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100万円ちょっとを用意できない親が増えたってことか?│ 信販会社の学費ローンが好調らしい

朝日新聞によると、信販会社の学費ローンの利用件数が増えているのだそうです。記事では景気低迷で大学の学費が払えない家庭が増えているのも一因だと指摘しています。

景気低迷で、教育費の捻出に苦しむ家庭が増えていることも背景にある。

■ 信販会社の学費ローン好調 大学と連携、手続き簡単に(朝日デジタル)

それにしても、信販会社も商魂たくましいですね。こんなところにまで手を出すなんて。

ところでこの記事には、色々時になる点があります。いくつか挙げてみましょう。

ちょっとバイアスがかかっている感じがするなあ

個人的には、景気が原因という朝日新聞の指摘は、ちょっと疑わしいと思っています。というのも、景気の悪化では、信販会社の教育ローンの増加はまったく説明でき無いからです。

そもそも記事によると、ここ数年で信販会社の教育ローン件数は数倍にもなっているそうです。一方で、ここ数年で、びっくりするほどのスピードで景気が悪くなっているという事実はありません。

確かに、現在それほど景気がいいとは思いません。それでも、ローン件数が数倍になるほどに急激な景気の悪化は無いはずですよね。だとしたら、記者が思い込みで書いているとしか思えないのです。

何にしても、読み手としては気をつけたいところです。新聞記事だからといって、鵜呑みにしないことは大事なことです。一つのリテラシーといっても良いでしょう。

もちろん、景気低迷が原因の可能性も否定しませんけどね。十分な議論も無く景気低迷が原因とするのはいけません。

常識的に考えたら、信販会社が教育ローンに力を入れた結果、信販会社のローン件数が増えたということでしょう。そのほかに関しては、十分な証拠が無いとしか言えそうもありません。

100万円やそこらの金額が用意できない家庭があるのも事実だろう

さて一般的に、私立大学の初年度の学費は、入学金込みで100万円台の前半程度でしょう。医学部などだと、桁が違いますけどね。

と言うことは、100万円くらいの額を用意できない家庭が一定割合あるのは、客観的な事実なのでしょう。ある程度の数がローンを組まなければ、大学と提携して商売をしようとまでは信販会社も思わないでしょうからね。

こういう家庭は、最初からお金を借りるつもりだったのでしょうか?どういういきさつでローンを組むことになったのか、ちょっと気になります。

子供が大学に入学するタイミングは、子供が生まれたときからわかっています。浪人しない限り18歳の春に入学するはずですよね。そこまでわかっていて、100万円くらいの額を準備してこなかったのでしょうか?それとも、経済的な事情があって、生活費だけで手一杯だったのでしょうか?

朝日新聞も、景気のせいにするなら、ここまで調べてほしいものですね。なんとなく景気が低迷しているのが原因じゃあね。

誰が返済するのでしょうか?

次に気になるのが、借り入れたお金の返済を誰がするかです。

親が30歳のときの子供なら、子供の大学卒業は親が52歳のときです。まあ、400万円くらいの金額なら、ここから定年までの間に返せるのかな。利息が無いとすれば、年間50万円の返済で60歳までに返済し終わりますからね。

ただ、初年度の学費100万円ちょっとを用意できない家庭が、年間50万円の返済ができるのでしょうか?なんとなく、厳しい家庭も多そうな気がします。

まあ、信販会社がお金を貸す段階で、返済可能と判断して貸しているのだとは思いますけどね。

また、住宅ローンでも残っていたら、なかなか大変ですよね。そうなると、子供が返済するのでしょうか。

子供が順調に就職できれば子供が返済してもいいのでしょう。でも、万が一就職浪人でもしたら大変なことになりそうですね。マネープランとしては、かなり危ない橋を渡っている感じがします。

まあ、家庭によって事情はまちまちでしょうけどね。

金利4%って、ちょっと高いよね

記事によると、信販会社の学費ローンは、金利が年4%台なのだそうです。でも、これって、ちょっと高いですよね。

銀行の教育ローン金利をいくつか調べてみましたが、やはり銀行の教育ローン金利より信販会社のものは1%以上は高いようですね。担保がある場合などは、2%以上開くこともありそうです。

具体的にどの程度返済額が違うかは、借り入れ期間や借り入れの額によっても違ってきます。大雑把に言って、まあ、十数万円から数十万円のオーダーで違ってきそうです。

でもこれって、異常なことですよね。もともと100万円程度のお金が用意できないために、ローンを組むわけです。そんな人が、これだけ大きな返済額の違いを意識していていないのです。

記事によると、手続きが容易なのが信販会社を使う理由の一つなのだそうです。でも、こだわるべきなのは、そこではない気がします。なんだかお金にルーズな家庭もありそうですよね。

それとも、ローンを組む前に、色々シミュレーションしないのでしょうか。インターネットを使えば、金利が違うとどの程度返済額が違うのかはすぐにわかるんですけどね。

お金を借りられなかったらどうなる

最後に、ローンの審査に落ちたらどうなるのでしょうか?

大学は学費の納入を待ってくれるのかなあ。私立大学の経営も楽ではないようですからね。学費を支払う保証が無い学生を受け入れてくれるのでしょうかねえ。

仮に入学できなかったら、子供は悲惨ですよね。今更就職と言っても、就職先なんて見つかるものでもないでしょうし。新卒でちゃんと就職しておかないと、その後苦労するのは目に見えていますしね。今の日本のシステムだと。

2年目以降の学費の不足なら、子供がバイトでもして学費を稼ぐこともできます。でも、入学初年度はそうもいきませんからね。どうなってしまうのでしょうか。

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