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PER(株価収益率)を計算しよう| 株式投資で一番大事な指標です

PER は株式投資をする上で、最も大事な指標の一つです。これ一つでかなりの分析ができてしまいます。具体的にどんなふうに使うのか、基本的な使い方をみていきましょう。

また、PER は便利な指標ではありますが、必ずしも万能ではありません。PERの弱点もあわせて確認しておきましょう。どんな場合に使えないかも、理解しておくことが重要です。

【問題】

<A社のデータ>
株価 1,000円
当期純利益 50億円
自己資本 1,500億円
総資産 6,000億円
発行済株式数 1億株
配当金総額(年間) 20億円

A社のPER(株価収益率)は、40倍である。
○か×か?

FP試験で過去に出題されたものの数字をいじりました。これを使って、PER がどんなものか確認していきましょう。

一番有名な株式指標でしょう

PERは株式投資では欠かせない数字です。ある株式の株価が、割安なのか割高なのかを判断するのに使われます。株式投資をする前提として、しっかり計算できるようになりたいものです。

ちなみに、投資関連の情報を提供しているサイトをみると、PER の数字はすぐにわかります。ただ、こういうところに出てくるPER の数字は、ちょっと慎重に取り扱う必要があります(その理由は後述します)。ですから、自分で計算できることが大事なのです。

PER(株価収益率)とは

PER(株価収益率)は株価が割安かどうか判断するのに使われる数字です。

PERの数字の意味を知るためには、PERが何の略語かを理解するのが手っ取り早いと思います。PERはPrice Earning Ratio の略語です。

Price というのは日本語で言うと「価格」のことです。株式投資では「株価」のことですね。Earning というのは「利益」です。PERでいうところの利益は「一株あたりの利益」を指します。そして、Ratio は「比率」のことですね。

整理すると、「株価と一株利益の比率」を表すのがPERと言うことです。これを言い換えると「株価収益率」となるわけです。

PER は具体的には次のように定義されます。

「PER=株価÷一株利益」

定義自体は非常に簡単です。便利な株式指標ですから、ぜひ覚えてください。

計算してみよう

A社のケースでは、株価は1,000円であることがわかっています。一株あたりの利益は明示されていませんから計算する必要があります。

当期純利益が50億円で、発行済株式数1億株を考慮すると、一株あたりの利益は次のように計算できます。

「一株利益=純利益÷発行済株式数=50億円÷1億株=50円」

ここからPERが計算できます。

「PER=株価÷一株利益=1,000円÷50円=20倍」

ということで、問題文の数字は間違っていることがわかります。答えは「×」です。

株価と一株利益を比較で割安かどうかが分かる

さて、問題に対する答えとしては、大体ここまで書いた通りです。それでは、実際計算して出てきたPER の意味や使い方について考えていきましょう。

PER は株価と一株利益の比較をしています。という事は、利益に対して株価が高いのか安いのかという判断に使う事ができるわけです。

そして、現在の株価が安いのか高いのかというのは、株式投資では特に重要なポイントですよね。株価が安いのなら、その会社は投資する対象になり得るわけですから。

極端な話、PER が分かるだけでも、投資対象となる株式をかなり絞り込むことが出来るわけです。

今回の問題でいくと、PER 20倍が高いのか低いのかというのが問題になります。こういう場合は、日本株全体のPER と比較したり、同業他社のPER と比較したりして、高い低いを判定していきます。

また、過去のPER と比較することもあります。もう少し詳しい使い方については、後述しましょう。

いつの利益でPERを計算したかは重要な問題

この問題では、当期の利益が使われていました。この場合の当期純利益と言うのは、決算期における純利益と言うことでしょう。

しかし一般的には、PER の計算には次の期の予想利益を使います。予想利益に対して株価が高いのか安いのかと考えるのです。

予想利益を使う以上、PER の計算結果は人によって違ってくるでしょう。予想利益が確定した数字ではないので当たり前ですよね。

つまり、大きな利益を予想していれば、PER は小さくなります。逆に、利益が小さいと思っていれば、PERは大きくなります。

PER に関しては、このあたりのことも覚えておくと良いと思います。

PER の使い方

PER は割安や割高かを判断するのに使えるという事は、上で書いた通りです。その点について、もう少し突っ込んで説明しましょう。

PER は色々な使い方が出来ますが、もっとも一般的な使い方は、購入を検討している株式のPERと、その会社が属する業種のPER を比較するという方法です。

例えばトヨタ自動車の現在の株価が割安か割高か割安かをチェックするときに、トヨタのPER と輸送用機器全体のPER を比較するのです。あるいは、ホンダとか日産のPER と比較してもいいかもしれません。

業種が違うとPER が大きく異なることもあります。比較の対象は、まず、同じ業種であるべきでしょう。

PERの注意点

PER は便利な指標ですが、いくつか注意しておいたほうがいい点があります。以下挙げてみましょう。

赤字の企業ではPER は使えない

PER は利益に対して割安かどうかをチェックする指標なので、利益が出ていない企業には利用できない。つまり、赤字の企業では役に立たない指標という事です。この場合はPBR の方が使えます。

赤字すれすれの企業でもダメ

利益が極端に少ない企業の株は、PER が高くなりすぎる傾向があります。まともな利益を出せない企業には利用できない数字であると理解した方が良いでしょう。こういうケースでもPBR を使います。

成長企業はPER が大きくなる

成長企業のPERは高くなる傾向がります。成長企業は将来の利益が大きくなると考えられているので、将来の利益で考えれば必ずしもPERが高くないと判断されるからです。

例えば、前期の利益に対して今期の利益が2倍になれば、たちまちPERは半額になります。ですから、成長企業はPER が高いからと言って、必ずしも割高であるとは言えません。

ただ、本当に割高な事も多いので注意が必要です。基本的には、成長企業でも、PER が高い企業は避けておく方が無難です。

投資関連のサイトの情報を使うときには注意を

投資関連サイト(Yahoo!ファイナンスなど)でPERが紹介されている場合があるが、この場合は前期利益を基にしているものと今期予想利益を基にしているものがあります。このどちらを使っているかで、PER の意味合いは全然違います。

どちらの利益を使って計算しているかは、必ず確認する必要です。そのためにも、自分で計算できることが必要です。

一生もののお金の知識を身につけよう!

お金の知識は、すべての人に必要な知識です。しかも、一生ものなんです。

でも、難しいのが、何から手を付けたら良いかでしょう。お金の知識と言っても範囲が広すぎるので、どこから始めたら良いか分からないわけです。

そんな人におすすめなのが、ファイナンシャル・プランナーの知識です。FPと言われてるやつですね。

とりあえず、ファイナンシャル・プランニング技能検定の3級レベルの知識だけでも身につけておくと、日常生活でもかなり役に立ちます。わざわざ資格を取る必要は無いと思いますけどね。

率直に言って、これだけで十分とは言えません。でも、知らないよりはずっと合理的な判断ができるはずです。

ちなみに、ゼミネットというサイトを使うと、9,000円で20時間分の講義動画を繰り返し見ることが可能です。とりあえず、お金の知識を身につけたい人は、ぜひ使ってみてください。

あ、もちろん、興味があれば資格にチャレンジしてみるのも悪くないと思います。3級なら特に受験資格も必要ありませんし。

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