プロが答えるタイプの質問サイトに、ファンドラップが2年足らずで4割も価値を下げた、という相談が載っていました。相談者は解約するかどうか悩んでいたようです。
これに対して、FPの肩書きを持つ人数人がいろいろと答えていました。ただ、FPは投資の専門家ではありません。その回答のレベルも様々でした。素人に毛が生えた程度の事しか書けない人もいるようです。
まあ、無料で相談に答えるサイトですし、余程常識はずれのものでなければ許容出来ます。でも、その中に、明らかに投資知識が欠けた人がいたのです。
その人の回答は、次のような感じでした。「マイナス40%になってしまってから解約するかどうかは、悩ましいですが、いずれにしても、ご自身での勉強は必要です。」
でも、この回答は根本的に間違っています。4割下がった事と解約の判断は、全く関係がないからです。4割下がったらもう下がらないから解約しなくて良いと言いたいのでしょうか。
買値を意識するのは御法度
資産運用でやってはいけないことの一つは、買値を意識する事です。そんなものを意識しても、運用上は一つも良い事はありません。
儲かっているときなら所得税がからんでくるので、多少は考慮するかもしれませんけどね。損をしているときには、買値なんて考えても仕方が無いものです。あなたがいくらで買ったかなんて、市場には全く関係ないことなのです。
大事なのは買値ではなくこれからどうなるかです。今後も同じリスクを取れるのなら、今の商品の有利不利だけが判断材料になります。他の商品に乗り換えるよりもホールドした方が有利なら持ち続ける。そうでなければ売却してより良い商品に乗り換える。それだけの話です。
今ほどリスクが取れないのなら、売却するなり何なりして、リスクを減らすようにアドバイスすれば良いでしょう。どちらにしても、買値が投資判断に入ってくる余地はありません。
素人なら仕方がないけどね
投資知識がない人が買値にこだわるのは、仕方が無いことでしょう。あるいは、自分でお金を出している人なら、買値はどうしても気になりますよね。
でも、投資相談に応じている人が、それに引きずられるのは絶対にいけません。
「マイナス40%になってしまってから解約するかどうかは、悩ましい」などと言う発言は、専門家としての見識を疑います。この人がお金を取って投資相談にのっていると思うと、ちょっと怖いですね。
本来FPだったら、40%下がった時点からのプランニングを語るべきでしょう。
FPのレベルってこんなものかも
実は、FPを名乗る人の投資知識の不足は、時々目にする事があります。今回のケースに限った話ではありません。一般向けの書籍の中ですら、初歩の初歩レベルの間違いがあったりするのです。
彼らは投資の専門家ではありません。資格取得までに学ぶ投資知識も、素人レベルに毛が生えた程度のものです。ですから、多少の間違いは仕方が無いのかもしれません。ですから、私たちも投資の専門家ではないと認識した上で接するべきでしょう。
まあ、投資の専門家でないにしても、人の相談に応じるのだから最低限の知識は身につけていて欲しいですけどね。
一応断っておきますが、中にはちゃんと勉強をして、しっかりとした知識を身につけた方もいます。ただ、そうではない人も、一定の割合で存在すると言う事です。そして、そういう人が専門家ズラをして語っている事もあるということですね。
スポンサードリンク
一生もののお金の知識を身につけよう!
お金の知識は、すべての人に必要な知識です。しかも、一生ものなんです。
でも、難しいのが、何から手を付けたら良いかでしょう。お金の知識と言っても範囲が広すぎるので、どこから始めたら良いか分からないわけです。
そんな人におすすめなのが、ファイナンシャル・プランナーの知識です。FPと言われてるやつですね。
とりあえず、ファイナンシャル・プランニング技能検定の3級レベルの知識だけでも身につけておくと、日常生活でもかなり役に立ちます。わざわざ資格まで取る必要は無いと思いますけど。
率直に言って、これだけで十分なお金の知識が身につくとは言えません。でも、知らないよりはずっと合理的な判断ができるはずです。
ちなみに、ゼミネットというサイトを使うと、9,000円で20時間分の講義動画を繰り返し見ることが可能です。とりあえず、お金の知識を身につけたい人は、ぜひ使ってみてください。
あ、もちろん、興味があれば資格にチャレンジしてみるのも悪くないと思います。3級なら特に受験資格も必要ありませんし。

スポンサードリンク




