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日本の電子書籍市場はバラ色か?

一つ前のポストで、アメリカで2位の大手書店が破産する見通しである事を紹介した。
その原因の一つが、電子書籍であるとされている。

そこでも書いたが、日本の場合は単純にはそうならないような気がする。
ここではその裏づけを紹介したい。

まず、日本の電子書籍市場であるが、期待するほどは伸びていないといえる。

矢野経済研究所によると、2010年度の電子書籍市場規模は前年度比109.8%なのだそうだ。
昨年に比べて約10%伸びたというわけだ。

ちなみに、2009年度は前年度比で119.6%になっている。
つまり、昨年の伸び率は約20%だった。

ということは、2010年度は伸び率が鈍化したのだ。
前年の半分の伸びになってしまったのである。

2010年を電子書籍元年と呼ぶには、いくらなんでもお寒い数字だといえよう。

参考:http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1011/18/news067.html

いわゆる成長曲線を考えてみると、新製品導入期にマーケットの伸びが小さいのは納得できる。
この時期には急激には伸びず、じわじわと増えていくものだ。

それでも、伸び率が前年割れというのは、いくらなんでも問題だ。
ここまでのところは、それほどうまくいっていないと言わざるを得ないだろう。

矢野経済研究所は今後市場が急速に伸びていくと予想している。
現状を考えると、こんなに上手く行くのかどうか…。

ちょっと疑わしいと思わざるを得ない。

参考:http://image.itmedia.co.jp/l/im/ebook/articles/1011/18/l_tnfigyano.jpg

今の状態だと影響は限定的

ちなみに、日本の出版業界の市場規模は約2兆円なのだそうだ。
一方、2010年の電子書籍の市場規模は670億円と推計されているそうだ。

ということは、電子書籍は出版業界の市場規模の3%ほどしかないことになる。
現状では電子書籍が直ちに書店に壊滅的なダメージを与えるとは考えにくい。

もちろん、電子書籍にバラ色の未来が待っていて、売上を大きく増やせば既存の書店への影響は避けられない。
しかし、客観情勢を見る限り、1年や2年でそんな状態になることは考えにくいだろう。

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