最近、果汁100%のジュースを良く飲む。
この事で、ふと疑問に思った。
「なんで果汁100%ジュースは、果物を普通に買うより安いんだろう?」
果汁100%ジュースの値段はピンキリだけど、1リットルで100円から200円くらいが中心だろう。
コンビニで買うと、500mlで100円くらいかな。
一方、グレープフルーツなりリンゴなりオレンジなりを普通に買うと、一つ100円から200円で売られている事が多い。
オレンジはもうちょっと安いかな。
ということは、フルーツジュース1リットルと果物1個が同じ値段だということだよね。
これはちょっと不思議。
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果物の形で食べると数倍の価格
通信販売でも果汁100%のジュースを調べてみました。
意外なことに、通信販売の100%ジュースは結構高いです。
まあ、1本100円や200円だと、送料に見合わないでしょうしね。
通販で売るなら、高級品ということなのでしょう。
■ オレンジジュース
■ グレープジュース
■ グレープフルーツジュース
■ アップルジュース
果物1つの質量は、おそらく200gとか300gだと思われる。
ということは、加工される前の果物の形で買うと、3倍から5倍の値段を払わないといけないということになる。
果汁の場合は、絞りかすは捨てない溶けない。
さらに言うと、柑橘系の果物の場合は皮も厚い。
こういった分を考慮するとさらに差が出そうだ。
ということは、1リットルの果汁を絞るためには、10個近くの果物が必要な気もする。
さらに、ジュースにして売るということは、加工のコストがかかる。
これはジュースの値上げ要因のはずだ。
しかも、日本語のパッケージだから、最終的に加工しているのは日本国内のはずだ。
そう考えると、さらにコストはかかるはずだ。
どう考えても、ジュースの方が安いというのは合点がいかないんだけど。
何でだろう?
昔はもっと高かった
そもそも以前は、果汁100%ジュースはこれほど安くなかった。
私が子供の頃の記憶をたどってみると、紙パックのフルーツジュースは果汁10%から30%のものが中心だったはずだ。
そして、価格は1リットルで100円以上したはずである。
すなわち、時間がたって、フルーツジュースは安くなったのである。
逆に、100%ではないフルーツジュースは、ほとんど見かけなくなった。
通常、ものの値段は時間が経つと上がるものだ。
それが逆に下がったということは、そこには何か大きなイノベーションがあったはずなのである。
どんなイノベーションがあったのだろうか?
ジュースにする果物は安物なのか?
「フルーツジュースには安い果物を使っているのだろうか?」
先ず思ったのが、果汁100%ジュースは質の悪い果物を使っているという可能性である。
ただ、この可能性は少ないだろう。
出来の悪い果物だけから果汁100%ジュースを作るのでは、供給が追いつかないからだ。
安定して供給するためには、不良品だけでフルーツジュースを作ることは出来ないはずだ。
これはスーパーに並んでいるフルーツジュースの数を見れば、一目瞭然だ。
安くて沢山出来る品種を使ったのかとも思ったが、これもリアリティが無い。
今飲んでいるジュースが、普通に果物を食べるのに比べて、極端に味が落ちるとは思えないからだ。
一部無名メーカーのものだと、あまり美味しくないケースもある。
しかし、それほど頻繁にはこういうことは発生しない。
果物の規制緩和の影響かとも思ってみたが
料金の引き下げの要因は、果物の輸入規制の緩和の影響もあるのかもしれない。
1991年に牛肉と一緒にオレンジの輸入も自由化されているようだ。
http://kw.allabout.co.jp/glossary/g_politics/w007741.htm
これが原因で、オレンジジュースが安くなったのかもしれない。
…と一瞬行思ったが、どうやらこの考えも決定的な理由では無さそうだ。
確かにオレンジの輸入自由化でオレンジジュースの値段は下がるだろう。
しかし、スーパーに並ぶオレンジ自体の値段も下がるすはずだ。
果物としてのオレンジの方がジュースより3倍以上高いという事実は、これでは何も説明できていない。
もっとも、規制緩和は以前より100%ジュースが増えた理由にはなるかもしれないが。
輸送コストが大きいのかなあ?
色々考えてみたが、フルーツジュースの方が果物よりも安いという事実を説明するのはなかなか難しい。
そもそも、フルーツジュースとフルーツの間には大した違いは無い。
それなのに、これだけの価格差があるというのは、通常考えにくいことなのだ。
ただ、色々考えるうちに、一つだけ価格差を付ける方法があることに気づいた。
それは輸送コストだ。
丸いままの果物の形で運ぶより、液体にして大きい容器で運んだ方が輸送コストはずっと安いはず。
液体の方が保存もしやすいから劣化も防げるのも大きい。
また、液体として管理すれば、廃棄が出にくいはずだ。
果物一つ一つ売るときのように、流通過程で痛む可能性は少ないと思われる。
これは価格抑制要因だろう。
フルーツジュースの場合、最近は濃縮還元という方法がとられるようだ。
これは絞った果汁の水分を減らした状態に出来る技術らしい。
こうすると、体積が減るので、輸送コストをさらに引下げられる。
濃縮還元したものに最終的に後で水を加えて、100%の状態に戻すのだそうだ。
ということは、次のような手順にする事で、輸送コストは相当安くなるようだ。
(1)生産地で摘み取り、果汁を絞る
(2)現地工場で濃縮
(3)日本に輸送
(4)日本の工場で水を加え、製品にする
まあ、考えられるとしたら、こういう方法くらいしかないかな。
この方法で、何倍も値段が違うのだとすれば、すごいことだと思う。
摂取のしやすさという意味でも、ジュースの方が楽だしね。
オレンジとかグレープフルーツの皮をむいていて服が汚れる事も、ジュースならその心配も無い。
濃縮還元って不味くないのか?
値段が安い上に、味が同じなら、果物をジュースで摂取するのは合理的な方法だ。
でも、一つだけ疑問が。
濃縮還元って、風味が落ちないのだろうか?
あと、加熱処理などが必要なら、栄養成分が失われる可能性もありそうだ。
この点だけはちょっと気になる。
余談ですが
余談ですが、このページはサイトの中でも比較的人気があるコンテンツのようです。
意外な事実です。
みんなジュースが安いのに関心があったのでしょうか?
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