まずは、ファーストキスの年齢に関する次の記事をご覧下さい。
時間がたつと削除される可能性があるので、該当部分を引用しておきます。
ちょっと長いですけど。
「ファーストキスを経験した年齢」の平均を計ったところ、全体では【16歳】という結果になった。男性の平均は【15.8歳】、女性の平均が【16.2 歳】となっており、性別による差はほとんどないようだ。その中で、特に10代のみの平均をみてみると【14.9歳】という結果となり、若年層になればなるほどキスへの抵抗感がうすくなるなど、恋愛に対して開放的であるということが浮かび上がった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100707-00000023-oric-ent
【参考】http://beauty.oricon.co.jp/special/20100707_01.html
この結論は、どう考えても間違っています。
公表されている統計データからだけでは、そのような結論は絶対出てこないからです。
もっというと、この手の調査で10代が一番低くなるのは当然だからです。
おそらく、統計データを正しく読めないのでしょう。
オリコンの記者って、数学が苦手なんだろうと思いました。
こんなところが、ランキングとか調べて大丈夫かしら?
最初は意図的に情報操作をしたいのかとも思いましたが、そうするメリットもなさそうです。
数字の扱いが苦手なところから来る、単なる間違いでしょうね。
でも、表面的な数字に騙されちゃう人も多いんだろうなあ。
何にしても、由々しき問題だと思います。
実例を挙げて計算してみましょう
具体的に考えてみましょう。
任意の6人を取ったときに、その人のファーストキスの年齢が次のようだったとします。
A:12歳, B:14歳, C:16歳, D:16歳, E:18歳, F:20歳
この場合平均は、次のように計算されます。
(12+14+16+16+18+20)÷6=16
ということで、平均16歳となります。
小学校でやる平均の計算だから、難しくないですね。
でも、この統計を彼らが19歳のときに時に取ったとします。
そうすると、Fは20歳でこの調査の対象からもれることになります。
調査の時点でキスの経験が無い人ので、平均に入れる事ができないからです。
ということは、次の5人で平均を取ることになります。
A:12歳, B:14歳, C:16歳, D:16歳, E:18歳
平均を計算すると、次のようになります。
(12+14+16+16+18)÷5=15.2
Fが除外されることで、平均が下がることがわかります。
このように、低い年齢層の場合は対象外となる人がいて、平均値は低くなるのです。
10代だけで平均を取れば、ファーストキスの平均値が下がるのは当然のことです。
これは彼らが早熟なのではなく、統計の取り方に問題があるからです。
こんな簡単なこともわからないとなると、記事の信頼性にも関わると思うんですけどね。
担当した記者も、編集デスクの人も気づかなかったのでしょうね。
数字を扱うのなら、相応の知識は持っていて欲しいものです。
この手の数字の嘘は、モノを売るときのも用いられる
さて、今回の例は単なるミスだと思います。
でも、この手の数字のトリックは、意図的に用いられることもあります。
物を売るときなんかにも使われますし、政府発表のデータで国民に誤った認識を持たせるために使われたりもします。
こういうトリックに引っかからないためにも、最低限の数学の知識は持っていたいものですね。
そうしないと、自分を守ることもできません。
タグ: 数字のトリック, 数学, 統計データ, 騙されないで




シェアスポンサードリンク
関連した記事を読む
- パニックを防ぐためにも、数学と理科の教育は大事なようだ
- 血相を変えて逃げ出す気持ちは分かる…でも誤解も多そうだ
- 一日の生活費が千円…これだと勉強どころじゃないね
- 【限定】モスの空飛ぶハンバーガー
- 国民年金の第3号被保険者を廃止する方向で検討へ
