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個人事業主の確定申告 最初に理解しておきたい基本的な知識

個人事業主は確定申告が必要です。でも、確定申告っていったい何なのでしょうか。普通にサラリーマンをやっていた人には、なかなか馴染みが無い仕組みですよね。基礎の基礎を確認しておきましょう。

確定申告とは

毎年2月になると確定申告のニュースがあります。でも、確定申告って何なのでしょう?正確に説明できますか?

まずはそのあたりから確認していきましょう。

確定申告って何か、ちゃんとわかっていますか?

毎年2月になると、確定申告のニュースを目にする人も多いでしょう。定番なのが人気のタレントを使ったPRです。確定申告の初日に税務署に行き、カメラの前で一言というシーンを見たことがある人も多いでしょう。

毎年PRをしていることから、多くの人が確定申告の存在自体は知っています。しかし、実際に申告する人以外は、どんなものなのか良くわかっていないかもしれません。

確定申告とは

そこで、確定申告というのがいったいどういったものなのか、まずは正確な定義を見てみることにしましょう。

次の国税庁のホームページによると、確定申告は次のように解説されています。

所得税の確定申告は、毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得の金額とそれに対する所得税の額を計算し、翌年2月16日から3月15日までの間に確定申告書を提出する手続です。

http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2020.htm

正直に言って、ちょっとわかりにくいですね。もう少し簡単な言葉にしましょう。

まず確定申告というのは、確定申告書を作成し、提出することを言います。

そして、確定申告書というのは、年初から年末までの所得と、そこから計算した所得税額を記した書類のことです。自分で税額を計算して、申告するというのがポイントです。

もっとも、最近はパソコンを使えば、必要項目を埋めるだけで自動的に計算してくれる仕組みもありますけど。

ちなみに、確定申告書の提出期間は2月16日から3月15日までときまっています。だいたいバレンタインデーからホワイトデーまでの期間だと思っておけばいいでしょう。

確定申告を行わないといけない人

それでは、次に、確定申告をしないといけないのは、どんな人なのでしょうか。

所得税の納税者でも、サラリーマンは基本的には確定申告は必要ありません。申告が必要かどうかは、どのような条件で決まるのでしょうか?

確定申告をしないといけないのはどんな人?

さて、確定申告をしないといけないのはどんな人でしょうか?

少なくとも、誰もがしないといけないわけではないですよね。例えば、サラリーマンのほとんどは、所得税の納付義務を負うのに確定申告をしていません。

これも、国税庁のホームページから引用してみましょう。どんな人が確定申告が必要かは、次のように書かれています。

その年分の所得金額の合計額が所得控除の合計額を超える場合で、その超える額に対する税額が、配当控除額と年末調整の住宅借入金等特別控除額の合計額を超える人は、原則として確定申告をしなければなりません。

http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2020.htm

ちょっと難しいですね。簡単に言い換えると、所得税を支払う必要がある人はみんな申告しなくてはいけません、と言っています。

でも、サラリーマンは所得税の支払があるのに、確定申告は必要ありません。なぜなのでしょうか?

じつは、次のような補足があります。

しかし、給与収入金額が2,000万円以下で、かつ、1か所から給与等の支払を受けており、その給与の全部について源泉徴収される人で給与所得及び退職所得以外の所得金額が20万円以下である人等、一定の場合には確定申告をしなくてもよいことになっています。

要するに、年収2,000万円以下のサラリーマンなどは、確定申告をしなくてもいいわけです。だから、ほとんどのサラリーマンは確定申告の必要が無いわけです。

ちなみに、確定申告の必要が無いだけで、確定申告をしてはいけないわけではありません。ですから、サラリーマンが確定申告をすることも可能です。

よくあるパターンは、転職などのために退職し、働かない期間が何ヶ月かあった場合、確定申告をすることがあります。源泉徴収で払いすぎている場合があり、確定申告をすることでその分が戻ってくることがあります。

個人事業主は?

