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ユニクロの世界同一賃金は無理がある気がするんだよね

ユニクロの柳井氏によると、ユニクロは長期的には世界同一の賃金体系を目指すのだそうです。理想論としては分からなくはないんですけどね。客観的に考えると、ちょっと無理だろうと思います。

ユニクロ衝撃の「世界同一賃金」 日本人は喜べない?(J-CASTニュース)

物価がぜんぜん違う国々で同一賃金は不公平ですよね

例えば、ユニクロが先進国だけで展開しているのなら、同一賃金体系を採用することも可能でだと思います。実際、各国の給与水準も、大きく違わないでしょうし。

でも、ユニクロが展開している地域は、先進国から途上国まで、幅広い国々に展開しています。当然ですが、これらの国々では物価がぜんぜん違います。物価がぜんぜん違うところで採用しているのに、賃金体系を同一にすることが本当に公平なのでしょうか。

従業員は仕事をするために、生活費と言うコスト負担をしていると考えられます。そのコストは先進国と途上国ではぜんぜん違いますよね。そういった点を無視して、金額だけフラットにすれば公平だとは思えません。

日本で年収200万円なら、正社員としては相当貧しいと思います。でも、中国で年収200万円なら、結構良い稼ぎなんですよね。それを公平と呼ぶのは、ちょっと無理があります。

もちろん、そこまで極端なことを、いきなりしようとは思っていないのでしょう。でも、コンセプトとしては矛盾を感じます。

そもそも、一人当たりのGDP を計算する時にも、購買力平価という考え方を使います。そういう統計的な数字を考えるときでさえ、物価を考慮に入れて、計算しなおすわけですよね。

この人のセンスはちょっと変わっている気がするなあ

そもそも、世界で同一賃金体系を取っている企業なんて、どれほどあるのでしょうか。現地採用の職員は現地での賃金水準に従うと言うのは、外資でもやっている話ですよね。

世界的な外資系企業の場合などでも、本国採用の社員の方が給与が高いなんて、珍しい話でもなんでもありません。そういう都合の悪い話は無視なのでしょうか?

ちなみに、柳井氏は次のようなことも語っています。

「世界同一賃金」を導入する狙いについて、柳井社長は「社員は、どこの国で働こうが同じ収益を上げていれば同じ賃金、『同一労働、同一賃金』というのが基本的な考え方。新興国にも優秀な社員がいるのに、国が違うから賃金が低いというのはグローバルに事業を展開する企業ではあり得ないこと」と語った。

上に書いたように、世界同一体系を取っていないグローバル企業なんて、いくらでも存在します。「あり得ないこと」なんて勢いだけで言ってしまって良いのでしょうか?

ありえますからね。実際問題。

年収2,000万円を超えるようなクラスなら同一体系も良いとは思います

もちろん、かなり稼ぎが多いクラスなら、同一賃金体系でも問題はないでしょう。会社に10億円の利益を毎年もたらすような人なら、国籍なんて関係なく、毎年何千万円でも払えば良いと思います。

でも、たかだか年収数百万円クラスの従業員に、こんなことをしますかねえ。本当に意味が分かりません。

個人的には、最低でも年収2,000万円程度のクラス以上ではないと導入は難しいように思います。

結局は一企業の会社の話ですけどね

まあ、結局は一企業の話です。法律上問題がなければ、やりたければどうぞという他ありません。

一般論として、ユニクロのような薄利多売型の企業で世界同一賃金を掲げるのは無理がると思うだけです。トップクラスならいざ知らず、年収で数百万円の社員に適用すると言うのはね。

まあ、カリスマ経営者さんのやることですから、きっとすばらしい展望があるのでしょうね。

それに、ユニクロに就職する人も、ある程度分かった上で就職していることでしょう。だったら、まあ、たいした問題は無いのかなとも思います。

どこかの中小企業に勤めたら、ブラック企業だったというのとは話が違いますからね。この規模の会社が堂々と宣言してるのですから、それを避ける事だって容易です。

イヤなら入社試験を受けなければ良いというのは、理にかなっています。

ちょっと焦ってるのかなあ

最近、ユニクロに関するもうニュースを見ることが多い気がします。

例えば数日前、ユニクロはブラック企業ではないという柳井氏の反論を載せている記事を読みました。数ヶ月前には、日本は中国無しではやっていけないという柳井氏の主張を載せている記事も読んでいます。

こういったニュースを読んでいると、ユニクロは世界戦略の転換を急いでいるのではないかと思えてしかたありません。ちょっと焦っているようにすら感じられます。

現在のような円安の傾向は、ユニクロのビジネスモデルでは大きなマイナス要因のはずです。商品の仕入れコストが上がりますからね。

この状況がしばらく続くと考えれば、海外展開を急がざるを得ないのでしょう。それを見越しての、世界同一賃金体系の導入のような気がします。

そして、円安の状況で日本市場で利益を出すには、労働者の給与を減らしたいはずです。ブラック企業ではないという反論は、そんなところから来ているのでしょう。

また、世界同一賃金と言う主張は、日本での給与カットという方向性もあるのかも。

中国関連の発言も、世界戦略を見据えて、政治をけん制する狙いがあったとも考えられますよね。私の中では、つじつまが会う気がしています。

まあ、あくまで推測ですけどね。

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