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中国の経済成長は6.9%!| 日本のメディアもつっこんでよ

中国の2015年7から9月期のGDP が発表されました。それによると、経済成長率は6.9%だったということです。目標としていた7%を少し割り込んでしまいました。

ちなみに、経済成長率というのは、GDP の実質値の伸び率で計算されます。つまり、2014年7から9月期のGDP よりも6.9%増えたといっているわけです。

誰も信じていない経済成長率

中国経済に少しでも関心を持っている人なら、誰もこの数字を信じてはいないでしょう。だって、今の状態で6.9%も伸びるなんて、ありえないことですから。

中国の貿易は輸入が大幅に落ち込んだ状態です。例えばロイターの記事には、「中国の9月の貿易統計は、輸出が予想よりも小幅な減少にとどまったものの、輸入は大幅に落ち込んだ」などと指摘されています。1

輸入が大幅に落ち込んだということは、国内の消費が低迷しているということです。そういう状態で、GDP が6.9%も成長するなんて、ありえないことなのです。よっぽど公共投資でもすれば別ですけどね。

さらに言うと、期末からGDP 発表までが短すぎるというのも数字の正確さを疑問視される一因です。中国では、日本やアメリカよりもずいぶんと早く、GDP が発表されるのです。しかも、確報値です。

マイナスだという意見もある

どの程度サバを読んでいるかは、人によって意見が違います。実際には3%台の成長だという人もいれば、既にマイナスだと言っている人もいます。

でも、共通しているのは、7%の成長はあり得ないという意見です。ようするに、事情を知っている人は、ニヤニヤしながらこの報道を見ているわけですね。「また、いい加減なこと言ってるよ」などと思っているわけです。

日本のマスコミはこの事実を伝えない

ただ、不思議なことに、日本のマスコミは中国のGDP が嘘である可能性が大きいことをあまり伝えません。GDP が発表されても、中国の発表の通りに伝えるだけです。そして、6.9%という数字をもとに、分析をして解説をしています。

何でこんな滑稽なことをするのでしょうか。率直に言って、意味が分かりません。ほぼ嘘だと分かっている数字をまじめに分析するって、リソースの無駄遣いですよね。

ちなみに、欧米のメディアだとこの数字が疑わしいことを前提に記事にしているところが少なくありません。また、明示的に書かなくても、かなり疑問を持ったような書き方をしています。

日本のメディアって、誰に気を使って記事を書いているのでしょうか。自社の意見として書きにくければ、中国のGDP に疑問を呈している専門家の意見を載せるだけでもいいと思うんですけど。

誰のためのマスコミなのか、不思議に思ってしまいます。


  1. 欧州株式市場=続落、中国貿易統計受け自動車と鉱業株に売り
    ロイター 2015年 10月 14日 02:50 JST []

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