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ラップ口座やファンドラップって、すっかり取り上げられなくなったね

一時期マスコミにすごい勢いで取り上げられていたのが、ラップ口座やファンドラップと呼ばれる金融商品です。

これはどんなものかというと、金融機関に運用を任せてしまうという商品です。最初に大体の方針を決めておいて、その方針に沿うように金融機関が運用してくれるわけです。

一般的に、ラップ口座と呼ぶ場合、株式や債券などの幅広い金融商品で運用されます。ファンドラップと呼ぶ場合は、投資信託のみを使って運用されます。

退職者に積極的に売り込んでいました

退職金などの運用で困った人などを中心に、金融機関が積極的にラップ口座を売り込んでいた時期がありました。

これまで資産運用に無縁だった人が何千万円ものお金を手にすると、扱いに困ってしまいますよね。そんな人にラップ口座やファンドラップを勧めていたのです。

新聞などのマスコミも利用されていましたね。ラップ口座の残高が業界で何兆円になったとか、売れている印象を与えるのに利用されていました。

未だに口座の残高は増えているようです

マスコミで取り上げられることが減ったラップ口座やファンドラップですが、全体の残高自体はまだ増えているようです。2017年6月末時点で、6兆9227億円になったのだとか。1

金額としては過去最高らしいです。マスコミ報道が減っただけで、いまだに新規契約する層もいるのでしょう。

もっとも、日本株が好調なために残高が増えているという側面もありそうです。正確なところを知るには、もう少し精緻な分析が必要かもしれません。

庶民がラップ口座を使うと手数料が高くなりすぎる

私たちにとって問題になるのは、ラップ口座が利用価値のある金融商品かという点でしょう。

率直に言って、ラップ口座やファンドラップは、あまりお勧めできる金融商品ではありません。というのも、庶民が利用する場合は、手数料が高くなりすぎるのです。

そもそもラップ口座というのは、富裕層向けのサービスでした。例えば、10億円の運用任せるという感じの契約だったわけです。

運用額が10憶円なら、手数料を年0.3%としても、毎年300万円の手数料が取れます。しかし、1,000万円しか運用できない場合は、年3%の手数料を取っても30万円にしかなりません。

運用額が10憶円だろうと1,000万円だろうと、運用の手間としては大差がないはずです。そうであれば、運用額が小さい場合は、運用額に対する手数料の割合を高くするしかありません。そうしないと、金融機関としても、メリットが無くなってしまいます。

結果的に、運用額が数百万円とか数千万円程度の庶民が利用する場合は、運用額に対する手数料が高くならざるを得ないのです。ということで、ラップ口座やファンドラップというのは、一般向けの商品としては適さないと考えられるわけです。

プロが運用してもパフォーマンスが良いわけでは無い(アクティブ・ファンドを見れば一目瞭然)

また、プロが運用するからと言って、パフォーマンスが良いというわけでもありません。これはアクティブ・ファンドと呼ばれる投資信託を見るとよく分かります。

アクティブ・ファンドというのは、ファンドマネージャーという人が指示を出して運用する投資信託です。ファンドマネージャーが、運用銘柄や売買タイミングを決めて運用資金を増やそうとするわけです。私たちがイメージする投資信託と言えば、まさにこのタイプでしょう。

さて、このアクティブ・ファンドですが、市場平均に勝てない事が多いようです。例えば、日本株の投資信託だったら、TOPIX や日経平均よりもパフォーマンスに勝てないのです。

もちろん、中にはすごくいいパフォーマンスの投資信託もあるでしょう。でも、全体で見たら、市場平均に負けてしまうのです。

つまり、プロが運用しているからと言って、有利でも何でもないわけですね。そんな商品に高い手数料を払うのかというのは、よく考えないといけない問題です。

投資信託で十分に運用できる

また、ラップ口座やファンドラップをお勧めしないのには別の理由もあります。これらの商品を使わなくても、投資信託を使えばプロに運用を任せることが出来るからです。

投資信託もラップ口座と同様、プロに運用を任せる仕組みですよね。同じような仕組みで、ずっとお手があるな商品があるわけです。

問題は投資信託の組み合わせをどうするかですが、投資信託にはバランス型と呼ばれるものがあります。これは、簡単に言うと、国内外の株式や債券にバランスよく分散投資をするという投資信託です。一般的には、こういった投資信託を使えば、何にいくら投資するかという問題は解決可能です。

さらに、自分でちょっと勉強すると、手数料の安いETF やインデックスファンドを使って運用することも可能です。これが出来れば、大幅に手数料を下げることが出来るわけです。

このことを知っていたら、バカバカしくてラップ口座なんて使う気にはなれません。プロが運用したところで、パフォーマンスが良いわけでも何でもありませんからね。


  1. ラップ口座残高、最高の6.9兆円 6月末
    2017/9/7 21:29 日経新聞 []

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