ちなみに、個人事業主は基本的に確定申告が必要です。

しかし、上の引用からわかるように、赤字のケースでは確定申告の必要がありません。所得税を納める必要が無いので、申告書を提出する必要も無いのです。

確定申告がサラリーマンより大変な個人事業主

確定申告はサラリーマンと個人事業主ではだいぶ違います。具体的に何が違うのでしょうか?

個人事業主とサラリーマンでは確定申告はどうちがう?

確定申告に掛かる手間は、サラリーマンと個人事業主では大きく違います。当然、個人事業主のほうがずっと大変です。個人事業主が大変な理由は、所得税の計算する手続きが大変だからです。

上で説明したように、確定申告では自分で納税する所得税額を計算しないといけません。ただ、サラリーマンの場合は、この計算は大変簡単なんですね。それに対して、個人事業主は、結構な手間がかかります。

サラリーマンの場合は簡単

サラリーマンの場合、インターネットにつながっているパソコンが一台あれば、慣れている人なら10分も掛からず終わってしまうでしょう。初めての人は、若干手間取るかもしれませんけどね。

サラリーマンがなぜ簡単かというと、源泉徴収票というのを見ると、前年の収入が簡単にわかるのです。紙に書いてある数字を入力するだけですから、非常に簡単です。

個人事業主はかなり大変

しかし、個人事業主は全く状況が違います。

まず、その年の売り上げがどの程度あったかは、自分で足しあげないといけません。所得を求めるために必要な、その年の経費もちゃんと管理しないといけません。この2つが無いと、所得税額計算の基になる所得が確定できません。

さらに、売り掛けや買い掛けが発生する場合は、その管理も必要です。どの程度大変かは業種などによって違うでしょうけどね。

ただ、サラリーマンより大変なのは明らかです。

さらに、青色申告(後述)を行う場合は、複式簿記での記録が求められます。これも結構な手間が掛かります。

個人事業主の場合は、これらの、サラリーマンの場合には発生しない作業が加わります。ですから、確定申告は相当大変なものなのです。

個人事業主が行う青色申告とは

個人事業主の確定申告には、白色申告と青色申告があります。どちらの申告をするかは、自分で選ぶことが可能です。でも、具体的に何が違うのでしょうか?

個人事業主の青色申告って何?

既に説明したように、個人事業主は自分で売り上げやら経費を記録しないといけません。なぜなら、そうしないと納めるべき所得税の額がわからないからです。

ところで、こうしたお金の出入りを記録するための方法は、大きく二つに分けられます。それは複式簿記をつかって記録する方法と、それ以外の方法です。

複式簿記を行うには一定の知識が必要です。なれていない場合、ある程度の時間も掛かります。

そなんな面倒なものなら、わざわざやりたくないと思う人も多いでしょう。それにもかかわらず多くの人が複式簿記を採用するのには、それなりに理由があります。

日々の取引の記録に複式簿記を使った場合、青色申告という形式で確定申告できます。そうすると、税制上の特典があるのです。すごく簡単に言うと、所得税が安くなるわけです。

具体的にいくら安くなるかは所得の多寡などによって違います。納税する必要がある人なら、数万円程度は節税できると考えておいて良いでしょう。もちろん、もっと大きい節税が可能な人もいます。

何にしても、結構馬鹿にならない額です。

ちなみに、青色申告でない場合は白色申告と呼ばれます。

パソコンソフトのおかげで複式簿記は簡単に

習得するのにそれなりに時間のかかる複式簿記ですが、最近はパソコンソフトのおかげでだいぶ易しくなりました。基礎的な知識さえあれば、あとはルールに従って入力するだけです。

個人事業主向けのソフトの場合、価格の面でもそれほど高いものではありません。8,000円後で購入可能なようです。

この程度の出費で青色申告のメリットが得られるのです。取り入れる価値は十分にあります。

大雑把な理解としてはこの程度

非常にざっくりとした話ですが、確定申告の全体像としては大体こんな感じで理解すれば良いでしょう。個人事業主は確定申告が必要な事、青色申告をすると税金が安くなることくらいが理解できていればとりあえずは大丈夫です。

まあ、個人事業主なら毎年やっている事ですからね。最初は時間がかかりますが、そこまで大変なものでもありません。


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