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「FPに資産運用なんて語って欲しくない」といわれても反論できません

世の中に出ているFPと呼ばれる人たちは、自分が金融の専門家であるかのようにふるまう事が多いです。でも、彼らの話を聞いてみると、専門家とは程遠いという人も少なくありません。専門家どころか、基礎的な金融の知識が欠けていることすら多いのです。

一般の人は、そんなFPが本当に専門家なのか、専門家のフリをしているだけなのか判断するのは難しいでしょう。こういう人たちは、本当に困った存在です。

率直に言って、FPと呼ばれる人たちの実力はかなり疑わしいと感じます。

もちろん、実力がある人もいらっしゃるのでしょうけどね。どうも、そうでない人も多いようです。はっきり言って、ピンキリです。

ある本を読んでいて、つくづくそう思いました。資産運用の本を書いているのに、金融の基礎すら把握できていないのです。

さらに言うと、テレビにでる有名な人だからといって、実力があるわけではないというのも重要な点でしょう。FPを名乗る人がいい加減な事を言っているのを聞いて、恥ずかしくなることがあります。こんな人たちがFP業界を代表していると思われているうちは、FPが社会で評価されるには程遠いのでしょうね。

ちなみに、今回私が手に取った本は、初心者向けに資産運用を教えると言うコンセプトの本でした。でも、数十ページ読んだだけでも、本質的な部分の間違いが2箇所ありました。個人を批判する意図は無いので匿名にしますが、かなり酷い間違いです。

これは、十分な知識も無いのに資産運用の本を書いてしまうFPがいるという証拠だと言って良いでしょう。残念ながら、これが現実です。

リスクとリターンの考え方は誤解している人が多い

本を書いたFPの間違いの一つ目は、リスクとリターンに関する認識についてです。具体的に言うと、ハイリスク・ハイリターンというのが、どういうものかわかっていらっしゃらないようでした。

ハイリスク・ハイリターンというのは、期待される収益が大きくなる代わりに、不確実性が増える事を言います。この言い方だと分かりづらいと思うので、具体的な例を挙げてみましょう。

投資パターンA:ハイリスク・ハイリターン

例えば、あなたは1万円を1年間投資したとしましょう。投資した金融商品は1年後に、「50%の確率で4万円になり、50%の確率で1万円のままである」とします。つまり半々の確率で、1年後に4万円か1万円が戻ってくるわけです。

さて、このときにあなたの元に返ってくるお金の平均値は、2.5万円(=4万円×50%+1万円×50%)となります。ということは、元本である1万円を引くと収益の平均値は1.5万円となります。

平均で元本の1.5倍の利益があるので、ハイリターンといって良いでしょう。そのかわり、結果の不確実性が大きいのでハイリスクとも言えるのです。

投資パターンB:ハイリスク・ゼロリターン

それでは、パターンBとして、「50%の確率で2.5万円になり、50%の確率でマイナス5千円になる」というケースではどうでしょうか?つまり下手をすると、元本を失うばかりか、さらに追加で5千円取られてしまうという設定です。

この場合、1年後に返ってくるお金の平均値は、1万円(=2.5万円×50%-5千円×50%)です。戻ってくるお金の平均値が最初と代わらないので、期待される収益の平均値は0円です。

つまり、このケースではゼロリターンと言えます。その一方で、こちらの投資も不確実性が大きいので、ハイリスクと言えます。要するにパターンBというのは、リターンはゼロなのに、ハイリスクなのです。

著者であるFPの勘違い

ただ、どうも、私が読んだ本を書いたFPの方は、パターンBもハイリスク・ハイリターンだと解釈されているようでした。上手く行くと1万円が2.5万円になるからハイリターンだと思ったのでしょう。

文章で明示的には書かれていないのですが、リスクとリターンの関係を表す図を見てみるとそうとしか思えません。つまり、この方は、リスクとリターンという言葉の意味が理解できていないことが分かります。それなのに、資産運用の本を書いてしまったのです。

同じ間違いをしている人は多い

リスクとリターンの考え方は、金融工学のイの「イ」の部分です。まともな入門書なら、必ず丁寧に説明されています。

ですから、この部分を間違える人が資産運用を語る資格があるとは、とても思えません。だって、ただの素人なのですから。

でも、実際問題としては、結構多いんですよね。同じような間違いは、時々目にすることがあります。実際、今回のとは違うFPも、同じ間違いをしていました。

本を書くレベルの人ですらこの程度なのです。おそらく、FPと名乗る人のうち、かなりの割合で同様の勘違いをしていると思われます。残念ながら、これがFPと呼ばれる人たちの実態なのです。

FPという職業が認められるには、もっと研鑽が必要だね

思いのほか長くなったので、もう一つの方は止めておきます。もう一つの誤りも、これと同じレベルのものでした。

一応フォローしておくと、彼らがこの手の間違いをするのには、ある程度仕方がない部分もあります。FPの資格試験であるFP技能検定は、非常に幅広い範囲から出題されます。ですから、FPによって得意不得意の分野があるのです。

とは言え、さすがに今回の誤りは酷すぎるんですよね。基礎の基礎にあたる部分ですから。

FPはジェネラリストだから、細かい部分を知らないのはある程度許されるという意見もあるでしょう。一つの分野に縛られず、トータルのプランニングが出来るかどうかが問われる仕事だという考え方です。

でもさすがに、今回見つけた誤りは、そのレベルの話ではありません。なにせ、資産運用の入門書として、活字になっているわけですからね。このレベルの基本を間違えるのは、絶対に不味いはずです。

率直に言って、もう少しレベルアップしないと、FPという人の地位は上がっていかないでしょうね。FPという仕事が世に出てだいぶたちますが、今一つ評価をされないのには、こんなところも影響していそうです。

唯一評価できるのは、あの程度の知識で資産運用の本を書こう思った勇気でしょうか。そんな皮肉を言いたくなるような、酷い間違いでした。

一生もののお金の知識を身につけよう!

お金の知識は、すべての人に必要な知識です。しかも、一生ものなんです。

でも、難しいのが、何から手を付けたら良いかでしょう。お金の知識と言っても範囲が広すぎるので、どこから始めたら良いか分からないわけです。

そんな人におすすめなのが、ファイナンシャル・プランナーの知識です。FPと言われてるやつですね。

とりあえず、ファイナンシャル・プランニング技能検定の3級レベルの知識だけでも身につけておくと、日常生活でもかなり役に立ちます。わざわざ資格を取る必要は無いと思いますけどね。

率直に言って、これだけで十分とは言えません。でも、知らないよりはずっと合理的な判断ができるはずです。

ちなみに、ゼミネットというサイトを使うと、9,000円で20時間分の講義動画を繰り返し見ることが可能です。とりあえず、お金の知識を身につけたい人は、ぜひ使ってみてください。

あ、もちろん、興味があれば資格にチャレンジしてみるのも悪くないと思います。3級なら特に受験資格も必要ありませんし。

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