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世帯年収500万円の新築マンション購入| 無理をしている人が多いようです

世帯年収が500万円くらいの家族が、新築マンションを買ったとします。この場合、何万円くらいの物件で、頭金は何万円くらい用意して、月々の返済は何万円くらいなのが相場なのでしょうか。

実はこれに関する統計があるようです。その統計を見る限り、結構みんな、無理な計画を立てているようです。

新築マンションを買っている人についての調査

「sumo新築マンション」というフリーペーパーに、「首都圏4945人 年収と家」という特集がありました。この調査が色々と興味深いものでした。

どんな調査かというと、世帯年収別に自己資金や物件価格、月々の返済額などを紹介してる特集です。つまり、どんなふうに予算を組んでいるかが分かるわけです。

ちなみにこの特集のデータは、元々は首都圏新築マンション契約者動向調査という調査から取ってきているようですね。2017年7月から2018年6月の契約時期のものが対象になっています。

世帯年収が低い層が興味深い

繰り返しますが、この調査では、世帯年収別に物件価格や自己資金などの平均を紹介しています。そして、世帯年収で言うと、年収が小さい世帯(400万円~600万円)の結果が興味深かったです。

ですから、このページでは、これを中心に見てみましょう。

手取りにするとどのくらい?

ちなみに世帯年収というのは、税金や社会保険料を引く前の金額です。手取りの年収は、ここからさらに下がると考えてください。

世帯年収が400万円から600万円ですから、間を取って年収500万円の世帯というイメージでいいでしょう。この500万円から所得税や住民税、社会保険料(公的年金や健康保険の保険料)が差し引かれます。

まあ、手取りにすると、年収で400万円程度でしょうか。

もちろん世帯年収だけだと、所得税や社会保険料の正確な額はわかりません。あくまで、イメージとして、400万円程度の人という感じですね。

夫婦合わせて手取りが400万円ですから、率直に言って、稼ぎはあまり大きい方とは言えません。この層にあてはまるのは、若い世帯が多いのでしょうね。

また、共働きも少ないのでしょう。共働き率が47.9%とありますから。半分が共働きではありません。

一部、未婚の世帯も含んでいるようですね。まあ、未婚でも新築マンションを買う人はいますから、不思議ではありません。

親などからの援助が無い層

sumo では、この中で、贈与がある人と贈与がない人を分けています。贈与がないというのは、要するに、親などが援助していないということです。そして、贈与が無い層を中心に解説がされていました。

とりあえず、最初に、一覧で示してしまいましょう。世帯年収400万円~600万円の、贈与がない人の平均です。

  • 物件価格:3,847万円
  • 広さ:66.3平方メートル
  • 借入額:3,509万円
  • 自己資金:379万円
  • 毎月返済額:9万5132円
  • ボーナス時加算額:15万5843円

年収のわりに物件価格が高くて驚く

贈与がない人たちが買った新築マンションの平均物件価格はいくらかと言うと、3,847万円なのだそうです。広さが66.3平方メートルということですね。

手取りの年収が約400万円で4,000万円近い物件を買っているわけです。率直に言って、この程度の年収しかない人にしては、無理をしているという印象を持たざるを得ません。

ちなみに自己資金の平均が379万円で、借入額の平均が3,509万円です。返済は、毎月の返済額の平均が9万5132円で、ボーナス時加算額の平均が15万5843円だそうです。

自己資金というのは、「頭金+諸費用」のことです。新築マンションの場合は、諸費用が物件価格の5%程度かかると言います。という事は、自己資金の半分ほどは諸費用で消えていると考えて良さそうです。

無謀な人が多そうです

うーん、これはかなり無茶をしていますね。手取りの年収が400万円程度でこれだけの借金をするのは、とてもハイリスクです。

一目瞭然で無茶をしていると分かるのが、月々の返済額の9万5132円という部分です。これは、前の住居の平均住居費の7万9229円を1万5903円も上回ります。

毎月1万6000円余分な負担があるとすると、かなり影響が大きいでしょう。そもそも、あんまり稼いでいない人たちですから、尚更です。

しかも、これだけではありません。マンションの場合は管理人修繕積立金というコストが毎月かかります。管理費と修繕積立金は、合計で月々2万円から2万5000円程度は見ておいたほうが良いでしょう。

ということは、これらのコストまで考えると、月々の負担は12万円程度になるのです。最初に数字を見て、無茶をしていると思ったのもご理解いただけると思います。

1ヶ月あたりで考えてみよう

さらにイメージしやすくするために1か月あたりで考えてみましょう。

仮に世帯の手取り年収を、400万円としましょう。ボーナスが年2回で100万円だったとします。

そうすると、毎月の手取りの給与は、300万円÷12で、25万円となります。そのうち12万円がローン返済と、管理費、修繕積立金で消えるわけです。つまり毎月13万円しか残らないのです。

もちろん、残り13万円で生活が出来ないとは言いません。でも、生活としてはかなり厳しくなりそうですね。特に、子供がいる家庭だと、大丈夫なのか不安になりますね。

何年か待ってみたら?

