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金融機関に債権放棄を依頼した枝野官房長官、この対応はちょっと異常な気が…

枝野官房長官が、東京電力の問題で金融各社に債権放棄を求めました。
ちょっと今更ですが、この発言について取り上げてみましょう。

なぜこの発言が気になるかというと、彼のいっている債権放棄はルール無視のめちゃくちゃな要請だからです。
一般的な手順からすると、これはかなりおかしいことです。

なぜかといと、通常会社が倒産して債務整理をするときは、先ず真っ先に株主責任を問うはずだからです。
株主責任を取ってもらったあとに、債権者の責任追及というのが通常の手順です。

ですから、今回の枝野発言は、完全にルール無視のめちゃくちゃな要請だと思っています。
株主責任をすっ飛ばして、金融機関に債権放棄を求めるとなれば、それなりに説明が必要でしょう。

本当に債権放棄を依頼するのなら、東電を潰して国有化し、その後に債権放棄というのがスジなのです。
こういうことは、手順の透明性が大事です。

さらにいうと、東京電力という会社が倒産していない以上、債券を放棄するかどうかは東京電力と債権者の間で話し合われるべき内容です。
突然政治が出てきて、要請するというのは、かなり強権的な感じがします。

独裁国家ではないのですから、こんな形の政治介入は極力避けるべきではないかと思うのですが…。
また、市場に影響を与える事を考えれば、何の準備も無くして良い発言だとも思えません。

テレビは経済問題にはとても弱い印象が

本来はとても異常な事を要請しているのですが、マスコミなどから大きな批判派上がっていないようです。

特に、テレビのニュース番組では、発言について簡単に触れた程度のようです。
この発言に関して、批判的に報道しているのをほとんど見ていません。

正直に言ってマスコミ、というか特にテレビは、経済問題では相当弱い感じがします。
今回の枝野官房長官の発言に対する反応からも、経済が苦手なのが露呈したように思えてなりません。

今回の発言の大きさを推し量れていないように感じるのです。

もちろん、テレビにも経済に強い人もいるのでしょう。
でも、そういう人が番組構成を決める立場に居ないと、経済関連の問題は軽めに扱われるのかもしれません。

また、一般からの批判も、それほど大きくはないですよね。

まあ、一般の人は、会社を潰す手順なんて知りません。
だから、批判が少ないのも理解できます。

産業界からは批判的な意見も

ただ、枝野官房長官の今回の発言に対して、産業界からは反発が上がっています。
まあ、これは、すごく自然な反応です。

政府が法律にも無い要請を突然するのですから、かなりの警戒感は持つでしょう。
勝手にルールを変えられては、商売をしている方はたまりませんからね。

特に一部の金融機関では、自身に直接降りかかって売る災難でもあります。
だって、数十億円、数百億円の借金を棒引きにしろといわれるのですから、警戒しない方がおかしいです。

産業界といえば、この件に関して、JALのトップも次のように言及しています。

(日航のように)会社更生法が適用された場合は債権放棄もあり得るが、何もない中で債権放棄というのは問題ではないか

■ 日航・稲盛氏、東電の債権放棄論に苦言 官房長官発言、経産相は火消しに躍起
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819591E3EAE2E39E8DE
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まあ、経営者としては、素直な感想なのだと思います。
批判的ですが、そうとう気を使って発言しているのが分かります。

社会主義的というか…

この反応に関して、特に強い批判をしているのが、ウォールストリートジャーナルです。
「社会主義的解決方法」と呼んで批判しています。

■ 【社説】東電救済策-日本の社会主義的解決方法
http://jp.wsj.com/Opinions/Columns/node_238092

本当は、国内のメディアからこういう批判があると良いのですけどね。
どうも、この点に関しては、あまりおかしいと思っていないようで…。

それにしても、震災直後は評価が高かった枝野長官ですが、ここに来てずいぶん評価を下げている印象です。

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