機械受注は景気の先行指標です。今後の景気が気になる人には、役に立つ指標です。
機械受注統計の概要
どんな統計? | 機械メーカーの受注を示す統計です。 最新のものは、内閣府ホームページでチェックできます。 |
調査・公表 | 内閣府 |
調査方法 | 機械を製造する主要企業に対するアンケート調査(280社) |
調査時点 | 毎月調査: 毎月月末 見通し調査: 毎四半期末 |
公表時期 | 当該調査月の翌々月上旬 |
調査の利活用事例 | 景気動向指数(内閣府)作成に利用 月例経済報告(内閣府)、経済財政白書(内閣府)、ものづくり白書(経済産業省)に利用1 |
機械受注統計の特徴
機械受注統計というのは「機械生産メーカーの受注額を月次で集計したも(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)」です。1か月にうけた注文の合計とうことですね。
外需(海外からの受注)、官公需(交換帳からの受注)、民需(国内企業からの受注)、代理店に分けて集計さています。
特に注目されるのは「船舶・電力を除く民需」です。これが注目される理由ですが、内閣府のサイトに、次のような説明があります。
船舶や電力業からの受注は景気局面との対応性が薄く、不規則かつ多額であり、完成までの期間が長いものも多いため、2ないし3期先の自律的な設備投資の動向をうかがうのに不適当な場合もある。そのため、需要者別受注額において、「船舶・電力を除く民需」等これらを除く項目を特に設けてある。
船舶や電力業からの受注は、「金額が大きい」「景気との関連が希薄である」タイミングがずれるなどの特徴があるわけですね。そのため、統計に入れてしまうと、景気動向がわかりづらくなってしまうというわけです。
ということで、機械受注額に注目するときには、「船舶・電力を除く民需」に注目すると良さそうです。特に、景気の判断をしたいときには、そうした方が良さそうですね。
景気動向の先行指標になっている
ちなみに、「実質機械受注(製造業)」は、景気動向指数(内閣府)の先行指標になっています。以前は、「実質機械受注(船舶・電力除く民需)」でしたが、2017年1月分から変更されています。
景気が良くなり始めた段階で、設備投資が活発になります。メーカーは増産のための設備を整えないといけませんからね。ですから、機械受注が増えるというわけです。
株式投資をするならチェックした方が良い
ということは、株式投資をする人は、機械受注に注目しておいた方が良いということですね。少なくとも、実際に景気が良くなってから景気が良いことに気づくというような、間抜けなことにはならないはずです。
もっとも、機関投資家は、当然すぐにチェックするでしょう。株買いにも直ちにおりこまれるはずです。
ですから、機械受注をチェックしただけで簡単に儲かるということでも無いのですけどね。
- 内閣府のサイトの説明 [↩]
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