このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをつぶやくシェア

国民年金の第3号被保険者を廃止する方向で検討へ

政府は、国民年金の第3号被保険者を事実上廃止する方向のようです。
民主党の「社会保障と税の抜本改革調査会」というところの原案に、その考えが示されているらしいです。

ちなみに、第3号被保険者というのは、簡単に言うと仕事をしていないサラリーマンの妻のことです。
現在の制度では、年金の保険料を支払う必要がありません。

■ 3号被保険者制度を見直し=年金改革原案で最終調整―民主調査会
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011051700001

現行制度は著しく不公平

サラリーマンの妻が保険料の負担を免れるというという現在の制度は、不公平な点があるというのは以前から指摘されていました。
なんにもお金を払わなくても、保険料を払った人と同額の年金がもらえるのですから、当然ですよね。

ちなみに、サラリーマンの妻の保険料は、夫が給与から一緒に払っていると考えている人もいるようです。
でも、これは完全に間違いです。

なぜなら、サラリーマンの厚生年金保険料は、結婚していようとしていまいと同額なのです。
つまり、夫も妻の分を払っていません。

専門家を名乗る人でも、夫が払っていると誤解されるような発言をすることがあります。
そういう発言が誤解を生むのでしょう。

例えばこんなに不公平

不公平という意味では、次のような事例を考えると納得していただけるのではないでしょうか。

例として、サラリーマンの妻で専業主婦のAさんを考えましょう。
Aさんはずっと専業主婦でしたが、40歳になったある日、夫と離婚することになりました。

二人の子供はAさんが引き取ることになったとします。

Aさんの経済的な負担が、かなり大きいのは明らかですよね。
しかも、今まで仕事をしていないのですから、良い仕事が見つかるとは限りません。

さて、年金の保険料という視点で考えると、離婚の前後でどうなるでしょうか?

Aさんは結婚している期間は専業主婦なので、国民年金の保険料を支払う必要がありません。
ということで、毎月の支出はゼロ円です。

しかし、離婚後は、Aさんは第1号被保険者になります。
第1号被保険者というのは、自営業者などと同じ立場になるということです。

この場合、Aさんは約15,000円の保険料支払いが必要になります。
ちなみに、Aさんが新しい仕事を見つけるまでは、第1号の状態が続きます。

経済的に苦しくなったはずのAさんに、保険料の支払い義務が生じるのです。
ちょっと矛盾していると思いませんか?

不公平な例2

もう一つ例を挙げましょう。

Bさんはサラリーマンの妻です。
このほど、Bさんの夫は会社を辞めて独立することになりました。

Bさんの夫は、最初は会社を作らず、一人で自営業として働くことにしました。

この場合Bさんは、先ほどのAさんと同じく、第3号から第1号になります。
要するに、夫の独立に伴い、国民保険の保険料の支払いが生じます。

これは、サラリーマンの妻は保険料がいらないが、自営業の妻なら保険料は必要ということです。
やっぱり何か矛盾を感じます。

この二つの例から分かるように、サラリーマンの妻というのは過度に優遇されているといって良さそうです。
昭和30年代ころの、夫が一人働き妻は家を守るというスタイルの時代には、第3号被保険者というのは合理的な制度だったかもしれません。

しかし、現在のようなライフスタイルが多様化した状況下では、必ずしも良い制度とはいえないでしょう。

方向性自体は正しいと思う

さて今回の改正案では、専業主婦の夫の厚生年金の保険料が高くなるようです。
家族のスタイルが変わってきている以上、今回のような変更は当然考えられるものでしょう。

第3号被保険者からも、保険料を徴収しようという動きは、個人的には賛成です。

ただ、第3号被保険者はある種の既得権ですから、強い反発が予想されます。
選挙の事を考えると、腰砕けになりそうな気がしないでもありません。

というか、多分無理なんじゃないかと思っています。
特に今のように、弱い政権では難しいでしょうね。

余談ですが

余談ですが、今回の案は突然出てきた印象があります。
というのも、「もともと民主党って、第3号の変更に賛成していたっけ?」という疑問があるからです。

そこで、2010年参院選の時のマニフェストを見てみました。

■ 元気な日本を復活させる。民主党の政権政策 Manifesto 国民の生活が第一。
http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2010/data/manifesto2010.txt

これを見る限り、第3号に関しては特に言及されていません。

何で突然、こうなったのでしょうか?
民主党が本来目指していた年金改革って、違う形だと思っていたのですが。

まあ、民主党の突然言い出す作戦には、大分慣れてきましたけどね。

スポンサードリンク

一生もののお金の知識を身につけよう!

お金の知識は、すべての人に必要な知識です。しかも、一生ものなんです。

でも、難しいのが、何から手を付けたら良いかでしょう。お金の知識と言っても範囲が広すぎるので、どこから始めたら良いか分からないわけです。

そんな人におすすめなのが、ファイナンシャル・プランナーの知識です。FPと言われてるやつですね。

とりあえず、ファイナンシャル・プランニング技能検定の3級レベルの知識だけでも身につけておくと、日常生活でもかなり役に立ちます。わざわざ資格まで取る必要は無いと思いますけど。

率直に言って、これだけで十分なお金の知識が身につくとは言えません。でも、知らないよりはずっと合理的な判断ができるはずです。

ちなみに、ゼミネットというサイトを使うと、9,000円で20時間分の講義動画を繰り返し見ることが可能です。とりあえず、お金の知識を身につけたい人は、ぜひ使ってみてください。

あ、もちろん、興味があれば資格にチャレンジしてみるのも悪くないと思います。3級なら特に受験資格も必要ありませんし。

スポンサードリンク


タグ: , ,

このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをつぶやくシェア

関連した記事を読む

コメントは受け付けていません。