率直に言って、これだけの無理をしてマンションを買うのなら、暫く待つほうが賢いのでは無いのでしょうか。日本の会社に勤めている人なら、何年かすれば年収も上がっているでしょうし。

繰り返しますが、修繕積立金なども含めると、マンションを買ったほうが月々4万円負担が大きくなります。ですから、マンションを買う代わりにこの4万円を積み立てて、将来のマンション購入の頭金に充ててはいかがでしょうか。この方が合理的だと思うのですが。

月々4万円貯められれば、1年で48万円たまります。5年で240万円です。

若い夫婦なら、この頃には収入もあがっているはずです。そうであれば、返済もそれほど厳しいものでは無いでしょう。

諸費用で半分消えていた自己資金も、頭金に回せる部分が多くなります。かなり健全になることが予想されます。

ギリギリのローンを組むとトラブルに対処できない

月々4万円貯金をするなら、今買って家賃をローン返済に回したほうが賢いと思う人もいるでしょう。

確かに、収支だけを考えれば、そのとおりです。金利が安い時期なら、多少多めに借金をしてでも、早く買ったほうが金銭的には得です。

でも、リスク管理まで考えると、必ずしも正しい考え方とは言えないのです。無理をした返済計画だと、万が一の時に対処ができないのです。

わかり易い例を一つあげると、例えば、突然の失業のようなケースが考えられます。一応失業保険はありますが、収入が減るのは間違いありません。

もともとギリギリの返済計画でローンを組んでいるわけです。半年間収入が半分になったら、どう考えても行き詰まりますよね。

こういう状況は避けないといけないので、無理なローンは良くないのです。

様々なケースが考えられます

ちなみに、突然収入が減るケースは、他にも色々と考えられます。

例えば、夫婦どちらかが健康上の問題を抱える可能性はあります。夫婦どちらかの親が病気で、つきっきりの介護が必要になるかもしれません。

勤め先の倒産の可能性もありますし、業績不振で減給ということもありうるでしょう。さらには、経済政策の変更により、変動金利の金利が上昇し返済額が増えるリスクだってあります。

何れもそれほど可能性が大きいとは言いません。でも、全く無い話でも無いわけです。十分に準備する必要があります。

ということで、お金が無いなら少し待つというのが、正しい選択だと思うのですが。いかがでしょうか。

自己資金に関する補足

自己資金に関して、ちょっと補足しておきましょう。

今回の調査だと、自己資金が0から200万円という人たちが、52.9%もいたそうです。つまり、半分の人たちは、頭金がほとんど無しで新築マンションを買っていることになります。

頭金が無いことが、必ずしも悪いと言う気はありません。でも、頭金無しでローンを組むのであれば、もう少し安い物件を選ぶべきでしょう。

上にも書きましたが、はっきり言って、借りられる範囲で一番高い物件を買っているのでは無いかと思えるのです。かなり無茶な借金をしています。

例えば、最初は同じ広さの中古マンションにするというのはどうでしょうか。中古マンションを選べば、返済はだいぶ楽になるはずです。

そして、中古マンションの返済が終わったあたりのタイミングで、新築を買うわけです。このとき、その時点で住んでいる中古マンションは、人に貸すことも出来ますし売却も可能です。

すぐに持ち家が欲しいのであれば、おそらく、こんなふうに2段階で行動するほうが賢明でしょう。もちろん、中古マンションの価値を落とさないために、立地などにはかなりこだわるべきですけどね。

親などから贈与がある場合

それでは、親などから贈与がある場合は、返済はどうなるのでしょうか。まずは、数字からご紹介しましょう。

  • 贈与額:748万円
  • 自己資金:1,086万円
  • 借入額:3,272万円
  • 物件価格:4,400万円

贈与がある場合と無い場合を比較

贈与がある場合、自己資金が379万円から1,086万円まで大幅に増えています。贈与がある分、自己資金が大きくなっているわけですね。

ただ、物件価格も贈与がない場合の3,847万円から、4,400万円に増えています。贈与がある方が、553万円も大きいわけです。

ですから、借入額には大きな差はありません。贈与が無い場合の3,509万円から3,272万円に減っただけです。237万円の差しかありません。

目一杯いい物件を買いたくなるのか?

つまり、親などから資金援助をしてもらったら、その分いい物件を買っているということです。結局、生活に余裕は全くできないでしょう。

親からの贈与の分だけ、ローンを減らすほうが賢明だと思うんですけどね。目一杯良いものを買いたくなるのでしょうか。

この辺の感覚は、個人的には全く理解できません。

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あ、もちろん、興味があれば資格にチャレンジしてみるのも悪くないと思います。3級なら特に受験資格も必要ありませんし。

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