個人事業主の場合、青色申告ソフトを使って自分で会計処理をする人が多いでしょう。でも、青色申告ソフトを使うには、それなりの簿記の知識が必要です。
もちろん細かい部分は、ソフトが助けてくれます。ですから、それほど高度は知識は要らないんですけどね。それでも、最低限の部分はおさえておくべきです。そうしないと、マニュアルを読むことすら困るでしょうから。
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日商簿記3級レベルを目指そう
具体的にどの程度の簿記の知識が必要かというと、日商簿記の3程度の知識があれば大丈夫なことが多いでしょう。商業簿記について一通り把握しているレベルですね。
ここまで理解できていれば、青色申告ソフトを使う時にも、スムーズに作業が進むはずです。
紙のテキストか講師の説明か
さて、簿記の知識を身につけるには、具体的にはどういうふうに勉強すればいいのでしょうか。
学習方法には大きく分けて2つあります。
一つはテキストを読んで知識を身につけるという方法です。簿記の参考書か何かを買ってきて独学するわけです。あるいは、紙の教材の通信講座などを使うことも考えられます。
もう一つの方法が、通信講座や動画を使った通学講座を使うという方法です。基礎的な部分は誰かに説明してもらって、内容を理解するという方法ですね。
人に説明してもらうのが良いと思います
個人的な経験から言えるのは、簿記の初歩に関しては人から習った方が手っ取り早いと思います。資格学校の通学講座を使うか、動画形式の講義がついた通信講座を利用しましょう。
なぜこの方法が良いかというと、簿記の場合、初学者には学習のポイントがつかみにくいからです。テキストなどを読んでも、自分が何をしているのかイメージがなかなかつかめません。
動画などによる講義の場合は、重要なポイントに絞って簿記の処理の流れが説明されるはずです。何をしているのか分からなくて困るという可能性は小さくなります。
私自身はテキストを使って独学したのですが、そういう選択をしたために時間を無駄にしたと思っています。起業前後の事業主にとって時間は貴重なはずです。無駄な時間を使わないような選択をしましょう。
簿記3級ならそれほどコストはかからない
通学講座や通信講座などを使うとなると、コストが気になるところです。しかし、3級に関して言えば、それほどコストは気にする必要は無さそうです。
なぜかというと、3級の場合、通学講座を使ったとしても2万円前後での受講が出来るからです。上限が2万円程度だと分かれば、それほど高いものでないことが分かるでしょう。後ほど紹介しますが、5,000円以下で受けられる講座すら存在します。
3級の講座が安い理由は簡単です。資格学校では3級講座は生徒を集客するためのお試し用の講座と位置づけられているのです。安い3級講座で人を集めておいて、2級と1級の講座で利益を上げるという作戦ですね。
履歴書に簿記の資格を書こうと思えば、最低でも2級までは取っておく必要があります。ですから3級講座を受講した人は、高い確率で2級講座に進むという読みがあるのでしょう。
実際、資格学校のTAC の場合、3級は2万円で受講可能ですが、2級は6万1,000円まで価格が上がります。実に3倍以上です。
私たちには3級レベルがあれば十分です。ですから、資格学校の意向に沿って2級までとる必要はありません。安い価格で受講できる3級講座を受講すれば十分です。
これが、それほどコストがかからない理由です。
日商簿記3級の通学講座
通学講座では、TAC の通信講座をご紹介します。ここがベストかどうかは分かりませんが、以前使った市販のテキストは分かりやすかったです。
全15回の3級本科生で担った場合、価格は2万円です。同じ内容のストリーミングを使ったネット講座だと1万5,000円で受講できます。
TAC の場合は、1コマ2.5時間程度だったはずです。と言う事は、40時間弱程度の授業時間はあるという計算ですね。これで2万円なら、かなり安いと思っていいでしょう。もちろん、教材もついてきますから、その分の出費も抑えられますしね。
日商簿記3級の動画形式の通信講座
もっと安く上げたい人や、通学するのは難しいという人には、通信講座がお勧めです。最近は動画形式の通信講座が一般的になっているので、通学講座よりも学習効率が大きく違うということはないでしょう。むしろ、有効に時間が使える分だけ、合理的な方法かもしれません。
動画形式の講座の場合、私が知る限りは、ゼミネットのストリーミングを使った講座が安いです。一番安いプランだと、4,500円で受講可能です。
ただ、講義時間に関しては、TAC に比べると短いようですね。全部で20時間です。まあ、この時間で基本が一通り学べるのなら、それはそれで良いのだとは思いますけどね。時間が無い人には、逆にありがたいでしょう。
ゼミネットに関しては、サンプルの講義を受講することが可能です。内容を確認した上で受講でいるので、安心感は高いと思います。
また期間内であれば、同一の講義を何度も視聴できるのも通学講座にないメリットと言えるでしょう。





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