このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをつぶやくシェア

日本経済は輸出依存って本当?:テレビが伝える日本経済のイメージは嘘?

日本経済というと、貿易立国というイメージが強い。
報道系のテレビ番組だと、「日本=貿易立国」というのを前提で議論が行われる。

例えば、「貿易に対する依存が強すぎるから、内需を増やすべきだ」とか「輸出をてこに経済を上向かせるべきだ」といった具合だ。
輸出が強いと言うのは、固定的なイメージなのである。

ただ、実は、これは大嘘。
日本は貿易立国というのは、バブル期の日本のイメージを引きずっているだけなのである。

これは、名目輸出額を名目GDPで割ったものをランキングで表した、次のグラフを見ると一目瞭然だ。

輸出依存度のランキング
参考:「日本=貿易立国」論への疑問~なぜ、安く売って高く買うのか?

ある程度の経済規模がある国の中で見ると、ドイツ、中国、イタリア、フランス、スペイン、イギリスなどの方が日本よりも輸出依存度が高い。
つまり、日本は内需型の国だと言えるのである。

ちなみにこのグラフは、名目の輸出額と名目GDPを比較したものである。
簡単に言うと、日本が海外に売った額の合計である。

ということは、輸入の部分は考慮されていない。
ただ、仮に輸入を考慮した純輸出(=輸入-輸出)で考えても、日本の順位はドイツや中国には及ばない。

参考:http://www.bcajp.com/index.php?a=approach&classid1=3&classid2=20&currendnum=3

どちらの見方をしても、日本は外需依存とは良いにくいのだ。

ここからはっきり分かることは、テレビや新聞で伝えられる日本のイメージは真に受けすぎてはいけないということだ。

輸出の総額で見ても、貿易収支で見ても、中国やドイツには遠く及ばないのだ。
少なくとも、貿易立国であるというイメージは、完全に間違っている。

日米間の貿易摩擦なんて報じられないでしょ

テレビや新聞などでの報道を見ても、日本にとっての貿易は姿を変えてきているのが分かる。
バブル期を思い起こすと、日本とアメリカは常に貿易摩擦でもめていた。

デトロイトで自動車工場の労働者が日本車を壊すシーンを記憶している人も多いだろう。

しかし、最近はそういうユースをほとんど目にすることが無い。
アメリカが意識するのは、中国だ。

社会情勢から考えても、貿易立国というイメージは、大分姿を変えているのが分かる。

日本が外需依存だとする人の根拠

ちなみに最近、日本の外需依存を主張する人の中には、「GDPの成長に対する外需の寄与が大きいから外需依存」だと主張する人がいるようだ。
貿易黒字が増えて、それがGDPを押し上げているから、外需依存だという理屈なのだろう。

でも、これってちょっとおかしくは無いか?

外需依存という言葉の定義は、GDP全体に占める外需、つまり純輸出、の割合が高という意味のはずだ。
そういう定義じゃないと、絶対におかしいのだ。

なぜなら、貿易黒字がちょっとでも減れば、経済成長に対する外需の割合がマイナスになることになる。
そういうケースでは、外需型から内需依存型経済に変わったと言わなければならなくなってしまうのだ。

単年の貿易収支だけで、内需依存型になったり、外需依存型になったりする。
そんな馬鹿な話は無い。

上のような主張をする人は、中国の貿易黒字がちょっとでも減れば、内需依存型の国になったと主張するのだろうか?

GDPの増加と純輸出の増加が連動しているのなら、「外需が経済成長を助けた」といえば良い。
それをもって、現在の日本が外需依存経済だというのは、おかしいのである。

マスコミ報道を真に受けすぎるな!

テレビのコメンテーターが言う、なんちゃって解説を真に受けると事実を見誤る事になる。
客観的なデータを下に、自分の頭で考える必要がある。

疑ってかからないと、自分が痛い目を見ることになるよ。

2016年12月追記:さすがに日本が貿易依存だという人は減ってきたようです

ここまでの文章を書いたのが、2011年の2月でした。それから5年たち、さすがに日本が貿易依存だなんていう人はだいぶ減ってきたようです。

2011年当時だと、テレビに出て専門家面をしてコメントしている人の中にも、日本が貿易依存だと言っている人はいたんですけどね。誰とは言いませんが。さすがにそういう人たちも学んだのでしょう。

ちなみに、Google で「貿易依存」で検索してみても、日本が貿易依存だというようなページはかなり減っていました。古いものが残っているせいか、ゼロではありませんでしたけどね。

また、Yahoo!ニュースなどのニュースサイドで「貿易依存」で検索しても、日本が貿易依存だとするような論調はだいぶ見られなくなりました。

正しい見方がされるようになってきて、何よりです。まあ、経済に関しては、これ以外にも偏った見方をされているものがありますけどね。「国の借金が○○兆円」とかね。

スポンサードリンク

一生もののお金の知識を身につけよう!

お金の知識は、すべての人に必要な知識です。しかも、一生ものなんです。

でも、難しいのが、何から手を付けたら良いかでしょう。お金の知識と言っても範囲が広すぎるので、どこから始めたら良いか分からないわけです。

そんな人におすすめなのが、ファイナンシャル・プランナーの知識です。FPと言われてるやつですね。

とりあえず、ファイナンシャル・プランニング技能検定の3級レベルの知識だけでも身につけておくと、日常生活でもかなり役に立ちます。わざわざ資格まで取る必要は無いと思いますけど。

率直に言って、これだけで十分なお金の知識が身につくとは言えません。でも、知らないよりはずっと合理的な判断ができるはずです。

ちなみに、ゼミネットというサイトを使うと、9,000円で20時間分の講義動画を繰り返し見ることが可能です。とりあえず、お金の知識を身につけたい人は、ぜひ使ってみてください。

あ、もちろん、興味があれば資格にチャレンジしてみるのも悪くないと思います。3級なら特に受験資格も必要ありませんし。

スポンサードリンク


タグ: ,

このエントリーをはてなブックマークに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをつぶやくシェア

関連した記事を読む

コメントは受け付けていません。