このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをつぶやくシェア

太陽光発電は原発の代わりになりうるのか?

神奈川県の県知事選で当選した黒岩祐治氏。
彼は「脱原発」「エネルギー革命」を掲げて当選した。

具体的に何をするかというと、県内の200万戸にソーラーパネルを設置するのだという。

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20110412ddlk14010302000c.html

テレビなどで得意げに語っているのを見ると、どうやら本気らしい。

…本当に、本気?

太陽光発電が原発の代わりになりうるのか、彼の案を元に考えてみた。

200万戸に設置した場合の威力を見よ!

SANO のサイトによると、家庭用の4.6kWシステムの場合、年間5,131kWh を発電するという。
これは東京のデータだから、神奈川も似たようなものだろう。

http://jp.sanyo.com/solar/feature/standard/index.html

ということは、平均の出力は0.6kW(≒ 5,131 ÷ 365日 ÷ 24時間)となる。
200万戸に設置すれば、神奈川県全体での平均出力は、120万kWとなる。

ちなみに、福島第一原発の一号機の出力が46.0万kw、二号機の出力が78.4万kwなのだそうだ。
だから計画通りに進めば、原発2基分くらいのエネルギーは確保できる。

これは素晴らしい…とはならないよね。
何から語れば良いか分からないくらい、滅茶苦茶だと思う。

太陽光は原発の代わりにはならない

そもそも太陽光発電には根本的な問題がある。
それは、夜間は電力を発電できないという点だ。

太陽光発電で発電できるのは、当然のことながら、太陽がのぼっている時間だけだ。
日没から次の日の日の出までの時間は、発電が出来ない。

さらに言うと、太陽光発電は曇りや雨天だと発電量が落ちる。
発電量に関しては、とても不安定なものなのだ。

特に、日照時間が短くて、気温が低くて、曇りがちな冬場は、役に立たないはずだ。

もちろん、作った電気を貯めておければ大分状況は改善するだろう。
将来的にはそういう技術も期待できるかもしれない。

しかし、日中作った電力を貯めておく仕組みは、現在のところ存在しない。
こんな不安定なもの、どうやったって原発の代わりにはならないだろう。

現在の技術では、太陽光発電は補助的なツールにしかなりえない。

プランの実現性も低い

そもそも、4年で200万戸に設置するという目標も、実現可能性がほとんどないように思える。

4年間で200万戸ってことは1年で50万戸でしょ。
ということは、1ヶ月4.2万戸に設置することになる。

こんなこと出来るのかなあ?
どう考えても、無理な気がするんだけど。

そもそも、商品の供給はいきなり増やせないよね。
現時点でどれほど売れているのか知らないけど、月に万の単位でオーダーが無いのは確実だろう。

だから、今の時点で月に万単位の受注をさばく生産設備も無いはずだ。
4年間経っても、出来るとは思えない。

そもそも、メーカーだって、将来が分からないのに、生産設備を急激に増やすとは思えない。
ということは、こんなペースで設置できないのはあきらか。

あと、単純に、パネルを設置するための技術者が足りるのかという問題もありそう。
どの程度の技術がいるのかは分からないけど、何もトレーニングを積んでいない素人には無理でしょう。

はっきり言って、空虚だよね。
資本主義って知っているのかなあ?

補助金だって足りない

パネルの設置に対して、地方自治体は補助金をつけている。
面倒だから詳しく計算しないけど、今の補助水準だと県と市町村の予算では月に4.2万件の補助は絶対に無理なはずだ。

そのあたりも分かっているのだろうか?

ソーラーパネル設置のインセンティブは?

ソーラーパネルを設置するには、それなりのインセンティブが必要だという点も重要だろう。
県知事様が設置しようといえばみんなが設置するほど、世の中は甘くない。

何かしらの具体的なメリットが無いと、設置しようと思わないはずだ。
みんな自腹を切るんだから、当然だよね。

上に書いたように、補助金はインセンティブとしては使えない。
予算的な限界を超えるのだから、どう考えても無理。

だったら、どうするのだろうか?
「ボクちゃんが呼びかれればみんな応じてくれる」なんて思っているのかな?

まさかとは思うけどね。

神奈川県に200万戸も該当する家屋があるのだろうか?

さらに、もっと初歩的な部分で疑問がある。
200万世帯でソーラーパネルを取り付けるといっているが、どう考えても荒唐無稽なのだ。

だって、神奈川県内には、設置可能な世帯がそんなに無いはずなのだ。
設置する場所が無いのに、設置するって言われてもねえ。

神奈川県には、現在380万世帯があるようだ。
http://www.pref.kanagawa.jp/tokei/tokei/204/jinko.html
ということは、目標を達成するには、単純に考えて5割以上の家庭にソーラーパネルを取り付けないといけない。

強制力も無い状態で、そんなことが可能だとはとても思えない。

さらに、380万世帯のかなりの部分は集合住宅だろう。
川崎市と横浜市の東部に関しては、集合住宅のほうが多いのではないかと思う。

どう考えたって、これらの世帯は計画には入れられない。

さらに言うと、日照不足の家屋も、対象には入れにくいはずだ。
設置しても持ち出す方が多ければ、誰も設置なんてしようとしないのだから。

こうやって考えると、設置できる世帯だけで200万戸あるかどうかすら疑わしい。
あってもギリギリぐらいだろう。

仮にあったとしても、それらの家庭に100%設置させるなんて、独裁国家でもなければ絶対に無理だろう。
都道府県の権限で、そんな事できるはずが無い。

なにか強力なインセンティブがあれば別だけどね。

もしかしたら、一般家庭以外も考えているのかなあ?
それにしたって、無理だと思うけど。

結論

こうやって考えると、どう考えても無理そうなんだけどなあ。
なにか、起死回生の策があるのでしょうか?

とにかく、電気を貯めておけないことにはね。
安定供給できないことには、原発の代わりになんてなりっこないのは確実だよね。

スポンサードリンク

一生もののお金の知識を身につけよう!

お金の知識は、すべての人に必要な知識です。しかも、一生ものなんです。

でも、難しいのが、何から手を付けたら良いかでしょう。お金の知識と言っても範囲が広すぎるので、どこから始めたら良いか分からないわけです。

そんな人におすすめなのが、ファイナンシャル・プランナーの知識です。FPと言われてるやつですね。

とりあえず、ファイナンシャル・プランニング技能検定の3級レベルの知識だけでも身につけておくと、日常生活でもかなり役に立ちます。わざわざ資格まで取る必要は無いと思いますけど。

率直に言って、これだけで十分なお金の知識が身につくとは言えません。でも、知らないよりはずっと合理的な判断ができるはずです。

ちなみに、ゼミネットというサイトを使うと、9,000円で20時間分の講義動画を繰り返し見ることが可能です。とりあえず、お金の知識を身につけたい人は、ぜひ使ってみてください。

あ、もちろん、興味があれば資格にチャレンジしてみるのも悪くないと思います。3級なら特に受験資格も必要ありませんし。

スポンサードリンク


このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをつぶやくシェア

関連した記事を読む

コメントは受け付けていません。