中国経済は本当に悪化している?時系列で追ってみた
個人的には、ここ数年、中国経済の状態はあまり良くないと思っています。最悪のケースとして、経済的に成長が止まるという以上に、中国という国が持たない可能性すらあると思っています。
そう思っているのですが、なかなか中国はしぶといんですよね。徐々に悪くなっているのはかなり確からしいのですが、ずっと危機を回避しているように見えるのです。
このページでは、中国関連の記事で興味を持ったものを、時系列で紹介したいと思います。そうすることで、徐々に変化している中国経済の様子が分かってもらえるでしょう。
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2012年2月:成長目標を7%台まで引き下げ
2012年に入ると、中国経済の悪さを隠すのが難しくなっているようです。年間の成長目標を7%台まで引き下げました。
中国経済では「保八」と言って、8%の経済成長が必須であるといわれていました。それを下回る予想を、自ら出してきたのです。実際、1年後の統計でも、7%台の経済成長を発表しましたね。
ちなみにIMF などは、この時期4%台の成長になるといっています。
2011年7月:くりっく365が人民元などの取り扱いを開始
2011年7月には、くりっく356が人民元の取扱を始めました。くりっく365はFXのサービスです。経済的には、中国に注目が集まっていた時期であることが分かります。
ちなみに、2013年8月になって、くりっく365は人民元のFXでの取扱をやめています。利用者が少なかったみたいですね。また、2011年から2013年の間には、日中間で色々とありましたからね。
2011年2月:この時期既に中国の経済成長モデルは転換を迫られていた
安い労働力を使った中国の経済成長は近いうちに終わる。この時期、そんなことを高名な経済学者が言ったのだそうです。人件費が上がり、世界の工場としての魅力が無くなるという話ですね。
ただ、この時点の私の感覚では、中国での内需拡大は難しいかもしれないというものでした。そして、2013年10月現在の状況で考えると、確かに内需拡大は失敗しているようですね。
我ながら、意外と言い読みをしていたと思います。
2010年12月:このころから中国経済はバタバタはしている
2010年の段階でも、色々と経済的な問題は抱えていました。この時期には消費者物価指数が5%台になったようです。でも、今の困った状況からすると、まだ余裕がありそうな感じはしますよね。
ちなみに次のページでは、インフレ抑制をするためには米ドルと人民元の固定相場をやめるのが良いと指摘しています。このころに固定相場をやめていたら、確かに今はもう少し楽だったかもしれません。
2009年1月:富士通系の会社が中国で新ビジネス
2009年の最初に、富士通系の会社が中国に進出するという記事を書いています。このころは、中国は希望にあふれていました。そして、富士通も会社として元気がありました。日中の良好な関係がうかがえるニュースでしたね。
日本企業と中国企業の力関係も面白いです。未熟な中国の産業を、日本企業が助けてあげようというようなニュアンスが伺えます。