マネーストックというのは、日本政府と金融機関以外に出回っている通貨の総量のことです。実は、このマネーストックが物価と関係するようです。
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マネーストック統計の概要
どんな統計? | 一般法人、個人、地方公共団体などが保有する通貨量の残高の統計 |
旧名称 | マネーストック統計 (2008年6月に名称変更) |
調査・公表 | 日本銀行調査統計局(リンク先のページで最新のものがチェックできます) |
公表時期 | 平残の速報:対象月の翌月第7営業日 平残および末残の確報:対象月の翌々月第7営業日 |
マネーストック統計って何?
そもそも、マネーストック統計というのは、どんな統計なのでしょうか。日本銀行のサイトにある説明がわかりやすそうです。
マネーストック統計とは、「金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量」を示す統計です。具体的には、一般法人、個人、地方公共団体などの通貨保有主体(=金融機関・中央政府以外の経済主体)が保有する通貨量の残高を集計しています。1
要するに、世の中(日本に限定)に出回っているお金の合計の事を言います。ただし、日本政府や金融機関が持っている部分は除外するということですね。
「通貨って何?」という問題
こう書くと、そんなに難しいものでは無い感じがするでしょう。でも、実は、結構微妙な要素もあるのです。
具体的に何が難しいかというと、通貨の範囲をどこまで広げるかという点です。
日本銀行が刷ったお札は、当然通貨ですよね。これは、誰も異論が無いはずです。
預金には通貨的な側面も
それでは、銀行預金はどうなのでしょうか。銀行預金も、普通預金は、通貨的な使い方が可能です。
例えば、毎月の公共料金などの引き落としに使えます。あるいは、デビットカードのように普通預金残高を現金同様に使えるケースもあります。
このように、どこまでを通過とするかは、なかなか難しい問題なのです。実際、どこまでを通貨とするかには、いくつかの線引があります。
投資用の金融商品を通貨に含める定義も
日本銀行のサイトによると、「金銭の信託」「投資信託」まで通貨に含める定義もあるようです。つまり、投資用の金融商品も通貨とするケースが有るわけですね。
マネーストックがなぜ重要か
マネーストック統計が重要であるのは、マネーストックは物価と関係があると考えられているからです。
マネーストックの伸びが高くなると、物価が高くなると考えられています。逆に、伸びが低くなると、物価の伸びも低くなると考えれています。
アベノミクスでは、物価を2%まで上げるという目標がありました。そのために、日銀は、異次元緩和を行っています。
これは、マネーストックを増やすためなんですね。マネーストックを増やして、物価を上げようとしているわけです。
- 日本銀行のサイトの説明 [↩]
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