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東京電力のリストラ…何か危機感を感じられないんだよな

東京電力が4,000億円規模のリストラを行うようです。

何かとお金がいりようですからね。
リストラという話には、当然なってくるでしょう。

■ 東電、従業員数千人削減へ…給与カットも
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110420-00000018-yom-bus_all

でも4,000億円というのは、額が少な過ぎるような気がします。
本気でこの額なのでしょうか?

あと、今のタイミングのリストラには、ちょっと疑問もあります。

コストに対して1%のリストラ

4,000億円と聞くと、すごい額のように思えます。
しかし、東電の規模を考えると、それほど大きい額ではありません。

まず、計画では5年で4,000億円を捻出すると言っています。
これを単純に1年当たりに直すと、削減額は年間800億円です。

東電の売上および営業費用が年間5兆円台である事を考えると、それほど大きい額ではないように思えます。
年間の売上とか営業費用に対して、わずか2%弱のリストラに過ぎないからです。
http://www.tepco.co.jp/ir/tool/kessan/pdf/1003tanshin-j.pdf

しかも、今回の計画には、資産の売却も含んでいます。
ということは、コストの削減という意味では、記事に出ている人件費以外、ほとんど何もしない可能性が高そうです。

実質的なコストカットは、1%程度でしょうか。

もちろん、業種的に固定費が多いのも関係ありそうです。
支出が決まっていて、削れない部分も多いのでしょう。

それにしても、ちょっと舐めている感じはしますけどね。

自分達は潰されないという甘えがあるのか?

記事を読んだ範囲では、今回のリストラ計画では人員の整理は行わないようです。
いわゆる首切りはしません。

しかし、記事では数千人単位の人員削減を行うといっています。
どうやって人員削減をするかというと、新卒を抑制し従業員数の自然減を狙っているようです。

例えば、毎年定年退職者が1,500人出るとします。
これに対して新規採用を500人に抑えます。

こうすることで、一年で1,000人従業員を減らす事ができます。
こんな事を狙っているようです。

従業員の解雇を積極的に行うリストラが、良いリストラだとは思いません。
でも、今の状況で整理解雇をしないというのは、相当ゆるやかはリストラであるのは間違いがありません。

今回の原発事故で、総額で数兆円単位の損害賠償の支払いが必要なのは確実です。
そのうち東電の負担割合がどの程度かは分かりませんけど。

それ以外にも、津波等で破損した施設の復旧費用も捻出しないといけません。
これもかなりの額になるでしょう。

こういった費用を積み上げていくと、5年で4,000億円というのはずいぶん小さい金額だと思えるのです。
普通の企業が今の状況だったら、もっと死に物狂いのリストラをするはずです。

こういうぬるい計画を見ていると、自分達は倒産しないから大丈夫だという甘えをもっている感じがします。

原発処理に関しては、かなりの部分を国が出してくれると思っていそうです。
自分達の負担分に関しても、電気料金の値上げで賄えると思っているのでしょう。

また、一旦国有化が無いと決まったら、国は東電を絶対に潰さないはずです。
ですから、いざとなったら、銀行からいくらでも融資が受けられるとも思っているのでしょう。

国有化回避のアリバイ作りのためのリストラに見える

今回のリストラ計画を見ると、国と共謀してアリバイ作りのためにリストラ計画を作っているようにも感じます。
あくまで、現在の状況を考えると、そう思えると言う話ですけど。

今回の原発事故で、東電に対する世論は相当厳しくなっています。
ですから、損害賠償に国費を入れることには、国民の強い反発があるはずです。

仮に、近隣住民への損害賠償として3兆円の国費を使うとなると、国民一人当たりの負担額は2.5万円です。
多くの国民が、これをすんなりと納得してくれるとは思えません。

しかし現時点では、国は東京電力を国有化して処理することは考えていないように見えます。
ですから国としては、国費投入も仕方ないという世論を作りたいと思っているはずなのです。

そこで、今回のリストラ計画を利用しようとしているように思えます。

先行してリストラ案を発表し、東電も痛みを味わう覚悟があるとアピールします。
そういう姿を見せる事で、「東電けしからん」という世論を抑えることができると考えているのではないでしょうか。

その上で国の負担を発表すれば、何もしないのに比べて世論は厳しくない可能性があります。

あくまで、勝手な推測ですけどね。
金額が全然足りないリストラ案である事を考えると、そんな理由もあるのではないかと勘ぐってみたくなるものです。

最終の損害が見えない段階でのリストラ発表は異常

今のタイミングでのリストラ発表も、ちょっと違和感を感じます。

コストカットというのは、トータルでの不足額が決まらないと、やりようがないですよね。
トータルで○○億円不足するから、この部分で△△億円削りましょうと考えるはずです。

でも今回に関しては、原発事故の賠償をどうするか全く決まっていません。
ということは、支出の総額が見通せないこの段階で、人件費の抑制額を先行して決めてしまったのです。

これは全く理屈に合わないことです。

思っている以上に東電の負担割合が大きかった場合は、どうするのでしょうか?
追加で給与の削減をするとか言い出すのでしょうか?

普通はそんなこと出来ないですよね。

だから、今のタイミングでのリストラ発表というのも、国と話が出来ている感じがしてちょっと嫌な感じです。
先にリストラ計画を出して東電も身を削るという姿を見せ、その上で国費負担を発表する事を狙っているように見えるのです。

なんだか流れが出来ている感じがするのです。

不自然な点が多くて裏が有る気が…

このほかにも、労組と民主党の関係も気になります。
首切りゼロになった裏には、この関係が全く影響していないとは言えないですよね。

何にしても、今回のリストラ計画は疑問点が多いのは間違いありません。

手元資金が欲しいのなら、資産売却だけ先行させても良かったはずです。
今のタイミングで、人件費の話が出てくるのは、やっぱり疑問に思えます。

まあ、あえて好意的に解釈すると、時間がかかる問題を早めに問題提起をしたとも考えられなくも有りません。
労組との話し合いは時間がかかる可能性がありますから。

それでも、やっぱり不自然ですけどね。

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