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一見高利回りな債券には、危険なものもある…というか危険なものしかない

ダイヤモンドオンラインで、面白い記事を見つけました。
仕組債と呼ばれる金融商品の問題点を指摘したものです。

記事の中では、色々問題点が指摘されています。
特に気になるのが、リスクを取りたくないと考えている人が結果的に大きなリスクを取っているという点です。

■ 詐欺的商品「EB」の個人向け販売は禁止すべき
http://diamond.jp/articles/-/12305

記事の説明に難しい部分もあるので、ポイントだけ勝手にまとめてみます。

EB債とは

今回紹介する記事の中では、仕組債の中でも特にEB債という商品について解説されています。
EB債というのは、次のような債券です。

EB債というのは、名前から分かるように、債券のようなものです。
ただちょっと特徴的なのが、満期を迎えたときに「現金ではなくある会社(仮にA社としましょう)の株式」が戻ってくる事があるという点です。

現金ではなくA社の株式が戻ってくるのはどんなときなのでしょう?
それは、償還のタイミングでA社の株価が一定以下なら、現金ではなく株式を渡されるのです。

ちなみに、償還というのは、満期になってお金を返すということですね。

これをもう少し具体的に見てみましょう。

記事の例で言うと、投資期間は1年となっています。
そして、1年後にA社の株価が一定額を超えていれば、投資額+6%の利息が支払われます。

逆に、A社の株価が一定額を下回っていれば、規定されているA社の株式がもらえます。
さらに、投資額の6%分の利息も支払われます。

まとめるとこういうことです。

・A社株価が一定以上 → 元本 + 元本の6%分の利息が返ってくる
・A社株価が未満以上 → A社の株式 + 元本の6%が返ってくる

A社の株式がどれだけ貰えるかというと、投資したときに元本で買える分だけA社の株式がもらえます。
例えば、投資額が100万円で投資したときのA社の株価が1万円だったら、100株もらえるわけです。

その後A社の株価が下がって5千になっても、千円になってもA社の株式は100株しかもらえません。
つまり、株価が下がったときには、6%の金利をもらってA社の株を買ったのと同じ事になります。

大体こんなところです。

A社の株価次第で、かなり損をする可能性が

この商品の特徴的なのは、次の2点でしょう。

・儲けるのは最大でも投資額の6%に限定される
・損をするときは、大きく損をする可能性がある(投資額の半分以下になる可能性も)

記事では厳密な計算をしていますが、実はそこまでする必要も無いような気がします。
だって、株式として買えば、当然一年に10%以上の変動は起こりえます。

ですから、最大でも6%しか儲からないというのは、そもそもあまり良い投資対象とは思えません。
ちなみに、紹介した記事の中での計算では、理論値より4%も低い金利だということです。

さらに問題なのは、この金融商品を買うということは、プットオプションの売り手になっているのと同義だということです。
プットオプションというのは、デリバティブと呼ばれえるものの一つです。

つまり、知らず知らずの間に、デリバティブに参加していることになるのです。

プットオプションの売り手になるというのは、「株価が下がらなければ、一定の手数料を受け取る」「株価が下がれば、一定の手数料は受け取るが、下がった分の損は引き受ける」という仕組みです。
まさに今回の仕組みと同じですよね。

おそらく、デリバティブであると知っていれば、最初から投資しないという人が多いと思います。
わけが分からない投資は避けたいと思う人が多いはずですよね、普通は。

逆に言うと、投資知識が少ない人に、デリバティブ商品を売りつけているとも言えます。
ちょっと悪質なような…。

投資の知識がある人は買わない

ある程度の投資知識がある人は、今回のような商品は買わないでしょう。
だって、儲けは6%に限定されていて、損をするときは大損をする可能性があるのです。

そして、投資経験がある人なら、大手企業でも個別株の変動が相当大きい事を知っています。
ですから、まあ、普通は買いません。

さらに言うと、投資知識がある人は、商品の売り手側に利益が出る仕組みになっているはずだと考えるはずです。

市場で流通している株式に変なアレンジを加えて商品化しているのです。
ということは、売り手側は何らかの手数料を加えて商品を作っていると考えるのは自然でしょう。

そういう直感が働くだけでも、経験がある人は避ける商品です。
おそらく検討もしないでしょう。

そんな商品を経験が無い人に交わせているわけです。
確かに、ちょっと良識を疑います。

EB債を買うくらいなら

EB債を買うくらいなら、次のような形で株式投資をしてみてはいかがでしょう?
変な手数料を取られない分、よっぽど良い投資だと思いますよ。

まず、A社の株式を購入します。
そのときに、次のように投資方針を決めておきます。

・A社の株式が購入時点より6%上昇したら売却する
・1年間6%上昇しなければ、1年後に売却する

6%上昇したら売却というのは、指値をしておくだけです。
技術上難しいことは、何もありません。

こうすれば、EB債を買ったのと大体同じ条件になりますよね。
ちょっと違うのは、損をしたときにはクーポン金利の6%が付かないことです。

まあ、その代わり、一瞬でも6%以上上がれば、その時点で利益確定が出来てしまいます。

何にしても、EB債などにするよりも、リスクが大きく下がります。
だって、変な手数料を取られないのですから、その分リスクが小さくなるのは当然ですよね。

EB債を買いたくなったら、こういう投資を試してみてください。

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