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公的な健康保険から保険金詐欺

公的な健康保険の制度を使った、保険金詐欺事件があったようです。

保険金詐欺というと、生命保険の死亡保険を使ったものが多い印象があります。
しかし、それだけに限らないということですね。

以前、自動車保険を使った保険金詐欺の事例も見たことがあります。
保険と名が付けば、不正受給も含め、詐欺は起こりうるということでしょう。

今回の詐欺事件は傷病手当金というかなりマニアックな給付に対してです。
へんな言い方ですが、「法律知識を持っていると、こんな使い方もあるのか」と感心してしまいました。

■ 会社作りうその傷病手当金申請、3人逮捕へ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110811-OYT1T00702.htm

傷病手当金とは

傷病手当金というのは、健康保険の被保険者が病気や怪我で働けないときに、健康保険からもらえるお金のことです。
給料の3分の2にあたる額が給付されます。

例えば、60万円の給料があれば、40万円の給付があります。
しかも、この給付は非課税なので、手取りベースで考えると3分の2よりも額は大きくなります。

実は、このサイトの中でも、「サラリーマンと個人事業主の比較」をしているページなどでご紹介しています。
そこでは個人事業主が入る国民健康保険では、傷病手当金が無いことをご紹介しました。

この傷病手当金があるので、実は、サラリーマンは民間の医療保険に入る必要性はそれほど大きくありません。
入院を対象にした民間の医療保険と、かなりの部分がかぶりますから。

多分、この制度が周知されたら、民間の医療保険の利用者はかなり減るでしょうね。

実行するにはかなりの手間が掛かりそうだ

ところで、今回の事件ですが、かなりの手間が掛かりそうな気がします。

まず、健康保険に入るには、会社を作らないといけません。
ペーパーカンパニーでしょうけど、一応会社設立はそれなりにコストもかかります。

そして、健康保険から騙し取るのですから、健康保険に入る必要があります。
自然な状態を演出するためには、健康保険の保険料の支払もある程度行ったのでしょう。

次に、仮の従業員も必要です。
ホームレスなどに声を掛けて、名義を借りたのでしょうか?

さらに、傷病手当金をもらうには、医師の診断も必要なような気がします。
犯行グループの関係者に医者がいたのでしょうか?

一つの会社で何回もやると、ばれる可能性が大きくなります。
ですから、会社を作っては潰しを繰り返したのでしょうね。

こう考えると、結構な手間ですね。
かなりまめな人たちなのでしょう。

被害額は1億円といいますが、それを実行するための手間を考えると、割に合わない気もしますね。
ここまでするなら、普通に働けばいいのに。


詐欺事件に関するニュースと余談

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