投資信託を使って資産運用をしようとしている人なら、どの投資信託がおすすめなのかを聞きたいでしょう。そこで、個人的におすすめする投資信託(のシリーズ)をご紹介します。
ただ、具体的な投資信託を選ぶ前に、アセットアロケーションについて考えることをしましょうね。それをしないと、おすすめの投資信託を聞いたところで、あまり意味がありません。
Contents
投資信託を選ぶ前にアセットアロケーションを考えよう
「おすすめの投資信託は何ですか?」
投資信託を買ってみたいと思う人が一番聞きたい質問は、やっぱりこれでしょう。
この質問に、私なりの答えを書きたいと思います。
ただその前に、ちょっと一言。
「おすすめの投資信託について考える前に、アセット・アロケーションについて考えましょう。
個々の投資信託を選ぶよりも、ずっと大事なことです。」
アセット・アロケーションという言葉は、聞きなれない人が多いでしょう。
日本語で言うと、資産の配分とでも言うのでしょうか。
要するに、日本株を○%、外国株を○%、日本債権を○%、外国債家を○%というふうに決めることを言います。
投資で成功するには「どんな株・債権・投資信託を買うか」とか、「どんなタイミングで買うか」というのが大事だと思っている人は多いと思います。
しかし実際は、「どういう配分で買うか」の方が投資結果に与える影響が大きいのだそうです。
ですから、最初に関心を持つべきは、アセットアロケーションであるべきなのです。
で、結局どうやって選べばいいの?
さて、本題に戻りましょう。
資産の配分は別に考えるとして、結局どの投資信託がいいのでしょうか?
その答えは単純明快です。
手数料の安い、インデックスファンドを選びましょう。
インデックスファンドと言うのは、株価指数とか債権指数に連動して動く投資信託です。
連動すると言うのは、指数と投資信託の基準価額が同じ率で変化するという意味です。
もっと具体的に言うと、指数が10%上がるときは、基準価額も10%あがるような投資信託のことを言います。
なぜ手数料の安いインデックスファンドが良いのでしょうか?
それにはちゃんと理由があります。
まず、投資信託の手数料にはかなりの差があります。
たとえば、投資信託には信託報酬と言う手数料があります。
そして高いものだと、預けている資産の3パーセント程度の信託報酬を毎年取るものもあるのです。
毎年3%ということは、単純計算すると、10年たったら投資額の30%も手数料をとられてしまいます。
100万円投資信託を買うと、10年で30万円分の手数料を払うわけです。
こんなに手数料を払っていては、とてもではないですがいい結果は残せません。
ですから、手数料には強くこだわるべきなのです。
次にインデックスファンドを選ぶ理由です。
これも単純明快で、インデックスファンド以外の投資信託(アクティブファンドと言います)と比べると、平均見ればパフォーマンスが良いからです。
一般にインデックスファンドは手数料が安いので、それが影響しているものと思われます。
おすすめの投資信託
上記の基準で比較すると、答えはすぐに出てきます。
三菱UFJ投信のeMAXIS シリーズと、住信アセットマネジメントのSTAM シリーズが、手数料の点では圧倒的に安いです。
ですから、このどちらかから選べば良いでしょう。
ちなみに、両方のシリーズともさまざまなものに投資する事が出来ます。
たとえば、eMAXIS だと、次のようなインデックスファンドが用意されています。
●eMAXIS 日経225
●eMAXIS TOPIX
●eMAXIS 国内債券
●eMAXIS 国内リート
●eMAXIS 全世界株式
●eMAXIS 先進国株式
●eMAXIS 先進国債券
●eMAXIS 先進国リート
●eMAXIS 新興国株式
●eMAXIS 新興国債券
国内外の株式、債券、不動産のインデックスファンドがそろっています。
STAM だと次のような感じです。
●STAM 日経225
●STAM TOPIX
●STAM グローバル株式
●STAM 新興国株式
●STAM 国内債券
●STAM グローバル債券
●STAM 新興国債券
●STAM J-REIT
●STAM グローバルREIT
若干名称は違いますが、大体同じ品揃えですね。
ようするに、この2つのシリーズどちらを選んでも、国内外の株式、債権、不動産に投資が出来ます。
これだけそろっていれば、何にでも投資する事が可能ですね。
ちなにみ、STAM のほうが取り扱い金融機関は多いようです。
SBI 証券などのネット証券では、どちらも扱っているケースが多いようですね。
最初に書いたように、これをどういう比率で買うかが問題です。
補足
両シリーズについて、手数料で比較してみました。
購入の際の参考になさってください。
ETFもおすすめ
おすすめの投資信託という意味では、ETF もおすすめです。
ETF は上場投資信託と呼ばれる投資信託です。一般的な投資信託異なり銀行で購入する事が出来ません。
上場投資信託というのはどういうものかというと、株式などと同様に、金融市場に上場されているのです。名前のとおりですね。
ですから、売買も、株式などと同じく証券会社を通さないとすることができません。また、株式のように、指値注文や信用取引も可能です。
ETF は指数に連動する
ETF にはもう一つ大きな特徴があります。それは、日経平均などの指数に連動する投資信託であるという点です。
連動するというのは、同じ割合で動くということですね。日経平均に連動するETF なら、日経平均が1%上がればETF の価格も1%上がると行った感じ動きます。
指数に連動するという意味では、インデックスファンドと似ています。
様々な種類のETF がある
ETF には様々な種類があります。
まず、上に書いたように、日経平均やTOPIX などの日本の株式指数があります。それだけでなく、NASDAQ やダウなどのアメリカの株式指数に連動するETF や、債券やREIT の指数に連動するETF もあります。
つまり、ETF だけで分散投資をすることが可能です。
手数料が安いのが特徴
この上場投資信託がなぜおすすめかというと、手数料が安いからです。
投資信託には信託報酬という手数料がかかるのですが、この手数料が一般的な投資信託と比べてかなり安いのです。似ている部分が多いインデックスファンドよりも、信託報酬はさらに安いです。
信託報酬が安い理由は簡単で、ETF の信託報酬には投資信託を売っている会社の取り分が入っていないのです。ですから、大雑把に言って、一般的なインデックスファンドの半分程度しかかかりません。手数料がかなり安いことで知られるインデックスファンドよりも、さらに安いのです。
もっとも、一般的なインデックスファンドとは異なり、売買に手数料がかかります。ですから、売買の手数料が高い証券会社を選んでしまうと、結果的に手数料が高くなることもありそうです。
タグ: eMAXIS, STAM, おすすめ, インデックスファンド, 信託報酬, 手数料





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