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日本の公的年金資金の運用は…滅茶苦茶ひどくは無いが赤点

先日、国の年金の運用が、2,999億円のマイナスになったと言う報道がありました。

この報道に対して、ニュースのコメント欄などに、早速バッシングをする人が多数表れました。
「詐欺!」「消えた年金!」「どうせ誰も責任をとらない」「民間なら確実に社長の首がとぶ」「どんどん垂れ流し!」…といった具合です。

でも実際のところ、今年の運用が大失敗だったかと言うと、まったくそんなことはありません。
なぜかと言うと、率に直すとわずか0.25%のマイナスに過ぎないのです。

株式や外国債券を組み込んだ運用ですから、当然こういう年はありますよね。
冷静に考えれば、「やや上手くいかなかった」程度のと言えるでしょう。

少なくとも、-0.25%で首を飛ばしていたら、社長の成り手なんていなくなるでしょう。
それに、責任問題にもならないはずです。

一部マスコミはリスク資産の運用が嫌い?

でも、一部のマスコミはリスク資産で年金を運用するのが嫌いらしいです。
例えば、時事通信は次のように書いています。

公的年金の運用は厳しい状況に直面している。
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011070600606

正直に言って、今回の運用結果を見て出てくる言葉とは思えません。
ある程度、経済やら資産運用がわかっている人なら、こんなことは書かないでしょう。

はっきり言って、上で紹介した某コメント欄と大差がありません。

もし、「厳しい状況」と書きたいのなら、もう少し長期の分析を載せないとアンフェアです。
この報道姿勢には、ちょっと悪意を感じます。

そうでなければ、無知と言われても仕方が無いでしょう。

多分、記事を書いた人は、リスク資産の運用が嫌いなんでしょうね。
日本人には意外と多いようですから、驚くにはあたりませんけどね。

まあ、確かに、想定ほどうまくは言っていないようだけどね

さて今年の結果は、大騒ぎするほど酷くは無いとわかりました。
その上で、長期に見て日本の公的年金資金の運用はどうなのか、見てみましょう。

結論から言うと、「びっくりするほど悪くは無いけど赤点」と言う感じのようです。

なぜそんな事が言えるかといと、平成13年以降の年金資金の運用リターンが年平均1.2%程度しかないからです。

■ 前年度末の運用状況ハイライト | 年金積立金管理運用独立行政法人
http://www.gpif.go.jp/operation/archive.html

おそらく目標としては、3%とか4%程度を想定して運用しているはずです。
そこから考えると、10年平均で1.2%は物足りません。

まあ、この10年にリーマンショックと東日本大震災と言う2つの大きな出来事がありました。
これらを考慮すれば、ある程度は致し方ないのでしょう。

それでもちょっと物足りないですね。

まとめ

何にしても、日本の年金運用は、長期で見てプラスだと理解しておくことは重要でしょう。
単年で赤字だったからと言って、「公的年金の運用は厳しい状況に直面」だなんて考える必要はありません。

大マスコミの情報誘導に踊らされないのは大事なことだと思います。

その一方で、1.2%はちょっと物足りないと言う感じはします。
この点に関しては、もう少しがんばってほしいです。

といっても、実は年金運用でできることは多くは無いのですけどね。


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