インターネットを見ていると、おすすめの投資信託と言うようなページはたくさんあります。
私自身も書いていますし。
しかし、「おすすめできない投資信託」というページは意外と少ないようです。
まあ、投資信託関連のコンテンツを書く人の多くは、それを売りたい人でしょうからね。
すすめるコンテンツの方が多いのは当然でしょう。
でも、読む人に役立つコンテンツはどちらかと言われると、「おすすめできない投資信託」なのではないでしょうか。
なぜかと言うと、世の中には、おすすめできない投資信託のほうが多いからです。
手数料が高い投資信託はおすすめできない
まず買ってはいけないのは、手数料が高い投資信託です。
特に、信託報酬はこだわりましょう。
信託報酬というのは、毎日投資信託の運用資金からちょっとずつ引かれていく手数料です。
年に2%というような形で設定されています。
年に2%だとすると、10年投資信託を持てば、単純計算すると合計で20%もの手数料を取られることになります。
100万円投資すれば、20万円は手数料として取られるわけです。
もちろん、運用で増える部分もありますが、投資としてはうまく行かない可能性が高いですよね。
でも、銀行や証券会社に行くと、信託報酬が高い投資信託をすすめられることが多いようです。
つまり、銀行がおすすめする投信は、おすすめできない投信の可能性が高いのです。
売る側からすれば、信託報酬が大きいほうが利幅が大きいですからね。
彼らの行動としては、当然と言えば、当然です。
何にしても、信託報酬には注意を払いましょう。
そして、銀行や証券会社に投信をすすめられたら、信託報酬が高くないかチェックしましょう。
分配金や分配の回数が多い投資信託も注意
もう一つ注意したいのが、分配金です。
分配金というのは、株式の配当金のようなお金です。
運用資産の中から定期的に支払われます。
この分配金にも注意が必要です。
まず、分配金というのは、私たちが運用のために渡したお金が戻ってきているに過ぎません。
結局、自分たちのお金が戻ってきているだけなので、全く得でもなんでもないのです。
投資信託のことを良く知らない方の中には、投資をして増えた分が戻ってきていると考えている人もいるようです。
実は、これも正しくはありません。
投資に失敗して基準価額が下がっているにもかかわらず、分配金を払っている投資信託も少なくないのです。
はっきり言って、滅茶苦茶ですけどね。
分配金は損です
もっとも、私たちのお金が戻ってくるだけなら、目くじらを立てて批判する必要もないでしょう。
しかし、現実にはどうかというと、分配金があると確実に損なのです。
ですから、分配金がないものを選んだほうがいいと考えます。
どんな点が損なのかというと、具体的には2つあります。
●分配金には税金が掛かる
●分配回数が多い投信は、信託報酬が高くなる傾向にある
分配金は所得とみなされますから、所得税の課税対象になることがあります。
仮に、戻ってきたお金で再投資したとしても、税金を引かれた分しか投資できません。
また、分配金を出すということは、事務のコストが掛かります。
それを反映して、信託報酬は高くなる傾向にあるようです。
投資信託の一部を売却するのは、それほど難しいことではありません。
そうであれば、分配金をもらうよりも、必要に応じて現金化すればいいのです。
コストの面を考えると、どう考えても、その方が合理的です。
ということで、できるだけ分配金が無い投信を選びましょう。
逆に、毎月分配金を出すような投資信託は、おすすめできません。
タグ: おすすめしない, コスト, 信託報酬, 分配金, 手数料, 毎月分配型





スポンサードリンク
スポンサードリンク
関連した記事を読む
- おすすめの投資信託は…やっぱりこれ
- おすすめの投資信託2つをさらに比較
- 銀行や店舗型の証券会社で投資信託を買ってはいけない
- 投資信託の(収益)分配金の基礎知識
- メガバンクを使って外貨預金… それだけは止めておいたほうが良いよ