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肉牛の生産に投資…でも、ちょっと微妙だぞ

ネットをウロウロしていたら、面白い投資案件を見つけました。
どんな投資かというと、黒毛和牛に投資するというものです。

■ 今すぐ知りたい、始めたい。賢い資産運用。
http://cobs.jp/tu/agura/

■ 株式会社 安愚楽牧場 |オーナー制度
http://www.agura-bokujo.co.jp/owner/index.html

上のリンクが記事(形式の広告?)のページで、
下のリンクが公式ページです。

この手の変り種の投資は、時々目にすることがあります。
問題は、私達にとって、有利な投資先かどうかということでしょう。

基本的な仕組み

仕組みは結構複雑なのですが、簡単に言うと次のような形です。

(1)お金を出して母牛を買う

実際には、母牛一頭の10分の1とか5分の1を買うことになるようです。

(2)牧場に委託して母牛を飼育

このときに、種付けなども行われます。

(3)子牛が生まれたら買取ってもらい利益が発生

買取価格に関しては、原則、事前に決められた定額ということなのだそうです。

(4)契約の終了

預けていた母牛を引き取り、それを現金化し、契約が終わります。

お金の流れだけで考えてみると

ちょっと複雑なので、お金の流れだけにしぼって考えてみましょう。
これは次のようになります。

契約金払い込み → 年一回の配当 → 契約金の払い戻し

これを見て分かるように、債券などを買った場合とよく似ています。
一定額を払って権利を買うと、定期的に配当金が支払われるという仕組みです。

お金の流れだけで考えいると、大変分かりやすいのではないでしょうか。

私達にとって得なのか?

さて、この案件は私達にとって得なのでしょうか?

とりあえず予定されている利回りを見てみると、
投資額や投資期間によって3.0%から3.8%程度の利回りのようです。

大雑把に言って、長期国債の2倍程度という感覚でしょうか。

ただ、この利回りは完全に保証されたものではないので、注意は必要です。
条件によっては、売却利益金が少なくなる可能性も有るようです。

3%台と言う利回りが有利なのかどうかは、後で議論しましょう。

考えられるリスク

この投資で考えられるリスクにはどんなものがあるのでしょうか?
思いつく限り、挙げてみましょう。

・母牛が死ぬリスク
・流産などで子牛が生まれないリスク
・子牛が商品にならないリスク
・会社が倒産するリスク

このほかにも、現金化したいときに現金化しにくい、流動性リスクなどもありそうです。
また、飼料の価格が上がったときに、売却利益が少なくなることもあるようです。

さらに言うと、企業がお金を払わない可能性だってあります。

上に挙げたリスクの中で、「母牛が死ぬリスク」に関しては、
ホームページ内で説明がありました。

これに関しては、保険がかかっているそうです。
とりあえず、リスクは大きくないと思って良さそうです。

しかしながら、子牛に関する内容は、はっきりした説明を見つけられませんでした。

子牛が生まれなかったり、売れないような子牛が生まれるということも当然考えられます。
事前にチェックする必要がありそうです。

会社が倒産するリスクに関しては、
財務諸表を閲覧して検討することが可能なようです。

ただ、ある程度の会計知識が無い人には、
財務諸表の数字は理解するのが難しいものでしょう。

この点に関しては、ちょっと怖いのは間違いがありません。
会社の経営は元本の回収にも関わってきますから。

企業の経営悪化で、数十万円から数百万円が戻ってこないという事もありえるわけです。

結局どうよ

会社の財務状況を調べてみないと断定的なことは言えません。
個人的な感想としては、有利な投資だとは考えにくいのではないでしょうか。

というのも、3%台の配当というのは安すぎるような気がします。
この程度のリターンのために、元本を毀損する可能性がある投資をすべきだとは思えません。

今回紹介している投資は、お金の流れだけを考えると、
金利3%台で数年間お金を貸すのと似ています。

逆に、投資を呼びかけている企業からすると、
3%台で数年間の融資を受けているのとほとんどかわりません。

ということは、この案件は融資の合理性の問題だと考えて良いでしょう。
つまり、「年3%の金利でこの企業に数年間お金を貸すのは、合理的な判断なのだろうか?」と考えてみれば良いわけです。

YES だったら投資すれば良いし、NO だったら止めれば良いことになります。

まあ普通は、よく分からない企業にお金を貸したりしないですよね。
しかも、金利はそれほど高くありませんし、無担保ですし、数年間という比較的長い期間です。

しかも、上場企業というわけでは有りませんから、財務体質には少なからず疑問があります。
ですから常識的に考えて、この仕組みは避けるべきだと思うのです。

もちろん、財務諸表が読めて、リスク分析がしっかり出来る人なら、必ずしもだめだとは思いません。
でも普通の人には、財務諸表から資金繰りに問題ないか判断するなんて無理ですよね。

こうやって考えると、避けておいた方が無難かな。
中途解約はペナルティがあり、現金化もしにくい商品ですし。

魅力的な投資商品は、他にも沢山あるはずですしね。
はっきりいって、この案件はハイリスク・ローリターン商品だと思えます。

一生もののお金の知識を身につけよう!

お金の知識は、すべての人に必要な知識です。しかも、一生ものなんです。

でも、難しいのが、何から手を付けたら良いかでしょう。お金の知識と言っても範囲が広すぎるので、どこから始めたら良いか分からないわけです。

そんな人におすすめなのが、ファイナンシャル・プランナーの知識です。FPと言われてるやつですね。

とりあえず、ファイナンシャル・プランニング技能検定の3級レベルの知識だけでも身につけておくと、日常生活でもかなり役に立ちます。わざわざ資格を取る必要は無いと思いますけどね。

率直に言って、これだけで十分とは言えません。でも、知らないよりはずっと合理的な判断ができるはずです。

ちなみに、ゼミネットというサイトを使うと、9,000円で20時間分の講義動画を繰り返し見ることが可能です。とりあえず、お金の知識を身につけたい人は、ぜひ使ってみてください。

あ、もちろん、興味があれば資格にチャレンジしてみるのも悪くないと思います。3級なら特に受験資格も必要ありませんし。

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