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1人の子供に家業を確実に継いでもらうには| 遺留分の放棄と遺言書で解決できる

1人の子供に全ての財産を相続させたいというケースがありますよね。何かしらの家業を営んでいる場合など、特にそうでしょう。

さて、こんな場合、確実にその子に相続させる方法は無いのでしょうか。他の子供に相続を諦めてもらうわけですから、意外と大変そうですよね。

パン屋のAさん

Aさん一家には、家業があったとします。なんでも良いのですが、例えば、小さなパン屋だったとしましょうか。会社ではなくて、個人事業主として営んでいたものとします。

このAさんですが、3人の子供がいて、そのうちの1人(Bさんとしましょう)がパン屋を継いでもいいと言い始めました。Aさんとしても、せっかく軌道に乗り始めたパン屋を閉めるのはもったいないと思い、その子にパン屋を継がせることにしました。

まあ、こんな話は、いかにもありそうですよね。同じような小さな商店は当然ですが、それだけではありません。

個人病院や歯科医院でも有るでしょう。レストランでもありそうですね。最近だと、コンビニなんかでも、こういうことは起こっているでしょう。挙げたらキリがありません。

Bさんだけに相続をさせたい

さて、こういうケースでは、Bさんにすべてを相続させたいと考えるはずですよね。

過程の中で、一旦妻に1部を相続させるようなことはあるかもしれません。でも、最終的には、Bさんがすべての財産を受け継ぐような形にしたいはずです。

となると、Bさん以外の2人の子供は、遺産相続をあきらめないといけません。でも、これが色々と厄介なのです。

Bさんが全てを受け継ぐことに難色を示すかも

まず、Bさん1人が相続するという事を、受け入れない可能性がありますよね。

Bさんが店を継ぐのだから、Bさんの相続する部分が大きくなることくらいは、納得するかもしれません。しかしながら、自分たちの取り分が全く無い、あるいは少なすぎるのは許せないと感じる人もいるでしょう。

まあ、これに関しては、じっくり話し合って結論を出すしかありません。相続の場合は遺留分というのが認められているので、法定相続人の取り分を一方的にゼロにすることはできません。1

仮に遺言状でBさん1人が相続するように書いても、残りの2人が納得しなければ、少なくとも遺留分に相当する分は取り戻されてしまう可能性があります。

ですから、Bさん1人が相続するには、話し合って他の2人に納得してもらうのは必須です。

相続の放棄はできない

さて、話し合った結果、Bさんだけが相続することに他の2人に納得してもらったとしましょう。しかしそれでも、残りの2人の子供に事前に相続を放棄させることはできません。

相続自体には、放棄という仕組みがあります。例えば、亡くなった人の資産以上に負債があるとなれば、相続なんてしたくないですよね。そんなときには、相続の放棄ができるのです。

しかし、相続の放棄ができるのは、相続の開始以降です。相続の開始というのは、被相続人が亡くなったときのことですね。それまでは、放棄することができません。

ですから、確実にBさんに相続させようと他の2人の子供に迫ったところで、事前に法的に放棄させることはできないのです。仮に放棄すると表明していても、それは無効です。

なぜ相続開始前の放棄ができないかというと、放棄を強要されるケースが有りうるからです。今回のケースで言うと、Bさん以外の2人の権利を守るために、相続開始前の相続の放棄をできなくしています。

遺留分の放棄は可能

ただ、残り2人の子供が納得しているなら、確実にBさんが相続できるようにする方法があります。残りの2人の子供に、遺留分の放棄をしてもらうのです。

遺留分というのは、法定相続人が主張すれば最低それだけは取り戻せるという、留保の部分の事を言います。今回の例でいうと、例えばAさんが全の財産をBさんに譲ると書いたところで、残りの2人は遺留分だけは取り戻せるのです。

この遺留分に関しては、相続の開始前に放棄することが可能です。ですから、遺言書でBさんがすべてを相続する事を明記し、残りの2人が遺留分を放棄していれば、確実にBさんが相続できます。

家庭裁判所の許可がいる

ちなみに遺留分の放棄は、本人が勝手に放棄したと言っても駄目です。家庭裁判所の許可が必要なのです。

家庭裁判所の許可が必要なのは、遺留分の放棄を強要される恐れが有るからです。裁判の開始前に相続の放棄ができないのと同じ理由ですね。

家庭裁判所が遺留分の放棄を許可をするには、「本人の自由意志に基づくこと」とか「遺留分を放棄する理由に合理性がある」とか「代償性があること」といった条件があります。

代償性というのは、要するに見返りのことです。遺留分の放棄の代わりに、何らかの財産の贈与などが必要になります。

財産を全てBさんに相続させたいから、遺留分の放棄を求めるわけです。Bさん以外の子供に遺留分に見合う贈与をしたら、本来の目的とは少し違ってしまいますね。

このように、遺留分の放棄は意外とハードルが高いようです。上に挙げた3つの条件を満たさないと、家庭裁判所に認めてもらえませんから。

まあ、確実にBさんに相続させようと思ったら、多少ハードルが高くてもこの方法がベストだとは思いますけどね。というか、これ以外の方法はなさそうです。


  1. 遺留分というのは、法定相続人に認められた最低限の取り分だと考えると分かりやすいでしょう。遺言書にどんなことを書かれても、法定相続人が希望すれば、遺留分だけは取り返すことができます。 []

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