生命保険には積立して貯蓄をする機能が付いているものもあります。生命保険で積立てるメリットは、いったい何なのでしょうか。簡単に確認しておきましょう。
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積立ができる生命保険にはどんなものがある?
最初に、積立ができる生命保険にどんなものがあるのか、代表的なものを確認しておきましょう。
終身保険
終身保険というのは、被保険者が死亡したら保険金が支払わる保険です。「終身」という名前から分かるように、契約を解消しない限りはずっと保障が続きます。
例えば、Aさんを被保険者として保険金1,000万円の終身保険の契約をしたとします。この場合、Aさんが亡くなったらいつでも、1,000万円の保険金が支払われるわけです。もちろん、保険契約が続いている限りという条件は付きますけどね。
また、この契約を解消した場合、解約返戻金というお金が戻ってきます。ある程度長い期間にわたって終身保険に入っていた場合、この解約返戻金が支払った保険料の合計よりも大きくなります。このため、終身保険は貯蓄性がある保険という事が出来るわけです。
保険料の支払いを月払いにしたら、保険機能が付いている積み立てをやるのと同じ事なのです。
養老保険
貯蓄型の保険の代表と言えば、やっぱり養老保険でしょうか。
養老保険というのは期間の決まった保険で、満期が来ると満期保険金が支払われます。仮に満期を迎える前に被保険者が亡くなると、満期保険金と同額の死亡保険金が支払われます。
例えば、Bさんがを被保険者として、満期保険金1,000万円の養老保険に入ったとします。保険期間も払込期間も20年としましょうか。
仮にBさんがこの20年の間に死亡すると、その時点で死亡保険金1,000万円が支払われます。そして、その時点で保険料を納める必要は無くなります。逆にBさんが20年後も生きている場合は、満期保険金の1,000万円が支払われるわけです。
つまりBさんの生死によらず、確実に満期保険金と同額が手に入ることになるわけです。
学資保険
前のページでも触れているように、学資保険というのは子供の大学進学費用を貯めるための保険です。ただ、基本的な仕組みは養老保険と同じです。
学資保険は子供が生まれるくらいのタイミングで契約することが多いでしょう。一般的には父親が被保険者となります。
子供が大学に入る年に満期を迎えるように設定されていて、それまで毎月○万円というような形でお金を積立てていきます。大学進学までに父親に何もなければ、大学進学のタイミングで満期保険金を受け取れるというわけですね。
しかしながら、学資保険を使ってお金を積立てている期間に、父親が不慮の事故で死亡するという可能性が全くないわけではありません。学資保険の場合こういうケースでは、父親の死亡以降の保険料の支払いが不要になります。つまり、毎月お金を積立てる必要がなくなるのです。
それでは子供の学費はどうなるのでしょうか?実は、父親が生きていて全額積立てた時と同額の満期保険金がもらえるという仕組みになっています。つまり、父親の生死にかかわらず、大学の進学費用が確保できるという仕組みなのです。
死亡補償が付いているのが最大のメリットか
さて、これらの貯蓄型の生命保険のメリットは、いったい何なのでしょうか。
とりあえず上の3つに共通しているのは、死亡保障が付いてくるという点でしょうか。貯蓄をしている最中に亡くなってしまって、目的の金額を家族に残すことが出来るわけです。これが最大のメリットかなあ。
学資保険のように、ある時期に決まった支出があることが明らかな場合は、こうした機能は役に立つのかもしれませんね。万が一のことがあっても子供には大学に行ってほしいという、親の気持ちを満足させてくれる仕組みではあります。
ただ、その反面、かなり多くのデメリットもあるのですが。まあ、それは次ページで紹介します。
相続税対策に使えるというのもメリットか
また、相続税対策に生命保険が使えるというのも大きいかもしれませんね。生命保険の保険金は、非課税限度額の範囲なら相続税がかかりません。
2015年4月から相続税の基礎控除の額が減っています。ですから、相続税対策に生命保険を利用するメリットがある人も増えたのではないでしょうか。
まあ、万人が利用できる仕組みではありませんが、一部の人に取っては大きなメリットと言えるでしょう。
大きな安心感、でも…
このように、生命保険を使ってお金を貯めることで、いざという時に備えられるという安心感があります。でも、全ての金融商品にはメリットもあればデメリットも有ります。
特に、生命保険を使っての積立には、大きなデメリットもあるのです。このデメリットの存在のために、率直言って、生命保険での積立はあまり進め辛い部分もおるのです。
次のページでは、デメリットについて考えてみましょう。
●続きを読む
◆生命保険を使ってお金を貯めるデメリット
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◆お金の積立には色々な商品が利用できる
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率直に言って、これだけで十分とは言えません。でも、知らないよりはずっと合理的な判断ができるはずです。
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あ、もちろん、興味があれば資格にチャレンジしてみるのも悪くないと思います。3級なら特に受験資格も必要ありませんし。

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タグ: メリット, 保険金, 学資保険, 生命保険, 積立, 貯蓄




