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中国のGDPが信頼できない理由| 疑わざるを得ない具体的な証拠があるんです

中国が発表するGDP は、率直に言ってかなり怪しいです。でも、具体的に何が怪しいかを言わないと、単なるヘイトになってしまいます。そこでこのページでは、過去の記事を元に、具体的に何が問題なのかを指摘していきたいと思います。1

発表が早すぎるんですよね

毎日新聞によると、2015年の中国の経済成長率は、6.9%だったのだそうです。ちなみにこの数字は、25年ぶりの低水準なのだとか。2

一応確認しておくと、経済成長率というのは実質GDP の伸び率のことを指します。つまり、2015年は中国の実質GDP が1年で6.9%増えたということですね。

中国のGDP が疑わしい理由

中国のGDP がおかしいと考える明確な理由は、GDP の発表のタイミングが早すぎるからです。例えば2015年のGDP の場合、2016年1月19日に発表されています。つまり、半月ほどで数字が発表できたわけです。

しかもこのGDP はいきなり確定値が発表されます。わずか半月で、確定したGDP の値が分かってしまうというわけですね。

常識的に考えると、こんなことはありえません。ですから、中国のGDP は全く信じられない数字だと考えられるのです。

具体的にどの程度あり得ないことをしているのか、日本の例と比較してみましょう。

日本の場合はどうなっているのでしょうか

中国と比較するために、日本のGDP 発表のスケジュールを見てみましょう。

内閣府のサイトによると、2015年の10~12月期のGDPの1次速報は、2月の15日に発表されるという予定になっています。つまり、最初の速報値が出るまでに2ヶ月半もかかるというわけです。

そして、2次速報が出るのが3月8日です。こちらは、数字をまとめるのに3ヶ月以上もかかるということです。

しかもこのどちらも速報値ですから、中国のような確定値ではありません。つまり中国が半月でやってしまうことを、日本は3ヶ月以上かけてもできないということになるわけですね。

日本人は能力が低いのか?

中国政府がわずか半月でできることに3ヶ月以上をかける日本というのは、とんでもなく行政の効率が悪いのでしょうか。だとしたらけしからん話ですよね。

もちろん、日本の行政に問題があるわけではありません。どう考えても日本の役人は、中国人よりは真面目に働いているでしょうしね。

日本の役人が悪いのではなく、中国のGDP の発表が早すぎるのです。本来必要なはずの期間を取らずに発表してるわけですね。

こんなに短期間で発表する中国の方が異常なわけです。一応書いておくと、アメリカと比べても中国はずいぶん早いです。というか、日本は大体、先進国標準並みです。中国だけが異常なのです。

輸入が落ち込んで経済が大幅に成長するなんてありえない

中国が発表するGDP が信じられないもう一つの証拠を挙げておきましょう。

中国の貿易は輸入が大幅に落ち込んだ状態です。例えばロイターの記事には、「中国の9月の貿易統計は、輸出が予想よりも小幅な減少にとどまったものの、輸入は大幅に落ち込んだ」などと指摘されています。3

輸入が大幅に落ち込んだということは、国内の消費が低迷しているということです。そういう状態で、GDP が6.9%も成長するなんて、ありえないことなのです。

よっぽど公共投資でもすれば別ですけどね。いや、公共投資をするには材料が必要なので、その場合でも輸入が大きく落ち込むことなんて無いか。

マイナスだという意見もある

どの程度サバを読んでいるかは、人によって意見が違います。実際には3%台の成長だという人もいれば、既にマイナスだと言っている人もいます。

でも、共通しているのは、7%の成長はあり得ないという意見です。ようするに、事情を知っている人は、ニヤニヤしながらこの報道を見ているわけですね。「また、いい加減なこと言ってるよ」などと思っているわけです。

経済成長率の変動を見ると分かる中国が発表する統計の異常性

中国のGDP が信じられないのには、さらにもう一つ理由があります。それは、経済成長率(要するに実質GDP の変動)が安定しすぎているのです。

そもそも現在の中国の状況を見ていると、GDP が安定して前年同期比で7%も伸びるような状況にはありません。ですから、こんな数字を見せられても、「へー」と言うしかないわけです。

実際のGDP がどうだったかは、将来中華人民共和国という国がなくなったときに明らかにされることでしょう。残念ながら現時点では、正確なデータは知りようがありません。

ただどう考えても、年率7%成長というのはありえ無い数字です。しかも各四半期で、同じような数字が出てくるなんてこともあり得ません。誰かの都合で、願望の数字を書いているのでしょうね。

具体的な数字で確認してみましょう

中国の経済成長率が安定しすぎているというのを、具体的な数字で確認してみましょう。Yahoo!ファイナンスから中国の四半期GDP成長率を拾ってみると、次のような推移をしていることが分かります。

