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韓国の家計部門の負債がヤバいらしい| 数字や説明がいいかげんで何が正しいのかよく分かりません

ニュースサイトを見ていると、韓国の個人の借り入れがヤバい水準であるという記事を見ることがあります。そんな記事を見ていたら、「オヤ?」と思うことがありました。ちょっと引用してみましょう。

何を言っているのかよく分かりません

韓国銀行が国会に提出した業務報告資料によると、昨年第4四半期(10-12月)、韓国の銀行全体の家計への貸し出しが20兆4000億ウォン(約2兆2400億円)に増え、その増加のほとんど(88.7%)が住宅担保融資だった。1

韓国全体で2.24兆円に増えた分けですよね。韓国の人口が約5000万人とすると、1人当たり4万4800円ということになります。

これだと、びっくりするくらい少ない額ですよね。住宅ローンの借り入れをしている人は、どんなに少なくとも1人数百万円の借り入れはあるでしょう。そういう人がいることを踏まえれば、平均を取ったとしても、こんなものであるはずがありません。

1年間の増加額という事なのかなあ。それなら、まだ、分からなくもありません。それとも、この四半期の新規の貸し出しという事でしょうか。でも、四半期の新規の貸し出しなら、前年同期と比べてもらわないと水準がわかりません。

なんにしても、かなり分かりづらい表現です。

中央日報も計算間違い

ということで、違う記事を調べてみましょう。中央日報の記事です。

個人負債1000兆ウォン(約978億円)時代だ。1の後に0が15個並ぶものすごい数値だ。私の家族、私の友人、私の隣人、または私自らがその巨大な借金に寄与したということが実感できないほどだ。2

今度は借金の桁が2桁増えました。まあ、こっちの方が信頼できそうですよね。でも、明らかにおかしいところもあります。「個人負債1000兆ウォン(約978億円)」と言う部分は、明らかに変ですよね。1ウォンが約0.1円だとすると、日本円に換算したときには100兆円前後にならないと不自然です。

何をどう計算間違いすると、978億円という数字が出てくるのでしょうか。97.8兆円と間違ったのかなあ。だとすると桁が2つも違いますよね。中央日報は韓国では一応一流誌のはずです。「大丈夫なのか?」と心配になりますね。

一世帯当たり500万円を超える借金

人口が5000万人として、一人当たりの借金を見てみると、196万円という事になります。韓国の一人当たりのGDPは、日本と比べると、まだはるかに小さいです。そう考えると、確かにこの額は大きいですね。

ネットで調べてみたところ、韓国の1世帯の人数は、2.7人なのだそうです。ということは、1850万くらいの世帯があると言う計算です。ここから1世帯あたりの借り入れ額を計算すると、529万円という事になります。

当然ですが、すべての世帯で住宅ローンがあるわけではありません。そう考えると、1つの家庭で500万円を超える借金があると言うのは、これまたやっぱり大きい数字であることが分かります。

「日本の国の借金がー」という意見もありますが

ちなみに、こういう事を書くと、「日本の国の借金は国民一人当たりになおすと…」というようなことを言って来る人がいます。一番新しい記事だと一人当たり811万円3 ということですね。

でも、国の借金と個人の借金って、本質的な部分で違うんですよね。

個人の借金は、基本的には、その人が生きているうちに返さないといけません。まあ、親子2代で返済と言うような仕組みが無いわけではありませんけどね。

でも、国の借金って、ずっと借り換えを続けていけばいいのです。国はずっと存続するという前提がありますから。ですから、そもそも、国の借金は個人の借金より大きくても問題は無いのです。

また、日本国の場合は結構な額の現金化できる資産もありますし、国債のかなりの部分を日銀が持つという特殊な事情もあります。ですから、単純に比較するのはナンセンスなのです。


  1. 韓国で家計負債が急増、危険レベルに=韓国ネット「所得減少で即、家庭崩壊だ」「問題解決には朴槿恵の退陣しかない」
    Record China 2015年3月2日 []
  2. 個人負債1000兆ウォン…韓国の平均的な借入者の姿は?(1)
    中央日報/中央日報日本語版 2014年01月23日09時57分 []
  3. 「国の借金」12月末は1029兆円 国民1人当たり811万円
    日経新聞電子版 2015/2/10 14:35 []

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