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相続のトラブル:実子でないことを知らなかったので相続できないことも

自分が幼いときに両親が離婚し、自分は母親に引き取られました。そして母親は、自分が物心が付く前に、別の男性と結婚したとしましょう。

こういうケースだと、自分と父親に血縁関係が無いと知らなくても無理はありません。そして、そのことで相続上のトラブルが起こる可能性もあります。

孫が相続をするケースがある

仮に自分の祖父母が亡くなったとしましょう。こんな場合は、当然ですが、自分の父母が相続人になります。

例えば父方の祖父母が亡くなったような場合ですね。この場合は、父親が相続人の1人となるのです。

逆に、母方の祖父母が亡くなれば、母親が相続人の1人となります。実の息子や娘は、必ず法定相続人になるのです。

父母が亡くなり、その後祖父母が亡くなるケース

それでは、例えば、祖父が亡くなる前に父親が亡くなっていたらどうなるでしょうか。

この場合は、相続人は、父親からあなたに移ります。これを代襲相続と言います。

例えば、祖父がAさんで、父親がBさん、本人がCさんとしましょう。通常はAさんが亡くなるとBさんが相続人になります。

Aさん:死亡
Bさん:生存 ← 相続人
Cさん:生存

しかし、BさんがAさんより先に亡くなっているようなケースでは、Cさんが相続人になるのです。つまり、こんな感じです。

Aさん:死亡
Bさん:Aさんより前に死亡
Cさん:生存 ← 相続人(代襲相続人)

これが一般的なケースです。しかし、この通りにならずに、トラブルに成ることもあるようです。

MONEY PLUS という媒体が「孫なのに相続できない?“連れ子相続”の孤独な闘い」という記事で取り上げていました。1

実はCさんがBさんの子供では無かった

実際、どんなケースが記事で取り上げられていたのでしょうか。

記事になっていたのは、上の関係でいうと、BさんとCさんに法律上の親子関係が無かったという場合です。実は、CさんがBさんの妻Dさんの連れ子で、Bさんとの間に法律的な親子関係が無いようなケースがありうるのです。

Bさんとの間に法的な親子関係がなければ、当然ですが代襲相続もできません。Cさんがこの関係性を知らなければ、自分の祖父だと思っていた人が亡くなったのに、相続が出来ないということもあり得るのです。

法律的な親子関係が無いので、親だと思っていた人が亡くなっても代襲相続人にはなれません。こういう場合がありえるわけです。

記事になっていたケースでは、Cさんの父母が事故で早く亡くなっています。そして、Cさんは連れ子であることを知らなかったそうです。

Aさんも、わざわざCさんに教える必要も無いと思ったのでしょう。Cさんに教えることはありませんでした。

あるいは、Aさんに相続の知識が無かったのかもしれません。

対処する方法は有るの?

さて、こんなケースでは、対処方法はあるのでしょうか。法的に親子関係が無いのですから、やりようがない気もしますよね。

養子になれば問題解決

実はこんなケースでも、Aさんが亡くなる前に問題に気づいていたら、十分に対処が可能です。例えば、CさんがAさんの養子になってしまえば良いのです。

養子が2人以上いる場合は、色々と難しくなります。養子を相続税の軽減に使われるのを防ぐため、人数制限があるのです。

ただ、Cさんだけが養子というケースなら、実子に対する相続と差はありません。

遺言を残してもいい

また、遺言を残しておいて、Cさんにも相続ができるようにするという方法もあります。法的に形式が整った遺言さえあれば、赤の他人でも相続ができるのです。

ただ、この場合だと、Cさんは法定相続人ではなくなります。そうなると、法定相続人と比べて、少し不利な立場になります。

ですから、ベストなのは、CさんがAさんの養子になり、Aさんが遺言を残すことです。2つともやるわけですね。

ここまですれば、問題はありません。他の相続人がゴネても、CさんはAさんの遺産を受け取ることが出来ます。

ただ、遺留分というのがあるので、遺言に何が書いてあっても、Cさんがすべての財産を相続できないというケースはありますけどね。まあ、これは、実子であっても同じことですから。

一部の財産は、必ず相続できます。

親が死んでも相続できないことも

今回の記事は、祖父母の死亡に関するものでした。しかし、仮に連れ子であるということなら、自分の親だと思っていた人が死んでも相続できないケースもあります。

例えばCさんの例では、Aさんが亡くなる前にBさんの死亡で相続が発生しているはずです。この場合、Cさんが実子であれば、相続していた財産も有るでしょう。

しかし、Cさんが連れ子であるために、Cさんは相続をすることができません。記事を読む限り、兄弟姉妹の有無は分かりませんが、それがいないのであればAさん(とその妻)が相続をしていたはずです。

Bさんが亡くなったのは、Cさんが幼いときのことです。ですから、相続に関しては分からなかったのでしょうけどね。

でも、Cさんがある程度大きくなってからBさんが亡くなる場合は、かなり問題になりそうです。

例えば、Bさんが再婚後に子供を作っていたとします。つまりBさんとCさんの母親(Dさん)の間に子供(Eさん)ができるわけです。

Bさんが亡くなった場合、Eさんは相続人になりCさんは相続人にならないのです。

遺言でも残してあれば別ですが、こんなケースでは、CさんはBさんの遺産を1円ももらえません。兄弟の間に、かなりの差が生まれてしまいます。

また、兄弟の数が減ることになるので、収める相続税の額も違います。法定相続人の数が減るので、相続税の基礎控除の額が小さくなるからです。

兄弟仲がよく、EさんがCさんに財産の一部を譲ったとすると、Cさんの不利益は減るでしょう。しかしこんな場合も、贈与税が発生するというデメリットがあります。

手続きを怠ると、踏んだり蹴ったりになる可能性があるのです。

離婚が増えると難しいケースも増える

そもそも日本の相続に関する仕組ができた当時は、離婚の件数自体が多くありませんでした。ですから、このような連れ子があるケースなどは、十分に考えられていなかったのでしょうね。

今でも日本の離婚件数は、他国と比べるとそれほど多くはありません。それでも、以前とは比較にならないほど離婚は増えましたから、こういうケースも増えているのでしょう。

でも、社会問題になるほど多いわけでもありません。ですから、被相続人が生前に対応ができないケースも多そうです。

そもそも知識がなければ、やりようが無いですからね。

亡くなってからではどうにもならない

記事になっていたケースでは、他の相続人が理解のある人で、この問題は円満にカタがついたようです。とは言え、贈与税が発生したようなので、Cさんの負担は相続した場合より、かなり大きくなりました。

それでも、贈与税の負担程度で済んだのなら、まだマシな方です。財産が絡む話なので、他の相続人の反対で、Cさんには1円も渡らないというケースだって十分にありえます。

仮にCさんがAさんと同居して、CさんがAさんの介護をして、CさんがAさんを看取ったとしてもです。そんなことになったら、Cさんは悲惨すぎますし、Aさんとしても本意でない可能性が大きいでしょうね。

こういうケースを防ぐためにも、なんとか生前にできる限りのことをしたいものです。まあ、知らないものは、対処の仕様もありませんが。

  1. 孫なのに相続できない?“連れ子相続”の孤独な闘い 2019/1/7(月) 6:40配信 MONEY PLUS []

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