い

知恵袋などの回答者が、必ずしも悪意を持って答えているとは全く思いません。
彼らは彼らの知る範囲で、ベストの答えをしていることが多いはずです。

でも、中途半端な知識で答えることで、質問者に不利益を与えることもあるわけです。
あるいは、短い結果だけの回答で、誤解される恐れもあります。

はっきり言って怖いです。

もちろん、質問した人が答えを精査すれば良いとも言えます。
でも、知恵袋に質問する人の多くは、よくわからないから聞いているわけですよね。

資産運用に関して言うと、知恵袋を使うのはちょっと危険です。
あなたがいい答えと悪い答えを識別できないのなら、避けたほうがいいと思います。

知恵袋自体の存在意義は否定しませんけどね。
知恵袋に頼る前に、一冊本でも買って読み込む方が先でしょう。

まあ、資産運用本にも問題が有るものもあるんですけどね。
それでも、知恵袋よりはマシだと思います。

ちなみに、資産運用に関しては、次のページもご覧ください。


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