【問題】
債券価格が下落すると、固定利付債の最終利回りが上昇する。
○か×か?
FP技能士では債権投資に対する基礎知識を問う問題も頻繁に出題されます。特に、債券価格と利回りの関係は大事なので、理解しておきましょう。これはFPだけでなく、一般の投資家にも大事な金融の知識だと思います。
債券価格と投資家の儲け
債券投資における投資家の利益は、利息の合計と債券を売買したときの差額などを使って計算されます。利息の合計と売買の差額を足したものが投資家の儲けです。利息の合計と売買の差額から、最終的に得られる利益は、トータルでどの程度なのか知りたいわけです。
もう少し具体的にみてみましょう。
95万円で買った債券が、あと5年で100万円で償還されるとします。そして、年間に2万円の利息が付くとしましょう。
償還まで所有したとき、このとき投資家の儲けは、どうなるでしょう?
2万円の利息が5年分もらえるので、利息の収入が10万円あります。そして、95万円で買って、100万円で売れるので、売買差益が5万円あることになります。ということは、この投資では、15万円の儲けがあることがわかります。
こんなふうな計算をして、どのくらい儲かるかを考えるのです。
利益から利回りを計算
さて、どのくらい効率的に儲けられたかを知るためには、利回りを求める必要があります。これは投資期間と投資額と儲けがわかっていれば、簡単に計算することが出来ます。具体的に言うと、「利回り=利益÷(投資期間×投資額)」で計算できます。
上で挙げた例の場合は、「利回り=15万円÷(5年×95万円)≒3.16%」となります。
ちなみに、償還まで所有した場合の利回りを最終利回りと言います。
問題に戻りましょう
さて、この問題では債券価格が下がった場合の利回りが問われています。
固定利付債券というのは、定期的に一定額の利息が支払われると言う意味です。要するに、上で例に挙げて計算したタイプの債券です。
債券価格が下がると言うことは、先ほどの「利回り=利益÷(投資期間×投資額)」の式で投資額が下がると言う事を意味します。また、発行済み債券の償還価格と利息、投資期間は特に変化しません。
分数の分子にある数字が小さくなれば、計算結果は大きくなるので、最終利回りは上昇することがわかります。
といことは、問題文の通りですので、「○」が正解で良いでしょう。
大事な知識なので覚えておきましょう
債券の利回りがどうなるのかは、投資判断をするときに大事な知識です。
難しい計算ではないので、債権投資をする人は自分で出来るようになっておく方がいいでしょうね。
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率直に言って、これだけで十分とは言えません。でも、知らないよりはずっと合理的な判断ができるはずです。
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あ、もちろん、興味があれば資格にチャレンジしてみるのも悪くないと思います。3級なら特に受験資格も必要ありませんし。

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