17年2Q:6.8%
17年1Q:6.9%
16年4Q:6.9%
16年3Q:6.8%
16年2Q:6.7%
16年1Q:6.7%
15年4Q:6.7%
15年3Q:6.8%
15年2Q:6.9%
15年1Q:7.0%
14年4Q:7.0%
14年3Q:7.3%
14年2Q:7.3%
14年1Q:7.5%
13年4Q:7.4%
13年3Q:7.7%
13年2Q:7.8%
13年1Q:7.5%

この数字の推移を見ると分かるように、中国のGDP成長率は前期と比べると大きく動くことはありません。2013年から2015年の3年間だと前の期との比較で最大でも0.3ポイントの増減しかないのです。

でも、実際のGDP成長率の推移って、こんなふうになることはありません。もっと大きなばらつきがあるのです。

例えば日本の場合、14年4Qの成長率は年率換算で3.9%でした。しかし、15年1Qには-1.2%にまで落ち込んでいます。さらに2Qには1.0%まで回復しています。

つまり、大きいときには、年率換算で5ポイント以上動いているわけですね。

GDPの成長率というのは、本来このくらい大きく動くものなのです。ちょっとした要因でも意外と大きな影響を受けてしまうわけですね。

ですから、中国のこの数字を見て、担当者が鉛筆をなめて決めていないと思うのなら、相当おめでたい感性の持ち主としか思えません。まあ、日本の新聞社や通信社は、中国政府発表の数字を疑わずに伝えていますけどね。

疑うことを知らない純真な心の持ち主なんでしょうね。それとも何らかの事情で、中国が発表する数字を疑ってはいけないのでしょうか?

減速しているという認識はあるんだね

ただ、5年のスパンでみると、全体として成長率が下がっていることは分かります。

一応、中国政府も、経済成長が長期的に見て鈍化しているという認識はあるのでしょうね。ただ、正確な数字をだしてしまうと責任問題になるので、責任を取らされない程度に徐々に数字を悪くしているのでしょう。

あるいは、正確な数字がつかめないので、なんとなく低落傾向にあわせて数字を作っているだけかもしれませんけど。まあ、中国政府すら減速していると判断しているわけですから、実際に減速している事だけは間違いなさそうです。

日本のマスコミはこの事実を伝えない

この他にも、中国のGDP が信頼できない理由はたくさん存在します。ですから今後は、いちいち反応する必要もなさそうです。

ただ、正確な情報を知らない人のために、毎回突っ込んでおくのも優しさかもしれませんけどね。

それにしても、不思議なことに、日本のマスコミは中国のGDP が嘘である可能性が大きいことをあまり伝えません。GDP が発表されても、中国の発表の通りに伝えるだけです。そして、例えば2015年の6.9%という数字をもとに、分析をして解説をしています。

何でこんな滑稽なことをするのでしょうか。率直に言って、意味が分かりません。ほぼ嘘だと分かっている数字をまじめに分析するって、リソースの無駄遣いですよね。

ちなみに、欧米のメディアだとこの数字が疑わしいことを前提に記事にしているところが少なくありません。また、明示的に書かなくても、かなり疑問を持ったような書き方をしています。

日本のメディアって、誰に気を使って記事を書いているのでしょうか。自社の意見として書きにくければ、中国のGDP に疑問を呈している専門家の意見を載せるだけでもいいと思うんですけど。

誰のためのマスコミなのか、不思議に思ってしまいます。

聞いた話によると、マスコミは、中国が発表するGDP が正しいと言う前提で議論をしないといけないようなんです。もちろんマスコミだって、嘘だと言うことは分かっているはずなんですけどね。どうも、そう言ってはいけない不文律があるようです。

なんでも、中国に批判的な事を書くと、中国での取材に影響が出るのだとか。まあ、かの国ですからね。さもありなんとは思います。

でも、結果的に、相手が一方的に発表する嘘のニュースを流すわけですよね。ということは、「国民の知る権利よりも中国様のプライドの方が大事なのか?」と言われても反論はできないでしょう。

また、マスゴミなんて言われてしまうわけです。


  1. このページは、過去に書いたものを再編集、加筆修正して作っています。ですから、多少重複する箇所があり、少しくどい部分があるかもしれません。まるでアメリカの作家の書く文章のように。ご容赦ください。 []
  2. <中国成長率>減速6.9%…25年ぶり低水準 15年
    毎日新聞 2016年1月19日 []
  3. 欧州株式市場=続落、中国貿易統計受け自動車と鉱業株に売り
    ロイター 2015年 10月 14日 02:50 JST []

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