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信用取引が膨らむと株価の下落に歯止めがきかなくなる事も| 上海総合指数の下落の要因はこれでしょうね

ここ数週間で上海株が大きく下落しています。これはおそらく、バブルの崩壊と言って良いでしょう。

中国経済の停滞が明らかになっているにもかかわらず、上海総合指数は過去1年で2倍以上になっていました。今後の急激な経済成長も見込めそうにありません。ということは、過去1年の上げの理由としては、バブル以外の答えは無いと思われるのです。

それが突然さがったのですから、まあ、状況的にはバブル崩壊としか考えられないのです。もともと上げていたのが異常だったということですね。

さて、投売りのような状態が続いている上海株ですが、ここまで一気に株価が落ちる理由は何なのでしょうか。

もともと株価と言うのは、下げるときには一気に下げるものです。また、ギリシャ不安も影響しているでしょう。ただ、それにしても、今回の下げのペースは速すぎるように思うのです。

産経新聞の記事に、そのヒントが載っていました。ちょっと紹介します。

原動力は投資家が借金して株を買う「信用取引」である。利下げのたびに株の信用買いが飛躍し、株価が連動する。国有企業が圧倒的に多い中国の上場企業が発行した株式の大半は市場で売買されない。流通株の時価総額に対する信用買い比率は15%以上に上り、日本のバブル期の数倍以上だ。1

ここに書かれているのは、上海株が上げた要因ですね。

上海株を上げる要因になっていたのが、信用取引だという説明です。バブル期の日本の数倍ということですから、信用取引がそうとう活発だったのでしょう。

ちなみに信用取引というのは、大雑把に言ってしまうと、借金をして株を買うことです。手持ち資金の何倍もの株が買えるので、株価が少しでも上げれば大儲けをすることが出来ます。

しかし、この信用取引が大きくなったことが、大幅な下げの要因にもなっていると考えられます。というのも、信用取引のボリュームが大きくなりすぎると、株価が下がる局面では大きく下げる要因になるからです。

なぜそうなるのか一つずつ説明したいと思います。まず、信用取引をしている人は、ちょっとした株価の下落でも大損してしまいます。少し上げても大きく儲けられるのと反対に、少しの下げでも大きく損をしてしまうのです。

次に株価が下がると、信用取引をしている投資家としては、追証と言うお金を入れないといけなくなります。追証と言うのは、信用取引をするための追加の保証金のようなものですね。要するに、借金をするときの担保を、増やさないといけなくなるのです。それが出来ないとなると、株を売って清算してしまうしかありません。

信用取引が活発だったということなら、今回の上海では、追証を払うよりも売ったほうが得だと考えた人が多かったのでしょう。既に損をしているわけですから、これ以上は損をしたくないと思うわけですね。

要するに、みんな一斉に、ギャンブルから手を引いたような格好だということです。

こう考えると、大幅下落の理由が良く分かります。もちろん、それ以外にも様々な要因があるのでしょうけどね。信用取引が膨らみすぎていたと言うのは、大きな要因であることは間違いないでしょう。

信用の買い残は過去最高

ちなみに、中国株はまだまだ下がる可能性がありそうです。というのも、Bloomberg の記事によると、信用買い残の時価総額に対する比率が過去最高なのだそうです。2

信用取引というのは、一定の期間内に売却しないといけないことになっています。中国だとどのくらいの期間かは分かりませんが、日本だと6か月以内ですね。

買い残と言うのは、信用取引で買われた株の事を言います。ということは、将来売られることが決まっている株式が大量に存在するということです。

また信用取引の場合、株価が下がった場合は、追証と言う保証金を払わないといけません。これが払えない場合は、株を売るしかないのです。信用の買い残が多いということは、追証が払えないで売却される株式も多い可能性があるという事です。

つまり、株価が下がっている局面で信用の買い残が多いと言うのは、将来の下落する要因に他ならないわけです。少なくとも、そのリスクを多分に含んでいるのは間違いないでしょう。

ここからさらに下がる事も想定しておいて良いかもしれません。


  1. 上海株暴落 党による市場支配が株暴落の元凶 異常水準の信用取引
    産経新聞 2015年7月4日 []
  2. 中国株急落で信用買い残の比率が過去最高-対時価総額比
    Bloomberg 2015年7月6日 []

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