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厚生労働省の年金改革案まとまる…でも、改革って程じゃねえな

厚生労働省の年金改革案がまとまったようです。

なんと言えば良いか…。
やっぱり民主党らしい案になったという印象でしょうか。

社会主義的というか、弱者保護を重点にすえたというか、再分配重視というか、そんな感じの改革案です。

ただ、改革案といえるほどドラスティックな変更は織り込んでいないようです。
改革案というよりは、変更案といった程度でしょう。

■ 基礎年金、老後所得で増減=高収入の現役、保険料上げも―厚労省案
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011052300800

本当の改革というのは、社会保険方式を税方式に変える事であり、国民年金と厚生年金を統合することです。
それが良いかどうかは別にしてね。

年金制度を単純化して考えると

日本の年金制度というのは、単純に言うと次のような制度です。

(1)現役世代からお金を巻き上げる
(2)そのお金に税金を足す
(3)これらのお金を高齢者に配る

お金の流れだけを見ると、たったこれだけです。
そして、これを基本に考えると、今回の改革案は理解しやすいと思います。

給付における格差を減らす方向へ

今回の改革案では、まず、「(3)」に手をつけようとしています。
高齢者に配るときに、配り方を変えようとしているのです。

具体的に言うと、これまで沢山配っていた人の分を少なくし、少なかった人に沢山配るという変更をしたいようです。

実は年金制度では、どうやって配るかには正解がありません。
時の政権の意向で、配り方には色々なバリエーションがありうるのです。

現在の民主党政権は、社会主義の色が強い政権ですから、弱者に手厚く金持ちには厳しくという感じになるわけです。
これが悪いとか良いとか言う話ではなく、私達はそういう政権を選択したということですね。

現役世帯からの取り分を増やす

もう一つ手をつけようとしているのが「(1)」の部分です。
これに関しては、現役世帯からの徴収する額を増やそうとしています。

具体的に言うと、高額所得者から取る保険料を増やしたいみたいですね。
こういう取り方も民主政権っぽい感じかな。

でも、これに関しては、個人的にも賛成です。
実は現行制度では、月収62万円の人と、月収300万円の人の保険料は同じなのです。

どちらも、従業員負担は48,682円かな。
さすがに、年収が300万円を超える人には、もう少し払ってもらっても良いでしょう。

もっともこの人たちは、所得税としてガツンと取られています。
ですから、どの程度にするかは、これまた趣味の問題ですけど。

支給額を挙げるには需給開始年齢を挙げるしかない

さて、今回の改革案では、受給開始年齢の引き上げは見送ったようです。
でもこれも、長期的には手をつけないといけない問題でしょう。

年金の収入は、上で書いた「(1)」と「(2)」の合計で決まります。
少子化傾向が続くのなら、「(1)」の分が減るのは避けられません。

要するに、年金を配る原資が減るのです。
ということは、必然的に高齢者に配る部分、すなわち「(3)」の部分を減らさないといけません。

このときの減らし方は、将来、十分に考えないといけないでしょう。

先ず考えられるのが、今の制度のまま、給付額を全体的に減らすという方法です。
入ってくるお金が減る分、配るお金も減らすのです。

もう一つの考え方が、配り始める年齢を上げる方法です。
こうすると、毎月配る額を減らさないようにすることができます。

どうするのが良いかは判断が分かれるところでしょう。
それでも、年金額をあまり減らしすぎると、生活できない高齢者も増えそうです。

ですから、働けるうちは働いてもらって、働けなくなったら年金で面倒を見るという考え方も必要でしょう。

まあ、これも、何か正解があるわけではありません。
時の政権の趣味趣向の問題です。

ということは、どうするかは結局は有権者が決めることになるということです。

ちょっと記事が分かりにくいなあ

最後にちょっと不満を。

年金がらみの記事は、制度の複雑さからか、分かりにくい事が多いです。
今回の記事もそんな感じですし、同じニュースを扱った他紙の記事を見ても、大した違いはありません。

例えば、「高所得者」とか「低所得者」というのが、いつの時点の所得なのか分かりにくい箇所があります。
現役のときに「高所得」なのか、65歳以降に「高所得」なのかで、文章の意味合いは代わってきます。

そのために、改革案の内容が、分かりにくい箇所が存在するのです。
はっきり言って、読み手にとっては不親切だと感じました。

制度の複雑さから、上手に表現するのが難しいのは理解しますが、プロなのだから頑張って欲しいものです。

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