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生命保険料控除は有利なのか?| 仕組みとしては有利だが積極的に節税に使うのは難しいようです

新聞やら雑誌やらを見ていると、生命保険料控除を使って節税することを勧める記事を見かけます。例えば女性セブン2016年9月22日号に「個人年金保険 月7千円の掛け金で実質年13%運用も可能」という記事が載っていました。

個人年金保険に入って月額7,000円の保険料を払った場合、一定の条件の下では保険料に対して13%の節税があるというものです。一回限りの節税なので、年13%で運用というのは嘘なんですけどね。

生命保険は有利なの?

このような節税効果が生命保険は、金融商品として有利と言えるのでしょうか?

新聞やら雑誌で紹介している人は、有利と思って紹介しているのでしょう。所得控除が使えるということは、少なくとも税制上は、有利な点があるのも事実です。

でも、よくよく考えてみると、問題点も多いんですよね。メリットもあればデメリットもあるという感じです。ですから、単純に有利かと言われると、かなり微妙な点があるわけです。

新聞や雑誌での紹介しているのは、良い面ばかりです。問題点はほとんど書いてないんですよね。生保会社はスポンサーだから、あまり悪く言えないのでしょう。ですから、公平性に疑問があります。

そこでこのページでは、生命保険料控除を積極的に使う事の問題点についても、改めて考えてみましょう。

貯蓄型の商品では流動性の低さが致命的

まず、生命保険料控除目当てで貯蓄型の生命保険を選ぶのは、かなり大きな問題です。貯蓄型の生命保険というのは、具体的には、終身保険、養老保険、個人年金保険などですね。

これらの保険には2つの大きな問題があります。

一つは解約しづらいことです。手続き上解約し辛いというよりは、損をするので解約し辛いという感じですね。

もう一つは、金利が低い時期には保険での貯蓄は不利だという事です。いくら税制上の優遇があっても、不利な商品を選ぶのは問題です。

貯蓄型の保険は解約しづらい

一つ目の解約しづらいというのは、ちょっと正確ではないかもしれません。解約自体は電話一本で簡単にできてしまいますからね。まあ、そのあとに、保険の営業から営業電話がかかってきたりして面倒な事はありますけどね。

手続き上の問題ではなく、貯蓄型の生命保険は、中途で解約すると損をすることが多いという意味で解約し辛いのです。損をしてしまうので、現金化するという判断が難しいわけです。

現在の市場金利は非常に低いですよね。なにせ10年物の国債の金利がマイナスになるご時世ですから。こういう時期の市場金利の水準では、数年程度で解約すると、赤字になる可能性が大きいのです。契約した年齢にもよりますが、まあ、数年程度だと間違いなく赤字でしょう。

保険料控除で保険料を1割節約したとしても、それ以上に赤字が出たら無意味ですよね。ですから、これはかなり大きなデメリットと言えるわけです。

市場金利が低い時期は貯蓄型の生命保険は不利

もう一つの問題点は、貯蓄型の生命保険は低金利の時期には不利という点です。

貯蓄型の生命保険は、固定金利の商品が多いです。一度契約したら、その金利が契約終了までずっと続いていくわけです。という事は、今のような低金利の時期には不利という事ですよね。

しかも、貯蓄型の生命保険の場合は、数十年単位での契約が多いですよね。ですから、不利な状況が何十年も続くわけです。

要するに、金融商品としてはダメな商品という事ですよね。そもそも金融商品としてダメなのですから、ちょっと節税ができるというだけで選ぶものではありません。

掛け捨ての保険は微妙

次に、定期保険や医療保険などの掛け捨て型の保険はどうでしょうか。

これらの保険は、貯蓄型の保険に比べれば、意味はあるかもしれません。なぜなら、貯蓄型の保険のように市場金利の動向はあまり関係ありませんし、解約もしやすいからです。

でも、積極的に使いましょうとも言いづらいところです。必要のない保険の契約をすることも無いですからね。

まあ、必要があれば生命保険料控除も使えますよ。そんな感じでしょうか。

例えば定期保険の場合

例えば、定期保険の場合はどうでしょう。定期保険というのは、被保険者が亡くなると保険金がもらえるタイプの掛け捨て保険ですね。

まず、生命保険料控除があるので、保険料が安くなるのは魅力的ですよね。これは明らかにメリットです。

でも、そもそも掛け捨て保険というのは、かなり手数料が高いんですよね。一般に、生命保険料控除の額の分よりも大きな手数料がかかります。

掛け捨て保険というのは基本的にギャンブルと同じ仕組みです。ですから、手数料が高い分、確率的に不利なギャンブルをすることになるわけです。

まあ、必要がない保険を契約することも無いですよね。必要だったら契約しましょうという程度の話でしょう。

節税のために使うものではない

所得税や住民税が安くなるという意味では、確かに生命保険料控除は有利な仕組みです。でも、積極的に利用しようと思うと、意外と利用しづらい仕組みともいえるでしょう。

ですから、保険に入る予定がたまたまある人は、その恩恵にあずかるという位でしょうか。あくまで受け身という感じで使うのが良いのだと思います。

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